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チェルノブイリ日記 68 ~ プロメテウス・シネマを散策する


次の建物へ?

 前回のあらすじ。
 穴を回避して映画館を見ました。

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※ 過去の日記はこちらから。

 映画館を出て次はこちらに入るようです。出入口の近くには例によって大きな木……この写真を撮影したのが2013年ですので原発事故から27年、これだけ大きくなるんだなぁ……。

 ガイドに続いて中に入りますと

 のっけから危ないなぁ。垂れ下がった照明器具が待ち構えていました。触れたくなさすぎる……。
 ぶつからないように気を付けて進みます。ファミコンで遊んだようなアクションゲームを大人になって現実でやることになるとはね。

 ガイドはさっさと扉の向こうへ行ってしまいます。置き去りにされないようにという時間制限付きです。慎重に、尚且つ迅速に。

 広い場所に出ました。元々あった物が片付けられてガランとしているというよりは広々としたロビーだったという印象を受けますね。

 先程の照明器具ほどではないとしても天井から色々と垂れ下がって来ていますね。降って来ないでね……。

 天井……!
 全てが枠になる、と言いたくなりますね。「なる」というのか、内装工事を行う前に「戻る」というのか。

ステンドグラス……?

 少し進みますと

 おぉ!

 ステンドグラスというのですかね……

 いうのか?

 こう言うのもなんですが、小学校の図工の時間で作ったような、画用紙とセロファンを組み合わせたステンドグラス風の工作に思えてしまいます。

 足元にはよく分からない何かが落ちていました。新聞紙にピントを合わせて撮影しておけば良かったなぁ……。例によってゆっくり撮影する余裕はなかったのですよ。

 進みます。お!

 チェルノブイリ名物、「こんなところに椅子」の一幕です。
 この椅子は

 前回見ました椅子と同じですね。映画館の椅子です。つまりここも映画館の建物だったのですね。

映画館を散策する

 確かに……

 映画館らしい窓口がありますね。大人1枚お願いします。

 というか凝ってますねぇ。ただのガラスの板ではなく、太陽をモチーフにしたのか何なのか分かりませんが、放射線状のデザイン。

 足元に落ちているこれは何なのでしょうね。

 取っ手が付いていますね。キャビネットというのか……物入れ? 開けたら何か入っていたのかなとは思いますが、ただでさえ廃墟の物を動かすのは気が引けるうえに触ろうという気に全くならない雰囲気ですのでね、もちろん開けてはいません。

 左側のこちらは私のような観光客が捨てて行ったゴミかなぁ?

 楽しい映画館も今は昔。かつてはどのような映画が上映されていたのでしょうね。お国柄的に何でも自由に撮って上映出来るというわけではなかったのでしょうけども、数少ない娯楽の一つとして賑わっていたのでしょうね。

 窓ガラスに何か書かれていましたので撮影しました。現地では後で調べれば良いやという感覚だったわけですが、それが11年後になるとは当時思いもしなかったわけで……。サボり過ぎ!

 読みやすいように写真を左右反転してみました。
 1行目は「Вход」かなぁ? Google翻訳にかけますと「入り口」とのことです。
 2行目は恐らく「В КАССОВЫЙ」で「チケット売り場へ」。
 3行目はきっと「ЗАЛ」で「ホール」。
 ばんざーい! 翻訳でそれっぽい結果が出て来ると嬉しい!

 さてもうちょっと散策してみましょう。
 今だけは降って来ないでね……。

 目の前に何かが垂れ下がっています。
 その向こうに扉はありますが、隣のガラスが割れてしまっていてフリーアクセス状態です。扉にこだわらず安全そうなところから向こうへ行きましょうね。

 と言いつつ扉から出入りしたくなるのが人情なのですよ。

 さっさと進んで行くガイドに追いつくには最短距離で行きませんとね……イケメンにいたってはどこにいるのかも分かりません。

 ところで

 写真を拡大してみますとドアに何か書かれていますね。翻訳しよう! というわけで入力しました。
「У НАС НЕ КУРЯТ」かなぁ? Google翻訳によりますと「私たちは喫煙しません」え! 本当に? どこでも好き放題、なんなら上映中の座席でも喫煙していそうな時代というイメージですが、禁煙の場所なんて概念があったの……? さすがにそれは言い過ぎですかね。火気厳禁の部屋があったのかなぁ。映画館に?

 次の写真がこれでした。恐らく

 このあたりを写したものと思います。早くガイドに追いつかないとと思いつつ立ち止まって写真を撮るというね。
 ガイドが覗いていた部屋と先の写真の奥の部屋は同じと思いますが真っ暗ね……。部屋の中を撮影した写真はありませんので、特に何もなかったのだと思います。

 ちょっとあたりを見回しますと

 蛍光灯が謎に並べられていました。誰が何のために……。どこかで処分するために外したのではないのと思います。外したのなら持って行きなさいよ……。

 どこをどう歩いたのか覚えてはいないのですが……

 外へ出ました。

 建物の外観を撮影してはいたのですが

 モザイクレリーフと呼ぶんですかね、じっくり撮影したかったなぁ……。いや、木が邪魔で無理か?

 こちらにも

 恐らくプロメテウス・シネマと書かれたサインなのでしょうね。あぁ……。

次回予告

 どこかでお会いしました?

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