NotebookLMを自己分析ツールとして使う
はじめに
以前に自己分析を経験したことがある。その時に使った方法は多くの質問に答えるものだった。自己分析は自分と向き合う良い機会であったが、非常に労力と時間がかかる辛い作業だった。
この自己分析を、GoogleのAIサービス「NotebookLM」を使って行ってみた。
自己分析に使用したソース
より自分と向き合いたいと考え、2021年12月からブログやSNSを辞めて、日記アプリDayOneを始めた。プライベートな日記である。
プライベートな日記は、公開ブログよりも自分をさらけ出せる。その効果もあり、日記アプリDayOneの記事は、2年7ヶ月が経過して3,000件を超える。そして、至近の記事であるので、現在の自分に最も近い情報である。これらのことから、DayOneの記事を自己分析のソースとして使えるのではないかと考えた。
自己分析結果
3,000件を超えるDayOne記事をNotebookLMにアップロードした。そして、チャットを使って自己分析を行った。AIまかせのお手軽な自己分析である。分析結果は以下の通り。
筆者像
よくここまで分析できるなぁと思う。言語化してもらうと自分のことがよくわかる。ただ、良い面ばかりを書いているような気がする。
筆者像に対してアドバイスを提案してもらった。筆者像では良い面を書いていて、アドバイスはその裏返しで悪い面として書いてる。このアドバイスのうち、noteへの発信に言及した部分以外は否定したい。ここで否定することにより、自分のライフスタイルを再確認できた。→「新しいもの、興味のあるものは広く経験していく。そして、取捨選択して燃えるものだけを生活に取り入れていく。常に生活を見直し、燃え尽きたものは捨てていく。」
性格
これは認識していたが、言語化して整理してもらうと良く分かる。ただ、良い面を書いている。
強み
認識しているが、なるほどと思う。
弱み
参考にはなるが、自分では弱みとは思っていない。
得意なこと
「表現力も豊かです」と書いているが、自分は語彙力が乏しいと思っている。仕事では技術的な資料しか作ってこなかったので、小説のように人間の感性に訴えるような表現豊かな文章が書けない。
苦手なこと
コミュニケーションが苦手なことは合っている。変化を好むタイプなので、変化には臆病ではないと思っている。確かに図で思考するタイプだ。
今後の方向性
無難な回答。これはソースに書いてないことなので無茶振りだった。
感じたこと
AIは語彙力が非常に高いが、読解力も優れている。語彙力の乏しい自分の日記でも理解していることがうかがえる。
AIによる自己分析結果は、良い面を強く取り上げる傾向があるのか、過大評価になっていると感じる。人間は煽てられると悪い気はしない。そのようにAIは設計されているのだろうか。
日記をソースにして自己分析を行なうには、自分のネガティブな部分をどれだけ素直に日記に書けるかが重要だと思った。
チャットでAIと対話を重ねれば、さらに深掘りできたり、気付きを得られるのではないかと考えられる。
ただ、NotebookLMは自己分析に特化したAIではないので、不適切な使い方をしているのかもしれない。
おわりに
自己分析を行うには、自分を客観的に観る必要がある。しかし、自分自身を客観的に観ることは難しい。自己分析は自分で行うより、自分のことを熟知している人にお願いすれば、自分を客観的に評価してもらえるだろう。しかし、そのような人がいないならAIを利用すればいい。ただし、AIはソースがないと回答できないので、テキストベースで日記をしっかりと書いておく必要があるのだが。