シェフが大豆の底力をメニューに加えたなら。
こだわり農法で栽培された大豆
グルテンフリーの可能性を感じる。
身体に受け入れられない方もいる。
健康的な理由で食べない人もいる。
そんな人の為にもいつかは取り組まなければと思っていましたが、いよいよ本腰を入れて開発する事にしました。
私は制限なくどんなメニューでも食べるので、そんな方々の大変さや制限がいまいちよく分かっていないのですが、グルテンフリーの方々の中では
とても重要なキー食材があります。
それが大豆。
大豆は、豆腐として食べるだけではなく、豆乳、絞った後の大豆を"おから"として利用出来るスーパーフードです。
この食材にはグルテン(小麦などに含まれるタンパク質の成分)グルテンが入っていません。
今回はグルテンフリーの可能性を広げてみました。
開発のキーワードは、
1.美味しい。
2.コクや旨味がしっかり感じる。
3.グルテンフリーなんて関係なくてもこの料理を食べたくなる。
そんなメニューが開発目的です。
サラサラとしたさっぱりメニューを食べても結果的になんだか満足感を感じられないって事を過去感じた事があります。
いくら身体に良くてもこれをわざわざ食べに行くのは。。。
そんな思いを何度かするうちに、食材に満足するまではなかなか出来ないなと後回しにしていたジャンルがこのジャンルですが、食材を探していると、納得していく食材が増えて来ます。
味のしっかりした野菜がたくさん集まって来たり、色々な食材の使い方を広げる度に、健康嗜好だったり、食べられない方々へこんな食材なら、その方々が喜んでもらえるメニューが出来るかもと自然と行動に
移して行ける様な感覚を感じました。
野菜をローストし、マグロ節の出汁をベースの旨味に濃厚な豆乳で馴染ませペースト状のソースに。
" 舌平目のブレゼ 大豆のペルシャード "
フランスの食材で、クレームドゥーブルと言う生クリームの濃縮した食材があるのですが、今回の豆乳はドゥーブルと同じ様な使い方で利用する事が出来ました。
同時に、
ポタージュや、デザートにも使いこなせる事が分った事で、ベジタリアンの方や、乳製品がNGの方々に向けてもメニュー開発が出来、大きく進展します。
まだまだ先は長いですが、大豆のポテンシャルの高さを改めて感じた日になりました。
この大豆も援農をさせて頂いている農家さんよりお譲り頂きました。
茹でただけでも優しい甘味を感じましたが、絞ったおからのポテンシャルが高かった事に本当に驚きました。 貴重な大豆をありがとうございました。
シェフのメニュー開発はまだまだつづく。