りんくうパパラ閉園の日
りんくうパパラとは
大阪府泉佐野市、JRと南海電鉄のりんくうタウン駅からすぐ南に「りんくうパパラ」という遊園地がありました。りんくうタウン駅ってどこ? 関西国際空港の手前と言いましたら場所がイメージしやすいでしょうか。
りんくうパパラは関西国際空港と同じ1994年(平成6年)9月に開業され、2004年(平成16年)10月31日に閉園してしまわれました。
私はその最終日に初めてりんくうパパラを訪れました。
胸ポケットに入るカードタイプのデジタルカメラで園内の様子を撮影しました。
最終日の貴重なレポートを自身のWebサイトで公開し、現在に至るのですが……
「りんくうパパラ」でググっても私の記事がトップに来ません。
あっれー。おかしいな?
当時はブログ全盛期でしたし最終日に訪れた人のレポートはいくつかあったものと思いますが、18年以上が過ぎてそれらがどれだけ残っているかというと? 私のレポートだけですよね、きっと。
納得いかない!
というわけで、検索結果トップになることを夢見てりんくうパパラ最終日のレポートをnoteにて書き直します。
2004年のインターネットはダイヤルアップに代わりADSLという接続方法が普及し、常時接続が当たり前になり回線速度も向上したとはいえ、まだまだ容量の大きな写真は載せるべからずという時代でした。そのためオリジナルの記事の写真は320ピクセル×240ピクセルという小さなものでした。18年以上が過ぎた今、もっと大きな写真を後世に残そうという思いもあります。今から読み直しますと文章が気に入らないというのもあります。
※ この記事は有料の設定にしていますが、全て無料で読めます。読み終わって面白かったと思われましたら投げ銭として購入の手続きを行って下されば幸いです。サポートもよろしくお願い申し上げます。
↓オリジナルの記事はこちら
りんくうパパラが閉園するらしい
関西国際空港の近くにありますその遊園地のことは意識していました。
行ってみよう行ってみようとは思っていたものの、 自宅から片道1時間半近く、交通費が片道千円以上というちょっと面倒だけど行こうと思えばいつでも行ける位置にあったため、 そのうち行こうそのうち行こう……といつまでも行かずにいました。
しかし2004年の10月も終わりが見えて来た頃、何となく新聞をめくっていましたら「りんくうパパラが10月末で閉園」という記事が目に飛び込んで来ました。 行かなきゃ!
というわけで2004年10月31日日曜日、曇り空のもとりんくうパパラへ向かいました。
南海電鉄りんくうタウン駅に着きました。初めて降り立つ駅です。無事に辿り着けるかな。
2004年10月は携帯電話のパケット定額制サービスが始まってはいたのですが、私はまだ申し込んでいませんでした。携帯電話で場所を調べると何十円何百円かかるか分かりませんので避けたいところなのですが……。
大きな案内が掲げられていました。ありがとう!
駅から見た景色……広々としてはいますが、なんか寂しいなぁ。人の姿が少ないからかな?
よく見ますと向こうに遊園地らしきジェットコースターなどが見えますね。りんくうパパラは駅からすぐのようです。
りんくうパパラに到着
初めてのりんくうパパラが最終日。
広々とした出入口のりんくうパパラはなんと入場料が無料です。入り放題の出放題。しかし夜間はどうしていたのでしょうね、この出入口。夜間も開放していた……?
ところで視界の端に気になるものが。
10月31日パパラさよならイベント
KILLER KNIFEによるライブイベント
芸の達人 KANAちゃんによる大道芸
りんくうパパラでは普段から色々なイベントが開催されていたようです。鉄道の物品販売やコスプレイベント、フリーマーケットなど……。さよならイベントに選ばれるとはどのような心境なのでしょうね。
残念ながらお二方とも存じ上げないのですが、時間になりましたら見に行ってみましょう。
会場案内も掲示されていました。
「園内での喫煙は、灰皿を設置してある場所で」が時代ですね……と思いましたが、調べてみましたら現代の東京ディズニーランドやUSJにも喫煙所は設けられているようです。
「園内での『無線機』の使用」という一文も気になります。そんな言うほど使う人おるん? 開業当初、1994年は普通に使われてたん?
ところでこの会場案内、ちょっと不思議な形をしていますね。
このあたり。要る? どうしてこの謎のスペースを描いたの?
ちょっと調べてみましたら、2004年になるかどうかというあたりまで「カレイドプラザ」という施設が営業されていたようです。
公式サイトによりますと
スケートとはスケートボートのことだったようです。
しかし検索しましてもそれ以上のことはまるで分かりませんでした。遊びに行ったという人のページさえヒットせず。
閉館したから会場案内から消すとしても、もうちょっと綺麗に消しませんか。
会場案内をもうちょっと見てみますと……
左下のこのキャラクターは……。
JR西日本が2003年に導入されたICカード「ICOCA」のキャラクター、イコ太ではありませんか。誰かが勝手に貼ったのか……?
入園する前から何かと気になりましたが、そろそろ入園しましょう。
謹告
当遊園地は、10月31日をもちまして、閉園いたします。
ながらくのご愛顧有難うございました。りんくうパパラ
びわ湖タワーに続いて閉園の日に初めて訪れるという客でごめんなさいね……。
しかし謹告とは。遊園地にしてはちょっと肩に力が入り過ぎてやいませんか。
いざ入園
開園時間直後、ほぼ一番乗り!
