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営業を終了したある市場の写真

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 ある市場へやって来た。

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 もうちょっと早く来ていれば堂々と入れたのだけど。

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「飛び出し注意!」自動車に向けた看板……にしては小さいな。まぁ子供が飛び出して来ることももうないのだろうけど。

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 お邪魔しますよ。出入口のお店は……喫茶店? スナック? 市場の出入口にいきなりスナックはないか。

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「ブティック ミマ」。

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 1軒挟んで……。

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 看板は「海谷洋品店」なのだが、2019年頃は駄菓子屋さんだったようだ。

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 左に道が続いている。

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 右手には「お買物は楽しく親切な〇〇市場で」。昭和なフレーズ。かつてはどこか高いところに掲げられていたのだろうけど。

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 高いところには「焼鳥・うなぎ」。

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 出入口を振り返る。

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 先ほどのところを曲がるとここがメインストリートのようだ。

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「海産 乾物 食料品 大島商店」。「セルフサービスの店」の文字に昭和を感じる。

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「金森商店」。

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「清酒 富久錦」。兵庫県加西市の酒蔵。

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「これが、リッチなカンビール。」「中身がこくなった CAN」「New Beer Suntory」。モデルは薬師丸ひろ子さん、1987年頃のようだ。

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 通路は狭い。

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「塩干 乾物 小高商店」。

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 2019年頃の写真を見ると通路に扇風機が何台も備え付けられていた。また、非常口誘導灯もぶら下がっていた。軒並み落下したということはさすがにないだろうから、撤去されたのである。費用を掛けて撤去したのである。市場を終わらせられるということは実はすごいことなのだ。

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「山口商店 佃煮 煮豆 フライ加工 天婦羅」。手書き感が溢れ過ぎるフォントも良いが、電話番号が2桁4桁というところに興奮する。1971年頃までの桁数。つまり半世紀。

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「Fukusuke」「フクスケ」。ローマ字というだけで国際的な雰囲気。

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「岡田商店 化粧品 肌着 日用品 小間物」。

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「幣鮮魚店」。

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 向こうは坂になっている。珍しい。

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「神戸名物 神戸肉 白川食品店」。「神戸ビーフ」のブランドが誕生したのは1983年。

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「和洋生菓子 松本甘泉堂」。

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 見上げると……不思議な造り。四角い板は時計の跡か?

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「パロマガス湯沸器」。

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 坂を上る前に振り返る。

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 見上げると窓。窓があるから明るかったのだ。

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 坂を上る。

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 横道。

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 かつては多くの子供たちが走った坂なのだろうけど。

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「ひろしまや」。

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 かつてはハトのマークの「くだもの商品券」というものが存在していたようだ。全国各地の果物商業協同組合で発行され、2010年代前半頃まで使用出来たようだ。

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 振り返る。

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 見上げると……傷みが目立つ。地元の小売市場連合会の冊子によると、この市場の創立は1936年5月8日とのこと。

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 創立当初の会員数は20。

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 1970年の冊子であるが、「近所に灘神戸生協やスーパーが進出し楽観を許さぬ状態になった」とある。半世紀以上前、既にそのような状態だったのだ。


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栗橋英実
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