11月中旬 人生のトンマナ


飛ぶが如く4  司馬遼太郎

西郷の話は一旦お休みで、征台論をテーマに話が進んだ。
中学高校と歴史の授業をさぼりすぎて、征台論なんて聞いたこともなかった。
国内の気分を鎮めるためという、かなり無茶な理由で台湾に出兵してしまった大久保・西郷従道ら。メンツを保つために清国から賠償金を受け取る必要があるが、清国も国内秩序のためにメンツが重要な立場だった。頑固な抵抗にあいながらも、英国など利害関係者の仲介によってなんとかなるか?

次の5巻も征台論が続く。この先どうなっちゃうの?というソワソワはまだ続く。

一生懸命デザインしたのにプロっぽくなりません。 シブヤ領一

大学の図書館においていた、デザインの入門書。
かと思ったら、内容が結構ユニークだった。
基本は一問一答形式で進むのだが、この内容がただの理論に終始せず、多分にノウハウというか、実際に働くデザイナーの卵に寄り添っている。何回も修正依頼が来たらどうするかとか、修正依頼がダサかったらどうするかとか。デザイナー事務所の雰囲気が何となくわかる面白い内容だ。(働いたことないけど)

後半では、デザイナーを目指す人向けのアドバイスにページをたっぷり割いてくれている。
ポートフォリオ作成のコツも載っていて、すごく有用だと思います。

まちで出会ったかわいいあのこ うおのめとるこ

吉祥寺の個人書店さん”百年”に行ってきた。
結論、すごくよかったです。店主さんが音楽好きなのかな?という雰囲気。

置いている古本の趣味がかなりストライクだった。文化論や哲学について面白いテーマを書いている本が置かれていて、この世の本の多さを再認識して感動した。
街の大型書店にはいつもお世話になっているが、置いている本が趣味と違いすぎて悪酔いしてしまう感がある。逆に、この世の本の多さに辟易とする。
しかしこの個人書店さんに集まっている本は、新刊含めてオドロキを与えてくれるテーマが多くてうれしい。自費出版ぽい本も置いており、見ているだけで本を作りたくなっちゃう。

何冊か買ったが、特に目を惹かれたのがこの本。
町中でたまーに見かける魅力的な看板キャラクターをまとめた写真集だ。基本的に個人商店などをまとめているので、大量に登場するキャラのうち知っていたのは餃子の満州のランちゃんだけだった。

3割うまいって本当にどういうことなんだ

街中で見かける可愛い看板。かくいう自分も、そういう看板に目がない。なぜこんなに魅力あるキャラが描けるのだろうか。ここまでディテールが少ないと、もはや画風の勝負になっている気がするのだが。街中の可愛いあの子を書いているのは天才画家なのかもしれない。

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