USJであれば開園ダッシュで恐ろしいことになる時間なのでしょうけど、穏やかなものです。
さて、どう歩くか……立ち止まって見回してみますと
「ディズニーグッズが当たる大抽選会」が開催されようとしていました。前日の雨の影響で足元が悪くて残念ですね。
しかしよく見ますと「ディズニーの英語システム」と書かれています。りんくうパパラ主催のイベントではなく業者が場所を借りて行っているようですね。
さらに見回しますと家族連れの姿がちらほらと。まぁ遊園地ですし家族や友人、恋人と来ますよね。閉園と聞いて初めて来ました独りですという物好きは私だけではなかろうか……。
小屋が建てられていますが、誰もいなさそうな雰囲気です。
園内をうろうろした後に戻って来ましたら
ロッテリアでした。
さすがにこの規模だからかメニューは少なめのようですね。ハンバーガーは「ツインチーズバーガー」のみ。他の店舗で作った物を運んで来て温めているだけかも知れません。
「パパラ閉園価格」が泣かせます。まぁ余っても仕方ないですものね。他の店舗で売るとしても、どこの店舗へ持って行くのか、運送費はどうするのかという話になりそうですし……。
セガワールド
さて、まず向かうところは……
セガワールド。ゲーセンです。遊園地まで来てゲーセン? 好きなんですよ、ゲーセン。
そういや大阪が誇る屋内型遊園地「フェスティバルゲート」のセガワールドも少し前に閉店しましたね。
しかしこれ「誠に突然ではございますが」っていつ貼られたものなのかが気になります。さすがに「今週末で遊園地閉めますんで退去して下さーい」と突然言われたなんてことはないでしょ? 何ヶ月も前から決まっていたことですよね?
セガのゲーセンにコナミの音ゲー「ポップンミュージック」や……2004年10月は11作目が稼働していたようですが、設置されているのは1作目というのが色々と考えさせられてしまいますね。まぁそういう記事ではありませんのでこれ以上書きませんけど。
遊びたいゲームが特にありませんでしたので外へ出ます。
さようならセガワールド……なんですが、背後の巨大なビルが気になります。
調べてみますと「SiSりんくうタワー」で、2004年当時は「りんくうゲートタワービル」という名称でした。56階建てで、Wikipediaによりますと2019年現在、日本で3番目に高いビルだそうです。
26階に展望ホール「てんぼーるりんくう」が開設されていましたが、2005年12月25日をもって閉鎖されたそうです。
食べもんパーク
さて次は「食べもんパーク」です。「F」の文字は何なのでしょうね。FoodのF?
中を覗いてみますとフードコートのようですね。さすがに開園して間もないからか営業が始まっていないからか、誰もいません。
お昼時にまた覗いてみましょう。
外へ出ますと
お、おぅん。
先程のりんくうゲートタワービルは26階に展望ホールを設けていたというのに2階で展望と言われましてもね。まぁそりゃ遊園地の様子は望めるんでしょうけど……なんか引っ掛かります。
そして右側のクマらしきクマは、あの著名なクマさんですよね。プー。
何やらのっけから力が抜けてしまいますが、まぁせっかくだから上ってみようじゃないの。
まず目に飛び込んで来ましたのは
ザ・無節操。
ワンダーパークとはアトラクションのあるエリアのことですが、いやいやそれよりなにより、何ですかこのツッコミ養成ポスターは。
どう見たってミッフィーちゃんなうさぎを「パパラのうさぎ」と言い切る強気さよ。ちょっと身体がでかいからOKなのか?
そして右はNOVAうさぎですよねどう見たって。目の形がちょっと違うからOKなのか? また「しつかりせんかい!!」というセリフはどういう感情で書かれたのでしょう。
書き文字も全体的に妙な上手さでポップさが感じられないのもわざとそうしているんですかねぇ? もしかして年配の方が書かれたのでしょうか。
しかも左下にはご丁寧にサインまで。
T.YANOさんがこの記事に辿り着いて下さることを期待します。
さて、何やら扉はありますが……開いてなさそうですよね。
また、扉の上の「いらっしゃいませ」が泣かせます。経費削減、事務所のパソコンとプリンタで作りましたという感じ。開園当初はこうではなかったのでしょうけどねぇ。
扉の向こうを覗いてみます。カーテンに、ブルーシートに……植物は本物かな?
右側はカウンター? 掃除用具が立て掛けてあります。
視線を左に向けます。謎にだだっ広いなぁ。
オープン当初はどのような姿だったのでしょう。
扉はもう1ヵ所ありました。
「食いもんパークへようこそ」とは言うものの、こちらも開いてなさそうですよねぇ……。
扉の向こうを覗いてみますと机と椅子が並べられています。晩餐でもありました? いや、会議か……。
どちらも違う気がしますね。机の高さがこんなに違うことってある? 椅子もバラバラですし、どこから集めて来たのかと思います。
ツアー添乗員の休憩室としてこのような部屋をどこかで見たような記憶はあるのですが……。いるか? 添乗員同行のツアーでりんくうパパラへ来る人たちが。開園当初ならいたのかも知れませんが、その頃はここは違う何かだったのでしょうしね。
むむむ……。奥が気になります。
ファミリーレストランのテーブル席みたい……?
