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チェルノブイリ日記 65 ~ 普通の人なら1行で終わらせる話


絵を求めると置き去りにされる

 前回のあらすじ。
 異国の立ち入り禁止区域でガイドから置き去りにされるところでした。

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※ 過去の日記はこちらから。

 イケメンとガイドに追いつきました。これからどこへ行くのでしょう?
 遊園地を離れるときに「そろそろ次へ行くよ」というやり取りはありませんでしたので行き先などもちろん分かりません。

 しかし……絵になりますね。
 この写真だけ見ますと森の中のようですが元々は街の中だったのですよね。

 置いて行かれないようにしませんとね……。

 木々の向こうに建物が見えました。何やったんやろ……。

政治色の強そうな立て看板を見る

 こちらは……バス停? ではありません。立て看板……何らかの呼び方はあるのでしょうけども分かりませんし、他に良い表現も思い付きませんので立て看板と呼ぶことにします。
 森の中に何故かポツンと置かれた立て看板のような雰囲気ですが、本当は市民が行き交う道だったのでしょうね。

 さて、何が書かれているのでしょう?

 1968、25……「ОКТЯБРЯ」かなぁ? Google翻訳では「10月」と出て来ました。1968年10月25日に何かがあったということ?
 Wikipediaによりますとソユーズ2号という宇宙船が打ち上げられた日とのことです。しかし、無人のソユーズ2号と翌日に打ち上げられた有人のソユーズ3号をドッキングする予定が失敗したと書かれていました。
 失敗したものをこのように掲げるかなぁ? 失敗を糧にして頑張りましょうといった内容か……?
 うーん、翻訳するしかないか……。全く分からないなりに入力してみました。

「ЗА ВЬЮАЮШИЕСЯ ЗАСЛУГИ Б СТАНОВЛЕНИИ И УКРЕПЕНИИ СОВЕТ СКПИ ВЛАСТИ МУЖЕСТВП И ПЕРОИЗМ ПРОЯАЛЕННЫЕ В БОЯХ С ВРАГАМИ НАШЕИ РОДИНЫ」

 アルファベットであればこういう単語かなぁと多少なりとも考えられそうですが、キリル文字……全く分かりません。
 まずはGoogle翻訳にお願いしてみました。

「祖国の敵との戦いで発揮された、SKPI権威評議会の形成と強化に貢献した勇気と寛容さのため」

 続いてDeepL翻訳は

「ソビエト権力の確立と強化における傑出した功労、祖国の敵との戦いで見せた勇気と勇気に対して」

 何らかの戦いに関することが書かれているようですね……あ!
 日本とソビエト連邦は日付が違うんでしたかね。こちらの10月25日は日本の11月7日ということ。私も説明出来るほど詳しくはありませんので気になる方は後で検索してみて下さい。

 さて、ちょいと検索しましたら1917年の、こちらの10月25日に十月革命が起こった、と。その日を記念して1968年にこの立て看板を作ったということなのかな? しかしプリピャチに人が住み始めたのは1970年のはず? うーん?

 歴史に詳しい方がこの記事に辿り着いて下さることを期待します……。

 まぁとりあえず宇宙っぽい雰囲気ではありませんよね。

 別の方向には何が描かれているのでしょう。

 傾きを補正してみました。いやぁ便利、画像編集ソフト!
 何かを被った人の横顔のようですが……誰でしょう?

「1918 1920 ВЛКСМ」……翻訳しますと「コムソモール」とのことです。
 何か聞き覚えがあるような……

 あ!

 エネルゲティック文化会館でも見掛けましたね。スパイと密告者を養成するボランティア組織……コムソモール!
 詳しくは55話をどうぞ。

 最後は何でしょう?

 またしても画像編集ソフトで真っ直ぐにしてみました。すごい! 写真とは、真実とはいったい……。
 それはそうとこれは何でしょう?

 中心に小さく描かれていますのは……

 どこかで見たことがあるような?

 こちらもエネルゲティック文化会館で見ましたソビエト連邦の国章のようですね。
 ではその国章より大きく描かれているものは……? それもまた国章に見えますけども。何なのでしょうね。

 こちらは……

1928年?

 Февраль、つまり2月と書かれているようです。その左の数字は20か29か……? 1928年2月20日か29日かに何かがあったということなのですかね。
 検索してもよく分かりませんでした。

 読める部分を翻訳してみました。

「ГЕРОИЗМ В ГОДЫ ГРАЖДАНСКОИ ВОИНЫ И ИНОСТРАНИОИ ИНТЕРВЕНЦИИ」

「内戦と外国介入の数年間の英雄的行為」

 ……ソビエト連邦っぽい結果は返って来ましたが、合っているのかは分かりません。

謎のマークの建物に戻る

 大きな建物の前に着きました。人の出入りを拒むように立つ木が秋の訪れを知らせています。
 ところで何か見覚えがあるような……?

 あ、43話でちらっと見掛けました建物ですね。

 色々と検索しましたところこの建物は市役所だったようです。

 庇の上にあったはずの文字が地面に立っています。
 ここに立てたのはどこかの写真好きの人なのでしょうけども、庇から落下したとしては綺麗に残っていますね。

 近寄ってみますと……そうでもないか?

 ところで市役所という話なのですが、Google翻訳によりますと「市役所」はロシア語で「ратуша」とのことで、庇の上の文字とは異なるのですよね。何なのでしょう……。

 近年撮影された写真を見ますとこの「M」の文字は見当たりません。誰かが持ち去ったのか破壊したのか……。廃墟にある物を動かすなよね……。

次回予告

 立て看板もこの市役所の外観も、普通の人のブログであれば写真を2枚か3枚か載せて1行何か書いて終わりなんでしょうけどねー。それで何千アクセス何万アクセスなんでしょうけどねー。
 ちょっと長くなって来ましたのでここで区切りますね。

 ここには入るのね?

 続く。

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