6年ぶりのJ1シーズン、序盤の快進撃を導いた、エースストライカー藤本憲明の電撃移籍…
8月7日の朝、衝撃のニュースが大分トリニータサポーターに届いた。。。
その内容は大分トリニータFW 背番号10 藤本憲明がヴィッセル神戸への電撃移籍という報道…(泣)
ハァァァァ〜???((((;゚Д゚))))))) おいおい、ヴィッセル神戸よ冗談は辞めてくれ、そう多くの大分サポーターが思っただろう。
しかしその報道から数時間後… 大分トリニータの練習場から荷物をまとめてクラブハウスを出て行く藤本の姿が目撃された。藤本はサポーターに対して、最後まで笑顔で接し急ぎめに練習場を後にした。
公式リリースの発表があり、ヴィッセル神戸での藤本の背番号は9番!2日後に藤本はヴィッセル神戸の練習に合流した。藤本は最短なら10日の大分戦から出場可能になり、藤本にとってはいきなり古巣との対戦になる可能性が出てきた。
・8月10日 ヴィッセル神戸戦
試合日の当日、多くの大分トリニータサポーターが電撃移籍を発表した藤本憲明がチームに帯同して大分に凱旋となるのか?色んな気持ちを思いながらスタジアムへと向かった。
試合開始まであと45分… スタジアムのビジョンでヴィッセル神戸のスタメン・控え選手の発表が行われ、スタメンの所に藤本の名前は無かった。がしかし、控えメンバーの所に背番号9 FW藤本憲明の名前があった。大分サポーターの藤本憲明に対する反応は大ブーイング。しかし色んな感情が混ざっていたブーイングに聞こえた…
それもそうだろう。ここまで大分の好調を導いてきたエースストライカーで今後もこのチームで活躍をして更なるチームの飛躍に貢献してくれるだろうとそう思っていた… 今季6年ぶりにチームはJ1に復帰し、藤本は29才で初のJ1での挑戦権を得て大分トリニータとの契約を延長した。
大分は2019シーズン、多くの補強を行ったが藤本はJ1開幕戦でスタメンを掴みとった。藤本はJ1の開幕戦で得点を決めると、JFL佐川印刷SC、J3鹿児島、J2・J1大分での全カテゴリー開幕戦ゴールという偉業を達成するかもしれないと注目を浴びた。多くのプレッシャーがかかる中で藤本は開幕戦、強豪鹿島相手に2ゴールを挙げて一気に藤本憲明という名前が全国、いや世界中に広まった。
藤本はその後も、得点を量産して大分トリニータの勝利に貢献し2、3月のJ1月間最優秀選手MVPを始めて受賞した。
藤本の名はどのチームに広まり、各J1チームが藤本憲明の対策を始めると得点は少しずつ減少していった… しかし彼は得点を出来なくてもチームの勝利に貢献出来れば良いとコメントを残した。実際に得点のペースは減少していくが、アシストなどで結果を残して存在感を残す。
夏の移籍期間に入り、ここまで素晴らしい活躍を見せていた藤本に多くのクラブが獲得に動き出す。その理由もあり藤本は次第にベンチスタートが増えたが、彼は試合に出場すれば最後まで走りぬき最後まで必死にプレーをしていた。
藤本憲明選手はJ1で結果を残し続けて、九州の小さなクラブ・市民クラブの大分トリニータ、サポーター達に多くの夢や希望を与え続けていた。その中で資金面でも余裕があり、世界のクラブで活躍していたイニエスタなどが在籍するヴィッセル神戸からのオファーが届いた。藤本は関西出身で関西チームからのオファーという事もあり、家族の事も考えて悩みながらこの移籍を決断。大分トリニータに多くの資金を残すためにはこのタイミングでの移籍を決断するしか無かった…フロント側もかなり辛い判断をしたと思う。
その藤本が後半82分、昭和電工ドーム大分のピッチにヴィッセル神戸の選手として立った。藤本がピッチに入ると大分サポーターは地響きのようなブーイングで迎え入れた。
しかし試合後、大分ゴール裏には多くのサポーターが残って藤本の挨拶があるのではと待機していた。(愛されていた選手だからこそ、多くのサポーターが残っていたんです。)
試合後から30分ほどすると、藤本の姿が見えた。残っていた多くの大分サポーターはブーイングではなくて、大きな拍手で藤本を迎えた。
藤本が大分サポーターに向けて何かを喋るというのは無かったが、深く藤本は頭を下げてサポーターに挨拶を行った。
「体調に気をつけて怪我するなよ~」
「今までありがとう~」
「いつでも大分に遊びに来いよ〜」
「神戸を残留させてまた来年戦おうぜ〜」
「いつでもチームに帰ってこ~い」
色んな言葉が昭和電工ドーム大分に響き渡った。
最後に挨拶を終えて昭和電工ドーム大分を去る、藤本の目には涙が見えた。。。
これからはヴィッセル神戸の一員としてJ1を戦い抜く藤本憲明選手。
体調管理・怪我には気をつけてこれからも活躍する姿を大分トリニータサポータに見せてください。
勇者であれ LOVE Fujimoto 💙💛
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