最初の扉から覗いた写真を見直しましたら、写っていましたね。
扉のそばにはショーケースもありました。「食いもんパーク」というくらいですし、かつては2階もレストランが営業されていたのかも知れませんね。ここには食品サンプルが並べられていたのでしょう。
地上にありましたアーチを画像編集してみましたら「2F展望レストラン」と読めますね。その文字を消したのは仕方ないとしても、どうしてその上からクマ……。
避難経路図が掲げられていました。現在位置はどこかな……分かりませんが、右下の階段から上って来たはずです。最初に見た扉が上、次が左です。展望デッキは封鎖されているようですね……。あれ、右上の階段から行けるのかな?
展望デッキではありませんが、2階からの景色はこちら。
うん、2階だね……。当時、私の職場は建物の3階にありました。
公式サイトを調べますと
関空が一望できたの? 2階から?
りんくうパパラと関空は4km近く離れているように思いますが、まぁ、間にありますのはほとんど海ですし、見えたんですかねぇ。
う
昔のことはともかく今は「休憩室」であるはずです。どこだ?
麻雀でも打ちたくなりますが狭そうですね。
ちょっと疲れたな……おっ、休憩所あるやん、と2階まで上がってこれだったらちょっとがっかりしてしまいますよね。
あの晩餐みたいな場所を開放したらあかんの……?
ところで地上で見ましたアーチには「赤ちゃんルーム」とあったのですが……
先の写真の奥に見えます
ここのことですかね。ソファらしき黒い何かに年季を感じます。
特に何もありませんので外へ出ましょう。
ありがとうございます。いえいえこちらこそ。入園して15分も経過していないのですが、楽しませて頂いています。
ありがとう食べもんパーク……あ、左の「F」はもしかして「2F」だったってことか? 食べもんパークとは元々2階のレストランのことで、それが閉店されたから……いやそれならFの字も消しますよね。謎です。
……展望デッキが気になりますね。避難経路図で見ました右上の階段へ向かってみましょう。
封鎖されていました。
「このエレベーターに乗らないで下さい」ストレートな書き方よ。しかしこの書き方ですとエレベーターは動くということだったのかな?
ワンニャンランド
さて次は……情報量が多くて結局何なのかよく分かりません。「かいてき展示館」が気になりますが、何だったのかは分かりません。検索しましても1件もヒットしませんでした。
「ふれあいワンニャンランド」に着きました。2003年頃の公式サイトを見ますと「ワンにゃ~ランド」という名称だったようです。
閉園当時の公式サイトによりますと
世界の名犬・名猫って例えば何なのでしょうね。
こいつらか……?
いや、なんというか、ゆるキャラとも言えぬ、リアルとも言えぬ、この絵、この表情……誰でも描けるようで描けないだろうこのワンニャン。もう言葉が出ません。
右側のニャンと左側の小さなニャンで目や口の形が違うことに驚きます。まさかの手描き……!
「さわってだっこできるよ!」。日本で猫カフェが生まれたのはWikipediaによりますと2004年だそうです。ここはカフェではないのでしょうけど、カフェにしていれば未来は変わっていたかも……と少し思ってしまいます。
独りで800円を払って入る根性はありませんでしたので内部がどのような様子だったのかは分かりません。
公式サイトには
との記載もありました。
ここの名犬・名猫たちは明日からどこへ行くのでしょうね……。
「のりもの」を見て回ろう
「のりもの」のあるエリアは「ワンダーパーク」と呼ばれています。どのようなのりものがあるのか、見て回りましょう。
チケットを買おう
乗り放題のフリーパスはなく、「のりものチケット」を購入して乗ります。どこで買えるのかな……。
おぉん。
チケットブースはお休みでした。開園当初は行列が出来ていたのでしょうけどね……。
ところで最初に見ました会場案内には
「土日祝のみの販売」と書かれていたのですが……今日は日曜日ですよ。
のりものチケット販売機が設置されていました。かつては2台並んでいたようですね……。まぁ稼働させておくのもタダではありませんものね。電気代とか、メンテナンス費用とか。
「ワンダーパーク営業時間」が掲示されているのですが、終わりは17:30とのこと。2003年頃の公式サイトでは20:00までと書かれていたのですが……夜になるとライトを照らさないといけませんものね。電気代も掛かります。人件費も掛かります。
回数券が販売されていたようですね。使用期限の説明が寂しい……。
回数券は100円券の11枚綴りで1,000円だったようです。じゃあ貼り紙の左の「ワンダーパーク のりもの券 600円」は何なのでしょう。単純に1枚ずつ買うのが面倒なときは6枚まとめて買えますよってこと、ですかね? 500円ではなくて600円?
左下には「観覧車 1ゴンドラ券 3~4人用 1400円」。1人何円ではなくて1ゴンドラ何円なのですね。人数が多いとお得……! 私独りだと1,400円!
