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自分を”ごきげん”にする「お手当て」
「お手当」と言っても、「残業手当」や「通勤手当」のような「手当」ではなく、
怪我をした時に消毒するとか、赤チンを塗るとか(懐かしい!)バンドエイドを貼ってあげる、などの意味で使われる「手当」のこと。
マクロビオティック界隈では、「生姜シップ」や「蓮根パスター」など、食材を使って体の調不調を整えることも「お手当」と呼ぶ。
つまり、何かの労働に対して支払われるお金=「報酬」ではなく、実際の「手」を使った「癒し」の類いのこと。
「大丈夫だよ」とただ言葉をかけるだけでなく、ポンと肩に手を触れながらその言葉を聞く方が、人は案外、安心感を深めることができるのもその一例と言っていい。(今時、それを上司が女性部下にやるとセクハラと言われるらしいが)
泣きわめく子どもに「泣かないの!」と叱りつけるよりも、何も言わずにぎゅっと抱きしめてあげると案外泣き止んだりするのも、そんな効果があるからだと個人的には思う。背中をさすってあげたり、寄り添ってあげるだけでもいい。
「自分の手で相手に何かしてあげること」
「肌と肌が触れ合うこと(好意を持っての場合)」
こういったことで、手を施した相手を「安心・満足」で「ごきげんな状態」に戻してあげる効果がある。
そしてこれは、自分自身に対しても同じ効果があることを最近実感したのだ。
「お手当」を大切にする基礎化粧品との出会い
昨年11月ごろ、基礎化粧品を変えた。
今まで「基礎化粧はアロマで手作りする」を実践してきたが、思うところあってそれをエイやっ!と手放すことにしたのだ。
まずはサンプルを取り寄せてみた。
その会社は、基礎化粧品だけを製造販売しているメーカーさん。保存料などは使わず、漢方薬草の効果を反映させた製品を作っている。(精油好きが喜ぶ処方である)
さらには、「お手入れ」ではなく「お手当」という言葉を使っていたことに、なんとなく心惹かれたのだ。
サンプルは基本アイテムの4種類。一緒に同封されていたカタログには、このような趣旨の説明文があった。
・有効成分が浸透していくと同時に水っぽさがなくなり、お肌が手に吸い付くような感覚に変わっていきます。それを実感できたら、次のアイテムに移るタイミングです。
・朝晩のお手当時にはパフなどは使わず、ご自身の「手」を使ってください。
ふむふむ、それで「お手当」ねと、なんとなく納得。素直に実行してみた。
4種類のアイテムにはそれぞれの特徴を活かすようなお手当法があり、両手で顔を包み込むようにゆっくりじっくり浸透させていく、円を描くようにやさしくマッサージしたら、両手で軽くパッティング・・という感じで、すべてのお手入れを終えるのに20分くらいかかった。
今までは、基礎化粧からメイクまで「トータルで20分」もあれば時間が余るくらいだったので、この製品を使い続けるか迷った。
でも、この「手」を使って自分の「肌」「顔」にしっかり触れていくことで、自分の肌の状態、頬骨の形、鼻筋、輪郭など、あらためて「自分を作っているもの」として意識するようになっていった。それなりに自分の顔への愛着が湧くようになってもきたし、使っているうちに肌の状態も良くなってきた。
なんだか「ごきげん」になってきたのだ。
毎日のスキンケアこそ「自分へのお手当」。
自分の体をじっくり観察し、その状態の変化を「手」を通して実感できる。そのこと自体が「癒し」になり、「ごきげんな自分」になれる。「ご自愛」とはこのことだ。これは私にとってとても嬉しい発見になった。
そして、サンプルがなくなる前に、本製品をポチっていたのだ(笑)
「お手当」効果は生き方にも反映される
「自分へのお手当」スキンケアをするようになってから、良いことばかりだと感じる。
「お手当」時間を捻出するために、朝は早起きをするようになった。ごきげんになればその後の家事もサクサク進む。
また、病になった母の介護をしながらの年末年始には、忙しさと気苦労でストレスフルな日々を送っていたが、「自分へのお手当」時間だけは、母のことを一切忘れて、自分を取り戻す時間になっていた。そのことが次の日への活力にもなり、次の日は気持ちよく母の介護に取り組めた。
そしてあらためて
私は今までどれだけ自分を雑に扱ってきたんだろう。
とも認識することができたのだ。
子どもの頃から、周囲の雰囲気を察知して、場を乱さないように行動してきた。
常に「自分のことは後回し」にしてきた人生だったけどれど、体のケアに関しては特に雑。
ガッチガチの肩凝り症だけど、マッサージとかには行ったことがないし、
歯がかけてもなんとかなるだろって(ならないだろ)長い間は医者に行かなかったりと、自分を慈しむ、自分をごきげんにしようってことをしてこなかったんだなあと感じた。
これからは、もっと「自分のことを先回し」しようと思う。
そうして良いと自分に許可を出すことだ。
そして自分を「ごきげん」にする「お手当」は、何も体だけのことじゃない。「人生をどう生きるか」ってことにだって同じだと思う。
基礎化粧を変えよう、今までの手作りケアを手放そうと思ったのは、ちょうど「京都ライター塾を受講しよう」と決めた頃のことだったと思う。
何かが、私の潜在意識の中から湧き上がってきてるんだろうな。
もういい加減、自分先回りの人生を送っていいんだよっていう自分からのメッセージかもしれない。
手放すことと挑戦すること。これからの生き方。これからの自分。
本当にやりたいこと。今まで通ってきた道程が示す意味。
京都ライター塾での学びの中で、潜在意識に潜む「自分からのメッセージ」と向き合いながら「心のお手当」もしていこう。心も体も「ごきげんな自分」を最優先にして生きていいんだから。そんなことを「お手当スキンケア」をしながら思うのだった。
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