11月下旬 従二位様
飛ぶが如く 5 司馬遼太郎
やっと10巻の折り返し。
北京での激烈な外交と、宮崎八郎の奔走を描く。
西郷は依然お休み中。登場人物それぞれの立場が色濃くなってきたなぁという印象。プロイセンを参考にして、専制こそが国家を成長させる起爆剤だと信じる大久保vs自由民権運動という思想を得た宮崎八郎・集思社のメンバーたち。
当時の知識人は漢文訳で社会契約論や自由論を読んだらしい。漢文って読んでみたい。今の中国語とは文法が違うのだろうか?
あと明治初期の人々がフランス語に堪能とか、英語ペラペラみたいな記述を見るとビックリする。
現代でさえ日本人は第二外国語習得率が低いのに、明治の人々がマスターしているのカッコいい。まあみんな外遊したりしているからめちゃエリートなんだけど。
そもそものデザインのりくつ シブヤ領一
デザインに関わる諸法則を、エレメント・レイアウトに分けて説明してくれる。かなり分かりやすい。楽しいイラストメインで進むので読みやすい。
文字・色・写真からパスまでの扱い方を基本から教えてくれてありがたい。
一つ一つのエレメントを、紙面上にどうレイアウトするか。視線を誘導するための方法、逆に無駄な視線誘導をしないための情報整理。
デザイン上達のためのワークも多数用意してくれている。
前著もそうだったが、独学のデザイナーやデザイナー志望の学生向けの心遣いが伝わってくる。