もう1つ気になりますのがジェットコースターは天候不良の為……という貼り紙。確かに昨日は雨が降っていました。休止されていたのでしょう。
しかしどうも昨日貼って剥がし忘れているとは思えないのですよね。もっと以前から貼りっぱなしのような……。
アイス・ワールド
さて、アトラクション……ではなくて「のりもの」を見て回りましょう。
のっけから何やら寒そうなアトラクションですね。
「体感温度 -35℃の体験」。体感温度というところがポイントなのでしょうね。あくまで体感ですよ、と。
滋賀県にありました遊園地「びわ湖タワー」にも「アイスパニック」という似たようなアトラクションがありましたね。あちらは-30℃でしたけど。「大長編ドラえもん のび太の日本誕生」のドラえもんのセリフ「残念、一世紀負けたか」を思い出してしまいます。
「驚異の氷界!」その絵は氷界の冒険者のソリですかね。冒険者はどこへ……。
上部のオーロラも期待を膨らませてくれます。
こちらが出入口です。なんというか、かんというか……。
注意書きを読みますと「床が凍ってる恐れがありますのでスリップ、転倒等にご注意下さい」とのこと。子供なんか絶対に走って転ぶやん……。
謎にリアルな雰囲気のペンギンたち。ここにそんなお金を掛けますかね。リアルさを否定するような「超ク~ル」に脱力します。
奥には巨大なセイウチ? と
こちらはデフォルメされたペンギンたち。「ボクたちの氷の部屋へ遊びに来てね!!」世界観が分かりません。リアルな氷の世界なのか、ファンタジーな氷の世界なのか……?
お気付きになっていた方もいらっしゃると思いますが、関係者以外立入禁止になっていました。
この工事現場ライクなバリケードよ……。東京ディズニーランドやUSJといった「テーマパーク」ではあり得ない光景なのでしょうね。知らんけど。
観覧車
りんくうパパラは遊園地です。遊園地の定番と言えば? 色々ありますけど、そうです、観覧車です。
りんくうパパラにも観覧車がありました。「ありました」です。
ネットで調べますとりんくうパパラが閉園してから解体、移設されたように書かれているページが散見されますが、閉園の日には既に解体されていました。
このりんくうパパラのオリジナルの記事に
と書いていたのですが、本当に誰も読んでいなかった、もしくは読んでも信用していなかったのだなと思います。
冒頭の会場案内には大観覧車が残っているのですが
閉園当時の公式サイトには載っていません。
大切なことなのでもう一度言いますが、りんくうパパラの観覧車は閉園してから解体されたのではなく、閉園する前に解体されたのです。
で、観覧車の跡地に行ってみますと
ど、どうして風船……。
な、なんなん……。
ジェットコースター
気を取り直しまして、遊園地と言いましたら他にジェットコースターがありますよね。「ジェットコースター」、直球のネーミングです。
上部のマークが地味にオシャレ。
開園当時、1996年からの注意書きなのかは分かりませんが、「ビデオは持ち込まないで」の一文にちょっと驚きます。当時既にそういう人がいたのですね。
あぁ、遊園地のジェットコースターの出入口という感じ。閉園の日でもガラガラです。
天候不良のときは営業中止です。昨日までの雨が上がって良かったですね。
ぼくより低い子はのれません。
幼少の頃からりんくうパパラに通い、いつかこの子より大きくなってジェットコースターに乗ることを夢見ていた子供ももしかしたらいたんですかねぇ。大きくなるより先に閉園してしまうとは、全力で泣いてまうやろね。
規模としてはまぁよくある小規模な遊園地のジェットコースターといったものです。2輌連結。車輛、見えますか?
バカボンのパパと同い年になってしまった41歳の今にして思えば独りでも乗っておけば良かったのですが、当時は思春期延長戦真っ最中の23歳ネクラのぼっちでしたので、とてもとても乗れませんでした。
何となく眺めていましたら子供が入口の階段を上って行きました。
お母様はお見送りのようです。
行ってらっしゃいませ。
スワンサイクル
見上げますとこちらも遊園地では定番のあれですね、ほら、高いところを自転車みたいにこいで進むあれ、あれよ!
りんくうパパラでは「スワンサイクル」という名称でした。えーと、一般名は何て言うのかな。
距離が近いわね……。
汽車ポッポ
こちらも遊園地の定番……というか、デパートの屋上遊園地にありそうですね。
「汽車ポッポ」ストレートなネーミングです。「3周200円(100円玉 2枚)」これはのりもの券ではなく現金なのですね。1周するのに何分かけていたのかな……。
メリーゴーランド
メリーゴーランドは食べもんパークの2階から見たためか……
屋根の上のペガサスだけを撮影していました。りんくうゲートタワービルを見上げるペガサス。飛び立てないペガサス。
パラトルーパー
回転ブランコ「パラトルーパー」です。ジェットコースターもそうでしたが、閉園の日というのに満席ではないというのがね。
2004年はインターネットの常時接続が普及したとはいえ、それでもまだ誰でも彼でもインターネットという時代にはなっていませんでした。りんくうパパラが閉園するという情報を知らなかった人も多かったのでしょうね。私も新聞で偶然読まなければ知らなかったと思いますし。
廃墟の秘密
りんくうパパラにどのようなアトラクション……のりものがあるのか前もって調べていたのです。
で、 「廃墟の秘密」なるものがあると書かれていまして、廃墟好きの端くれとしては気になっていたのですよ。
「廃墟の秘密」を探して歩いていましたら……
おぉお、クレーンゲームの筐体が野ざらしにされている……。
手前はセガの「ドリームキャッチャー」、奥に見えます筐体はSNKの「ネオ・カーニバルスペシャル」のようです。格闘ゲームでお馴染みのSNKがクレーンゲームも作っていたんですねー。
これが廃墟の秘密ですか?
