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11/17 エクスチェンジマート報告 その2

除電革命の始まり

今回はスーパーカブのお客さんが多く、分かっているだけで5名。以前購入されて、効果を確認して、追加購入で来店されたお客さんも多かったです。

まずは、3か月連続で来店して下さったお客さん。
「(マジ軽ナット)自転車用はどうでしたか?」、「(ペダルが) 軽くなったって言っている」。ご自分ではなく、ご家族にプレゼントされたようです。マジ軽ナット 自動車用を再々購入して頂きました。
前回のブログでスーパーカブでタイヤから始まり、ミッション、ドライブチェーンと除電チューニングされた、カブ主のOさんのブログをご紹介しました。
チェーンを除電したら、「ホイールベアリング打ち直した時くらいに車体後部が軽くなった感じがする〜」と書かれています。

別のユーザーさんでこちらもOさんなのですが、オートバイのライディングアドバイザーをされているそうです。ブログを読んで除電チューニングに興味を持たれ、マジ軽ナット オートバイ用を購入されました。
転がり抵抗の低減、縦溝路面での安定感やコーナリングスピード等の変化を確認して長文のインプレッションを下さいました。
その後更なる除電を検討さられていたので、オートバイの三種の神器であるミッションとドライブチェーン用をお勧めし、購入されました。
取り付けて、ツーリングの為に暖気していたら、今までに無い現象が起こったのです。
その動画がメールで送られて来ました。

暖気時に、今まではリアタイヤが少し回っても止まっていた、それが除電したら「いつまでもくるくる回っていて驚きました!」と、取り急ぎの動画が送られて来たのです。
なぜそうなったのか説明しないといけませんね。

なぜチェーンに帯電するのか?そして、なぜ動きが悪くなるのか?
チェーンの各コマの金属同士、または金属とゴム(シールチェーン)の摩擦で起こる静電気が大きな要因。静電気が帯電して粘度が高く(硬く)なっているグリス(トヨタの除電の特許文献より)が、除電により粘度が低くなり、少ない力で動くようになった、という事です。これはベアリングも同様です。
カブ界で著名なちっさいカブ「プコちゃん」のオーナー、トモさんもマジ軽ナットの大ファンですが、自分の頭で考えてマジ軽ナットあり/なしで比較走行され、最後に「グリスが温まって緩んだのか?」と書かれていますが、鋭いですね。温度ではないですが、除電で緩んだのです。

一言で言うと除電でフリクションのロスが減ったのです。Oさんは「手でリアタイヤを回しても軽く回る」とも書かれていますが、そうなるのでお勧めしました。
もう一つ驚かれた事がありました、XJR1300は標準でO社のリアサスペンションが付いています。実はこのサスペンションは帯電量が多いのは知っていました。
チェーン付近で取り付けられるのは、リアサスペンションのボルト。ここに汎用のマジ軽ナットを取り付けたら、前述の動画の通りで驚かれた。
そして、オートバイに跨ったら明らかにリアの車高が高くなっていて、調整して下げたそうですが、これもご説明が必要でしょう。ご自分のブログに私の説明を書かれました。

なぜリアの車高が高くなったのか?
帯電によりサスペンションの動きが悪くなっていて、要は伸び切っていなかったのです。除電したらオイルシールも除電されますから、リップ部が柔らかくなり抵抗が減った、オイルの粘度が低くなったせいもあり、動きが良くなって伸び切った、それでリアだけ車高が高くなったのです。
除電の想像を超える効果で更に興味を持たれ「もしかしたら、チョークなしでもエンジンがかかるのではないか?」と試したそうです。そうしたら、かかっちゃった。
本当はエンジンならその付近で除電すべきで、それも検討されているでしょう。ミッションも除電していますから、その影響が若干エンジンにも及んでいた。
それで、エンジンがかかり易くなった訳ですが、ミッションを除電すればどのようなエンジンでもそうなるとは言い切れません。静電気の除電は「地産地消」が原則だからです。
やはりエンジンは吸気から排気までを考えて除電しないといけない、そうすると写真のように完全燃焼します。

