2021.シェフが○○をしたのならシリーズ
久しぶりの投稿です。 今は、他のプラットフォームで今の記録をアップしているのですが、ノートにも公開しようと思います。
今、どんな活動してるなと温かい目で見ていただけると嬉しいです。
昨年末の記事から少しずつアップしてみます!
2020.12.31
いよいよ2020年ももうすぐ終わりですね。
今年は皆さんそれぞれに人生でも稀に見ぬ大きな
出来事や影響があった年ではないでしょうか。
たくさんの方々から温かいお言葉や、ご支援を受け、こうして皆さまへご報告が出来る事に大変感謝しております。
応援して頂きました皆様や、自粛活動中にご予約や、
ご声援頂きました皆様、本当にありがとうございました。
今年、私は大きな影響があったにもかかわらず様々な活動ができました。
長年、私は、飲食店で活動させて頂いておりますが、お客様の元へ美味しい物を届けたいと
日々、食材探しをしていました。
そんな中で、野菜を作る農家の方々の元へ直接伺う事や、自ら長靴に鎌を持ち美味しく作る方法や、農法を学ぶ事は必然な流れでした。
この年代になり初めて気づいたことがあります。
それは今まで美味しい物をお届けしようと願うばかりに、野菜の作り手さまに対し飲食業界のセオリーで安価で取り引きされて来た事。こだわりを持った農家の方々に当たり前の様に労力を押し付けて来た事。
この事自体が、恥ずかしながら、独立し20年経った今、ようやく気が付きました。
人参一本育つまでの間、こだわりを持てば持つほど収穫量が減少し栽培期間が長くなります。
生産量が少ないからといって人参を1本 500円や、1000円で売る事は出来ません。
そして、こだわりの種で育った野菜は、形が曲がっていたり、細くて長い物が存在したり、太くて短い物が存在する事もあります。
いくら美味しくても、それをスーパーで出回る野菜の5倍や10倍で販売する事は出来ません。
残念ながら、
そのしわ寄せは、
ただただ
こだわりの野菜を作ろうと願う
農家さんが背負って来ました。
学習すればする程、一番メインに携わる業界にいながら、この問題に気づけなかった自分がとても
恥ずかしく感じると同時に、お客さまの為だからと、業界の仕組みに目を向けて来なかった事実も
とても責任を感じています。
今年、全国10箇所以上の農家の皆様の元へ出向き、美味しいを追求した先に、安心も安全も取り入れられる農法がある事も分かりました。
農薬を使わずに葉っぱを
そのままかじる事の出来る野菜
美味しいだけでなく、安心だったり、安全だったりする事が同時に叶う事。
そうした必要性を求めている皆様に満足して頂ける可能性を感じております。
こだわりの生産を望むそんな農家さんに、しわ寄せが行かぬ形でその野菜を待ちわびる消費者の方々にお届け出来る繋がり。
今の私に何が出来るのか日々葛藤し答えを探しております。
来年度は、この問題を少しでも改善出来るよう、取り組みたいと考えております。
長くなりましたが、
これが、私が2020年に感じた大きな出来事です。
心良く農園をご紹介頂きました皆様。
この内容に真剣に耳を傾けて頂きました皆様。
そして、何より、私のお料理で繋がっている全てのお客様、今年は大変お世話になりました。
こんな時代だからこそ、前進出来る事があるのだと思っています。
そして、
今、正に病気で苦しんでいる方、支援や、介護に
携わる全ての方々が、一日も早く、回復される事を祈っています。
来年が、世界の皆が安心出来、みなさまにとって素晴らしい年になりますように。