そんなわけはなく……
野ざらしクレーンゲームの隣に何やら怖そうなような、そうでもなさうな小屋が建っていました。
「音恐館 廃墟の秘密 ホラーハウス救急病棟」。あー、あれですか、ラジオドラマみたいなのですかね。これも遊園地の定番と言えば定番ですよね。
見上げましたら包帯男と
骸骨女。世が世ならセクシー?
手にしているフラスコに顔が描かれているのは物語の重要な何かなんでしょうかね。
思春期延長戦真っ最中の私でもこれは体験しておこうと思ったのですが
「点検・整備の為 運休中」でした。今日はもうオープンしませんよね、きっと……。
中を覗いてみましたらヘッドホンが吊るされていました。やっぱりラジオドラマみたいなのやね。
窓ガラスに何やら怪しげな人影が写っていますがそれが廃墟の秘密だと思います。
FORMULA 1
肩を落としながら歩いていますと何やらアップテンポな音楽が聞こえて来ました。
「FORMULA 1」おぉ、F1ですね。
ディスコライト? ではないか。何という名前なのでしょうね。分かりませんが、派手そうな照明も装備されています。
よっしゃ、ワイは風になるでぇ!
二輪車も走っているようですね。
ん?
き、汽車や……。定員こども4名。F1の世界観とは。
まぁこれに乗るような子供がF1の世界観なんて考えませんよね。
何ですか、この絵は? 世界観……考えてしまうと頭が混乱します。
実はこのF1の屋根、外側に絵が描かれているのですがこれまた謎の世界観でして、ちょっと公開しちゃいますね。
動力がよく分からない謎の乗り物で動物を追い掛ける子供。
巨大なローラーで犬を追い掛けるヤバげな男と緊迫感のない犬。
獣に育てられる少年。
うつろな瞳で通天閣を描く少女。
巨大な蟻の奇行と研究家の犬。
UFOをパチンコで撃墜した男と怒る3本脚の宇宙人。
探検家の少女(パンチラ)とげんちのいえ(最近の「たけしの挑戦状」)。
立ち入り禁止の場所もありましたので離れたところからの撮影です。
謎の小さな家。
不思議な踊りでMPを奪うウサギ。
ハイドライドスペシャル。
流しの演歌歌手と恋する踊り子。
検問。
セイレーン。
世界観が全く分からん……とりあえずメルヘンな様子を描いとけってなものだったのでしょうか。どこかの出版社や団体が見たら一瞬でキレそうな絵もありましたね。
セイレーンの隣に何やら書かれていますね。翻訳したり検索したりしてみましたがよく分かりませんでした……。
もしかしてもしかするとこれって何か元ネタのある絵だったりするのでしょうか。それならそれで権利的に大丈夫なのかという気もしますけど。
パターゴルフ
謎のF1の隣にはパターゴルフ場がありました。
しかしこのときには営業を終了していたのです。公式サイトにも載っていません。
緑色に塗られているところにコースが置かれていたのでしょうね。
それはそうと向こうの小屋は何でしょう。「Loeki Taru Taru」「POPPING PIRATES」とは……。そしてコースの上に建っているような?
向こうに積み上げられたコースが寂しい……。
あ、先程の小屋はコースを片付けておく場所なのかな。コースの中にお店があるとは考えられませんし、そうですよねきっと。いやまぁ片付いてませんけど。しかもコースの上に建っているっぽかったですけど。
かつては賑わっていたのでしょうけど……ん? 奥の方に……
ぎゃーす!
「ドラえもんのはたあげ」が放置されています。旗揚げゲームをクリアして〇×のルーレットをタイミングよく止められれば景品が貰えるというものだったようです。
ツインドラゴン
「Twin Dragon」バイキングですね。こちらは裏側ですので表へ回りましょう。
海賊! バイキングですもんね。
しかしバイキングというのりものもよく考えましたら世界観が分かりませんよね。どうして船が振り子のように揺れているの?
上部のマークが両腕を広げる魔物のようにも見えますね。
ジェットコースターでも見ましたが、のりもの毎のマークが描かれていたようですね。あぁ、他ののりもののマークも一通り見ておけば良かった!
バイキングが動き始めました。
やっぱりガラガラです。定員は40名とのことなのですが。子供が乗っているのが分かりますか……。
大人になった今では贅沢な乗り方と思えますが、子供はどういう気持ちだったんでしょうね。
船の両端にはドラゴンがいました。両端にいるからツインドラゴンです。テクノスジャパンならダブルドラゴンでしたね。
暗闇のささやき
そういや先ほど「廃墟の秘密」がありましたが、公式サイトを見ていてもう一つ気になるアトラクションがあったんですよ。「暗闇のささやき」というもの。 まぁ名前を見て気になっただけなんですけど。
お、おぅん。
HIPHOPという微妙に陽気なノリに陽気な縞々のテント、「悪魔の館」という幟、いやもうなんというか、センスよ……思い付きもせんし、思い付いてもやらんやろというね。
恐怖感のない説明書きがまた、ね。
「7才未満の方は大人の方のご同伴(有料)が必要です」って7才未満の子供が率先してここへ来んやろと思います。せめて年齢2桁になってから来たがる館ではないですか。
突然カミナリが落ちて全滅って……火災でも起きたのでしょうか。地縛霊になってしまったようですね。しかし家は残っているのですよね。火災ではないのか……。
そして皆は何をしにその家へ行っているの? 肝試しですか?