この車の排気ガスの規制値は、CO4.5% HC1,200pp,

XJRのミッションを除電したら、N→1速に入れた際のショックが減少し、シフトフィーリングも小気味良くなった。はい、そうです、だから三種の神器の一つなのです。

チェーン繋がりで話が逸れました、カブ主のOさんとは店頭でかなり長く話しましたが、「チェーンを除電するなんて聞いたことが無いから」と言われたのでご説明しました。「それはそうです、チェーンやミッションを除電するなんて世界で初めてです、トヨタでもそこまではやっていませんから」と返しました。
現在、オートバイでドライブチェーンの除電までされている方は、世界でまだ数十人、百人まではいっていないと思います。最先端の経験をされた訳です。
この除電技術の乗り物への応用は今でこそ少しずつ広まって来てはいますが、10年前は大変でした。理屈を説明しても理解してもらえない…。
カーマニアを自称する人でさえ、タイヤが黒いのは原料にカーボンブラックが混ぜられているからだと知らない人が多いのに驚きました。その目的の一つは、どうしても発生してしまう静電気をタイヤから路面に放電させる為なのですが、説明がその前で止まってしまうのです。

「帯電すると動きの邪魔(抵抗)になる、除電すると動きが良くなるのを、どうしたら理解してもらえるか?」を考え抜いて、誰もが経験のある実例を思い出したのです。
フリースを脱ぐ時に静電気が起こると脱ぎにくくなって、脱ぐのに余計に力がいる。それを帯電防止スプレーで除電すると、少ない力でスッと簡単に脱げる。これは誰も否定しません。
それがタイヤとか、エンジンとか、サスペンションとなると「そんな事はありえない」となる人が、一定数います。
フリースは石油が原料、エンジンにも石油由来のゴムやオイルシールをたくさん使っています。サスペンションもシャフトがオイルシールと擦れています。何もおかしくはありません、あなたが知らないだけです。

こんなお客さんもいらっしゃいました。不要な部品も少し並べていますが、そちらからマジ軽ナットに興味を持たれた方です。旧車をレストアする為にエクスチェンジマートで部品を探されているとの事。もっぱら部品に目が行っていたようですが、マジ軽ナットの話をすると興味を持たれてお買い上げ頂きました。
今回もいらしたのでマジ軽ナットの感想を聞いたら、この方も実はカブ主で、効果は体感されたそうです。
レストアにはメッキが付きものなので、安くて品質の良いクロームメッキをかけてくれるメッキ屋さんの話をお伝えしました。
お客さんが少しまばらになって来た頃に「何を売っているの?」とのぞき込まれた男性。RS TAICHIのジャケットを着てらしたから、ライダーに間違いありません。
初来店でエンジン性能曲線を見られるなんて、運がいいです。
それでいろいろとご説明しました。お買い上げには至りませんでしたが、知ってもらう事が大切です。「本当なんだろうか?」と疑問を持ちながらも調べてみる、ブログを読んでみる。確認してもらう機会を増やす為にもイベントに出店しています。

カブ主のOさんがそうだったように、少し怪しみながらも使ってみた。そうしたら言っていた通りの効果があった。「じゃぁ、次はどこをやったら良いか聞いてみよう」と再来店される、そこでもまた効果を確認する。
それをSNSに投稿する人もいれば、トモさんのように知人・友人に広める方もいらっしゃいます。
最後の来店になったお客さんは、お二人とも20代とお見受けしました。除電の話をしながらエンジン性能の話をして、ベンチテスターのグラフを説明をしました。
そうしたら、お一人が「その学校に行っていました」との事、元生徒さんでした。機械科だから自動車科の先生方は知らないようでしたが、まさかご自分の通学していた学校で計測した、性能曲線のグラフを見るとは思わなかったでしょう。
エンジン ベンチテスターで測定したグラフを基に書いた記事「エンジン ベンチテスターで測定 その2」は、23日に公開します。
「ソーラーカーレースが無くなって、Hondaエコマイレッジチャレンジに参戦する事を知って、連絡したんです」と言うと、「ソーラーカーではいい成績でしたからね」との事。元在校生だから社会部の戦歴は良く知っています。
N先生にこの事を話したら、「それなら僕の後輩でもありますね」。忘れていました、N先生はこの工業高校のOBでもあったのです。

早朝は寒くて震えていましたが、温度が上がり10時前にはTシャツ姿になりました。マジ軽ナットのヘビーユーザーさんも次々ご来店下さったのですが、忙しくて十分な応対が出来ない部分もありました。今月はもう一つのイベントに出店します。ご来店出来ない方はネットショップをご活用下さい。

お知らせ

11月24日(日)神奈川県大磯ロングビーチ駐車場で開催される、SHCC(湘南ヒストリックカークラブ)主催のジムカーナレースに出店します。
出店場所はウォタースライダー下のスワップミートエリアですが、今回は協賛を兼ねての出店となります。
協賛品としてマジ軽ナット自動車用を提供します。
この日、当店を目指して愛知県から来店されるという、ヘビーユーザーさんからの連絡を受けています。





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