チェルノブイリ日記 53 ~ エネルゲティック文化会館の通路や謎の部屋を観賞する話
エネルゲティック文化会館を見て回る
前回のあらすじ。
「エネルゲティック文化会館(Палац культури «Енергетик»)」の体育館でガイドが遊んでいました。
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※ 過去の日記はこちらから。
ガイドがターザンよろしく遊んでいる姿を撮影したりしているうちに気が付けば時計は15時を指そうとしていました。
嘘です。本当は2013年10月14日10時36分40秒でした。
始めに謝っておきますが今回はエネルゲティック文化会館の内部を移動しながら撮影した通路や謎の部屋の写真を公開する回です。
普通の人のチェルノブイリ訪問記なら省略するようなところなんですが……これまで50話以上お付き合いして下さっている方ならお察しと思いますが貧乏性なんですよ。撮った写真はどこかで公開したいのです。
さて、体育館を出て移動します。移動しますと言いましてもどこへ向かっているのかは分かりません。イケメンとガイドの後ろを歩くだけです。
また落書きや……。酷いものです。
ウクライナの首都からやって来た3人組が書いたというところなんでしょうかね。今はどこで何をしているのでしょう。
落書きをするためにスプレーをわざわざ持って来たの? チェルノブイリまで? そのエネルギーって本当に何なのでしょうね。
何となく職員用の通路っぽい雰囲気がします。
イケメンとガイドに置いて行かれないように歩きつつ部屋を覗いてみましょう。
フォトジェニック!
廃墟には椅子が似合うのですね。誰かが演出のために置いた椅子と思いますが。
座面と4本の脚が残っている椅子ってチェルノブイリでは貴重ですよね。
写真の加工が上手な方ならもっと見映えを良くされるのでしょうね。そして人々は「うぉおおぉおーーーー!!!」となるのでしょうね。いいね! リツイート!
しかし元々は何の部屋だったのでしょうね。まるで想像が付きません。この椅子もちょっと小さ過ぎますよね。子供用なのか……。
部屋に椅子が1脚しかなかったということもないでしょうし、他の椅子はどこへ行ってしまったのでしょう。椅子に脚が生えて歩いて行ったわけじゃあるまいし、いや脚は生えていますけど。
こちらの部屋は腐り落ちた床に……扉? 窓? 何かが横たわっています。
残留物のない部屋は謎ですが、中途半端にあったらあったでまた謎です。
壁には全裸で走る男たちの絵が……どうして。
学の無い私は古代ギリシャのマラソンと短絡的に考えてしまいますが古代とはいつのことなのか分かりませんし、いくら古代でも全裸で走ることはなかったのでは……とも思います。
部屋の写真の間にこの写真が唐突に挟まれていました。引きで撮影した写真がありませんので、謎にこの絵だけ残っていたのだと思います。
さて次は開放的で大きな窓に……転げた椅子!
廃墟と椅子はよく合う~とのん気に考えていましたが、部屋に椅子が1脚だけ置かれているというのは不自然ですよね。
しかし……何の部屋か分かりませんね。
次のこの部屋は……何でしょう? 巨大な換気ダクト?
うぅん……分からんね。
よく分からない場所を抜け
大きな窓があった場所を抜け
その次の写真がこちらでした。我ながら前後関係の分からない写真たち……。動画があれば良かったのですけどね。
何が書かれているのでしょう? なんとなくは機械翻訳で分かるのですが、大きく書かれている
ここが分かりません。Google翻訳によりますと「ティパブア」いや絶対ちゃうやろ……この施設の名前? 分からんけど多分ちゃうやろ……。
片仮名はもちろん、「Tipabuaa」で検索してもヒットしません。
1文字目も分かりませんし、最後から2文字目の「A」みたいなのも横線が無いのですよね。
ロシア語など全く習ったことのない私がキリル文字の一覧とにらめっこをすること数十分……
恐らく「ПРАВИЛА」つまり「規則」だろうという結論に達しました。マジか。読まれん……。
ちなみにGoogle翻訳によりますと
まぁ「規則」ですわね、これは。
お次は
水泳……ね。水泳。
わざわざこうして壁に描かれているということは著名な人の作ひ……ん? 良く言えば「ヘタウマ」なのか……? 全く分かりません。
チェルノブイリに造詣の深い廃墟マニアの先輩諸氏なら「あのプール」の登場かと思われるかも知れませんが、もう少し先です。
特に何ということもない通路の写真ばかりでごめんなさいね……。まぁ普通の人は載せないのでしょうけども。
窓の向こうから漂う山奥の建物感……。いやいやここはプリピャチ市内、平地の街だったはず……。
瓦礫やらガラスやらが散乱していますが進みます。
何だったのかまるで分からない何かが転がっていますので踏まないように気を付けて!
消火器のなれの果てだったりするのでしょうかね?
書棚……? 図書館!? いや、こんな本棚ある……?
本当に何だったのか分からない謎の部屋ばかり。職員の事務室だったのか、貸し部屋みたいなのだったのか。
机に本棚? こっちの方が図書館らしい?
しかし机も本棚ももっとあったはずですよね。
廃墟に残留物がありますとドキドキするものですが、いやでもこれはなぁ。何なのか分かりませんね。
小さな洗面台もあったりして。ますます何の部屋か分からなくなりますね。
私の好きな部屋
ここは!
例によって何の部屋だったのかは全く分かりませんが、とても好きな部屋です。フォトジェニックでしょう?
恐らくは私のような後から来た人間が撮影のために椅子を置いたものと思いますが、それにしたってこの椅子はどこから持って来たの?
今まで見て来ました椅子に比べますと背もたれが丸っこくなっていたり肘置きがあったり、ちょっと豪華な雰囲気はありますね。
とても好きな写真です。
時間が止まって……いるわけではなくて、緩やかに朽ちて行く建物と、成長を続け色鮮やかにもなる木々。
まぁもちろんチェルノブイリ訪問後に自主開催した写真展でもTwitterでもまるで人の興味は惹きませんでしたけどね。
次回予告
どなたでしょう……ピンと来られた方は教えて下さい。
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