「廃墟の秘密」と同じラジオドラマのようですね。「サウンドホラー」という名称のようですが。
ヘッドホンで立体音響って、いやまぁ、左右から聞こえますし……立体音響か? 床の振動は地味に大がかりな仕掛けのように思います。1人300円とのことですが、設備投資の元は取れたの? あ、スタッフが椅子を揺らしているだけだったりして……。
ところで先の説明に定員5名と書かれていましたが、館内の写真を見ますと8席ありますよね。どういうことなの……やはり……スタッフが……人手不足……。
隣はシャッターが閉まっていました。元々は何だったのでしょうね。シャッターアートは力が入っていると思うのですが。
スペースマジック
SPACEは空間ではなくて宇宙ですよね。写真の右上に見えます謎のアンテナが宇宙感なのか……?
「目の錯覚を応用し身体が回転したり吸い込まれていくような感覚を疑似的に体験できるアトラクション」うわー、酔いそう……。
入り口の奥に見えます「98」という数字は何なのでしょうね。待ち時間……?
それよりその前に
まずはスタッフを探さないといけないのね。アトラクションはそこから始まっているのよ!
KIDS POCKET
小さな子供向けのエリアがあるようですね。私が独りで入って良いのか分かりませんが……。
ミニトレイン
先に見ました「汽車ポッポ」より規模の大きな「ミニトレイン」がありました。
「汽車ポッポ」を含めますと少なくとも4種類の線路があったのですね。
バッテリーカー?
ここは……「バッテリーカー」のコーナーだったのかなぁ? 分かりません。いわゆる電気自動車ってことですかね。
公式サイトを見ますと「レッツゴーアンパンマン」というのりものもあったようです。奥の方ののりものにアンパンマンの顔が見えるのですよね。
これのこと……ではないよね? まぁ考えても分かりませんので考えないでおきましょう。
しかしなんかこれ年季の入った屋根ですね。開園から10年も経っていないのですが。
隣にある布で覆われた何かが「レッツゴーアンパンマン」だったりするのかな。謎です。
トランポリン
こちらはトランポリンです。「トランポリン」の文字の位置がちょっと気になります。どうしてちょっと上……。
小学生「まで」というのは小学生も含めるんですかね。日本語って難しい。辞書を引かなきゃ。まぁ「子供専用」ということは含めないのでしょうけど。
5分間300円とのことですが私なら5分も体力が続かなさそうです。
宙がえりは禁止です。挑戦する子供もいたのでしょうね。挑戦は結構ですがここで怪我をされたら困りますものね。
まぁ運休中なのですが。
しかしこのバケツとゴムのスリッパの現実感よ。テーマパークではないのですよね、遊園地。いやいやそれにしたって……。
シャワーボール
公式サイトに載っていました「シャワーボール」は恐らくこのこと……かな?
コスモリバー? わんぱくリバー?
公式サイトに「コスモリバー」というのりものが載っているのですが、看板は「わんぱくリバー」となっています。
左上の「ワンパクランド」も何を指すのか……。
「入口」の左下の看板を見ましたら「わんぱくランド アンド リバー」で300円とあり、余計に謎です。「わんぱく」と「ワンパク」という表記の揺れも気になるところ。
いわゆる急流すべりですね。水路をボートに乗って進むというものです。
さすがに子供向けだからかのんびりしたスピードですし、アップダウンはなさそうです。
「コスモリバー」と「わんぱくリバー」は別の物だったのかなぁ? しかし公式サイトのマップや私の撮影した写真を見る限りは急流すべりが2種類あるようには思えません。
でもコスモ感はありませんよね、これ。
バンパーボート
「KIDS POCKET」のうちなのかどうか記憶にないのですが、何やらプールらしきものが置かれていました。
近付いてみますと「バンパーボート」とのこと。
バンパーボートとは何ぞ……と検索してみましたらエンジンが付いたボートのことなのですね。3才から9才まで限定とのことですのでスピードはほとんどでないのでしょうけど。プールも広くはありませんしね。
「本日は」とありますが、公式サイトには載っていませんでした。いつ終了したのかな。
そしてプールの水はどうするのかな。水を入れるときはホースで入れりゃ良いというものでしょうけど、水を抜くときは……? バケツでかき出します?
ゲームコーナー
カーニバルゲーム
ジェットコースターのそばにゲームコーナーがありました。先のセガと違い、こちらはりんくうパパラ直営なのでしょうね。「カーニバルゲーム」という名称です。
「光をあやつる、プリクラ! 新感覚。」アトラスの「8beam(エイトビーム)」です。調べてみましたら2002年7月に稼働したプリクラのようですね。
しかし左の人の顔の上に「1回 400円(100円玉×4枚)」を貼り付けるセンスよ……。
他に何があるのか覗いてみましたら
だ、ダンスダンスレボリューション……アンパンマンDDRや。いや、「いっしょにあそぼう! アンパンマン」です。
あくまでも足でボタン操作を行うというだけで、音ゲーではないようです。
「コンピューターで健康チェック!」お、おぅ、東京タワーや京都タワー、通天閣などで見掛けたような、思い込みのような。しかし昭和の観光スポットによくありそうなイメージですよね。
手の絵の下に「Health Friend」と書かれています。これがこの機械の名称なんでしょうか。
隣には「活齢(かつとし)」。「これ一台で! からだの若さを測ろう」いやいやまぁまぁ測ったら面白いと思うし、同行者とのコミュニケーションにもなると思うけどさ、ここでやりますか、それ?
楽しむために遊園地に来てうっかり酷い結果が出てしまったら楽しむどころではなくなりそうですよね。
「UEDA体脂肪&活力年齢計 活齢」画面右下を見ますと1999と書かれています。もっと古いのかと思いました、ごめん。
タイトル画面はなんと2種類あります。ファミコンのゲームのタイトル画面にいそう……ドット絵の女の子、好きですとも!
ちなみに1回200円でした。
ジャイアントドラえもん
りんくうパパラの出入口は3ヵ所あります。最初に入ったところがメインゲートでして、南ゲートには
巨大なドラえもんがいました。
で、でかい……。「ジャイアントドラエモン」だそうです。「ジャイアンとドラえもん」ではありません。ジャイアンはいません。
中を覗いてみますと
あぁ、大山ドラの絵柄や……。この半年後の2005年4月にアニメのドラえもんは大幅なリニューアルが行われるのですが、まぁそれは別の話。
ハンドルが付いていますのでこのドラえもんに乗ってあちこち動き回れるのかなと思いましたが、その場で回転するだけのようです。そりゃそうか。
画面に表示されるアニメを見ながら出題されるクイズに答えるといったゲームだったようですが、中の子供は画面を注視するわけで、ドラえもんが回転したところでという気もしますよね……。
しかしこれを出入口に置くセンスよ。置くべきは出入口なのか?
ちなみにゲートの裏側には「TILL WE MEET AGAIN」の文字が。また会う日まで……。「また」はもうありませんが、もうちょっと楽しませて貰います。
このときは18年以上経ってこうして記事を書くなど想像もしていなかったのです。
さよならイベント
のりものを楽しんだわけではありませんので、入園から1時間も経たないうちに園内を一周してしまいました。
後はさよならイベントなのですが……「KILLER KNIFEによるライブイベント」が11時30分からと書かれていました。まだ時間がありますね。
しかし人が少ないな……。
ちょっとお手洗いにでも行って来ます。
……。
日常会話で擬音が飛び交う、ザ・大阪という雰囲気の注意書き。こんなの初めて見ましたわ。そしてこの日から18年以上生きましたが他で見たことありませんわ。
ちょっと喉が渇きましたので飲み物でも……。
そういう時代だったのか、ここが偶然そうだったのか分かりませんが、水が売られていませんね。
そしてコカ・コーラの自販機の左下……
これはもしかして2004年6月に日本で先行発売され1年も経たずに消えた伝説の「コカ・コーラC2」ではありませんか。覚えている人が日本に何人おんねんという話ですよね。
うろうろしていますと雑貨屋さん? が営業されていました。
1日の売り上げってどのくらいだったのでしょう……。
なんか懐かしい雰囲気です。フィルム……最後に買ったのはいつだったのだろう。
ふと足元を見ますと
どきっ!
「大麻BEER」とは。大麻ビール? 大麻? おおあさ……いや、「たいま」ですよね。
「Beer無料! サービス中!」とのことで初めてだけど厚かましく貰っておけば良かったなぁ……と思います。
こちらにはハンガーラックが出してあると思いましたら
安! まぁ廃棄処分にするよりは100円ででも持って行って貰った方が良いですよね。
KILLER KNIFEによるライブイベント
さてそろそろ11時30分なのですが、イベントってそもそもどこでやるの?
どこだ……セガワールド前の、なんとなく広いこのあたりかな?
おぉ、テントと……楽器にマイク、スピーカーが置いてあります。イベント会場はここですね! ……ここなの? 遊園地ですしイベント用の舞台や客席が設けられているものと思っていましたので結構な驚きです。
水たまりが残っているのがとても残念です。
どのあたりが客席なのか分からず、他に待っているお客さんも見当たらず……。私は聞きに来たから! 聞くから!
でも当時は思春期延長戦真っ最中でしたので「待ってまっせ」という堂々とした態度をとることも出来ず、付かず離れずの位置をうろうろしていました。
キラーナイフと思われる方々が準備を始められました。
いよいよライブの始まりです。吉川晃司さんのコピーバンドとのことです。
客はちゃんとしたファンっぽい雰囲気の母上と、偶然やって来たレベルの私。
あ、もしかしてキラーナイフのご家族だったりして……?
歌い続けるにつれ……
お客さんが増えて来ました。といっても数人ですが。まぁりんくうパパラのお客さんの母数がね……。
しかし客が数人とは言え、彼らは手を抜くことなく真剣に歌っていました。終わりゆくりんくうパパラ全体の寂しさと彼らの熱心さがアンバランスで、涙腺が緩んできました。 気を抜けば泣いてしまいそうでした。
「次はミディアムテンポでいきます。すみませんけど聞いて下さい」 「聞いてもらってすみません」「あと2曲あります、すみません」と 「すみません」を連発する腰の低いボーカルの方。
お客さんの赤ちゃんのために椅子を持って来る場面があり、心が和みました。
45分ほど続いたライヴは無事に終了しました。
「次また1時半からありますんで、良かったら聞きに来てやって下さい」。
芸の達人 KANAちゃんによる大道芸
さて次は芸の達人KANAちゃん……と思いきや、始まる気配がありません。時間を空けてやるのかな? それとも別の場所?
りんくうパパラのスタッフが歩いていたので聞いてみました。
「大道芸って何時からやるんですか?」
「あー、あれはうちの主催じゃないんで、わからないんですよ……。あの人たちに聞いてみたら良いんじゃないですか? 多分あの人たちだと思いますよ」
ん? あの人たち? スタッフに指された方を見てみましたら
大道芸人だ。
大道芸をまじまじと見たことはないのですが、あの衣装と道具はまず間違いなく大道芸人でしょう。ちなみにりんくうパパラの公式サイトには
と書かれていました。「かわいい顔してやることすごい!」にちょっと引っ掛かりますが……まぁ深く突っ込まないでおきましょう。
地面に置かれた赤いロープ。ここがステージということなのでしょう。
開演を待つ客は私だけのようですので例によって付かず離れずの距離をキープすることに。
準備が進みます。何をされているのでしょう? それは後で分かることになります。
風船を膨らませ始めました。
次々と膨らませていきます。何が始まるのでしょう?
細長い風船を組み合わせて何かを作り出す、バルーンアートというものですね。
ヤシの木かな?
楽しいことが始まりそうな雰囲気を感じて子供たちが集まって来ました。その親御さんたちも居ます。純粋に独りで見に来ている大人は私だけです。
欲しい人ー? はーい!
写真の右下の手は私ではありません。欲しいのはやまやまなのですが、独りで来ている20代半ばの男が子供たちに混じって争奪戦に参加してしまうと通報されてしまいます。現代で言いますところの大阪府警察の「安まちメール」です。「ほら、あの人、安まちの……」と後ろ指のむしろです。
ステージが始まりました。
ハットを使ったジャグリングから。
「ハットジャグリング」と呼ばれるパフォーマンスです。ちなみに私は「ハットトリック」という呼び方が好きです。
お手玉に……
ディアボロです。
2本のスティックと糸でコマを操るパフォーマンスです。初めてのときはコマがどこかへ飛んで行くものですが……さすがにお上手です。
エレベーター!
筒の上に板を置き、その上でバランスを取りながら……
ここでフラフープ? ただ立つだけでも難しそうですよね。バランス感覚だけでなく、怖いというのもあるでしょうし。
さらにお手玉まで!
「めっちゃ怖かった~」が可愛いです。
最後は火のついたバトンでジャグリング! 準備のときはこのバトンに油を浸していたのですね。
バトンの受け渡しはお客さんに協力して貰っていました。
とぅ!
あっぱれ。
確かにかわいい顔してやることすごかった……。
最後にKANAさんが仰るには、りんくうパパラにお願いし場所を借りて大道芸を行っているだけで、 りんくうパパラからは1円のお金も貰っていないそうです。スタッフに言われた「うちの主催じゃない」とはそういう意味だったのですね。
子供たちに混ざって投げ銭をしておきました。本当に投げたわけではありませんよ。
KANAさんはこれから先、大道芸だけでなく様々なイベント、また世界各地で活躍されることになります。多くの人に笑顔と夢を与えるパフォーマーになるのです。
私が次にお見掛けしたのは約8年後、遥か東京の路上で偶然なのですが……まぁそれはまた別のお話。
お先に失礼いたします
さよならイベントを見ているうちに時計は13時を指そうとしていました。
何か食べようかと思い食べもんパークを覗いてみますと
お客さんはまぁまぁ入っていますが、それでも空席はありました。
見上げますと剥き出しの管たち……。
カッコいいと見るか、経費削減と見るか……?
何か食べようかと思ったものの、メニューと価格を見るといまいち気が進まず、 何も食べずに出てしまいました。
あぁ、閉園までまだまだ時間がありますね。
園内は歩き回りましたし、独りでのりものに乗る気もしません。この記事を書いている今でしたら園内の隅々まで見て撮影し、のりものも独りで乗るところですが、当時はそこまでのマニア気質も人の目を気にせずいられる神経もありませんでした。
閉園まで居るつもりでしたが、独りではとても居られません。なんか気を抜くと泣きそうになりますよ。
もういいや、帰ろう。あと何時間もここで過ごすなんてのは酷です。お昼を過ぎて、家族連れでそこそこの賑わいを見せていますし、 このまま最期を見ずに帰ろう。りんくうパパラはこの姿のまま思い出になるのです。
メインゲートに戻って来ました。南ゲートでも見ました「TILL WE MEET AGAIN」の文字。その下には……?
「ながいあいだパパラを愛してもらってありがとう!! さようなら!!」
私は初めて来ましたが……今日のことは忘れないよ!
……
よく見ましたらまたミッフィーちゃ……「ピョン子」「アオイ」いやいやいやいやいや。オリジナルのキャラクターと言い張るつもりなのでしょうか。
「パパラのうさぎ」いやいやいやいやいや。
これらが許されていたのは何でもすぐに全世界へ向けてチクられるSNS時代ではなかったからか、訴えるほどではないと思われていたからか……今となっては知る由もありません。
3時間ほどの滞在でしたが、楽しかったよ。
さようなら、りんくうパパラ。
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