Tripojisanの撮影失敗メモ-(顔のまだら1)
【写真データの顔に ”まだら” 】
撮影した写真データを自宅で確認してみると・・・顔にまだら状のドットが発生・・・・ ('_')。
昨年から ”顔のまだら” にずっと悩まされてきました。”まだら”とは肌の表面に出たザラザラとしたドットで下記写真がその事例です。今は肌の質感をしっかり撮りたくって・・・なんとか解決したいと思ってきました。
この写真の撮影環境は、ビルの陰で、右上に太陽があり、真上からの青い天空光と、左からくる大気拡散光の合算がメインライトと考えます。
カメラは150mmの望遠で、F1.8, SS1/1850, ISO:200。測光はマルチ測光で、Mモード撮影。暗く見えますが光量は十分です。
下記は曇天下で撮った写真で、顔にまだらなど無くとても綺麗です。
【間違った撮り方】
顔のまだらはまずい・・・レタッチで消すんじゃなくって現場で解決したいよね・・・原因はなんだろう・・・ずっと試行錯誤を繰り返しました。
光は足りてるってカメラは言ってるのに・・・なんで?・・・・
①被写体に当たる光がまだ足りない。②カメラと被写体が遠く光が足りない。この2点に手を打てばんなとかなるんじゃないか?って考えました。
①の対策として顔に直射光を一部当てる。②の対策として被写体に寄って撮る手を考えました(なんて安易な)。
この考えは間違えていたようで・・・結果顔のコントラストが強く出たり、寄るから顔が大きくなったり・・・もう最悪でした・・・
【プロポートレートカメラマンの輝度差ノウハウ】
プロポートレートカメラマンの著書を見ると、被写体の輝度差1EV(2倍または1/2の明るさ)以内を推奨しています。なんでだろう?
今回の写真で輝度差を測ってみると、白いカーデガンが最も明るくなっており、カメラはこの白のカーデガンを基準に他の明るさを調整しているようです。
顔はカーデガンに対しマイナス2.2EV(1/4以下の光量)になっており、どうもこの辺りにヒントがありそう・・・もうちょっと深堀りしてみるかな・・・。
【色や素材ごとの輝度(反射率)を調べる】
下記カラーチャートの一番真下の真ん中は18%グレーと呼ばれる色で、このグレーは平均的な人肌の輝度(反射率)と規定されています。カメラは撮影エリアの一部をこの人肌の明るさだと決めています。
もし・・・カーデガンの白が人肌だとカメラが認識した場合、人肌である18%グレーは2.2EV暗くなる。
”あ!・・・今回の写真内の輝度差と一致する。”カメラは白いカーデガンを人肌だと判断し、実際の人肌部分を”シャドウ部”だと解釈しているのでは?。その判定は2EV付近の輝度差なのでは?
【過去写真の肌輝度(反射率)を測定してみた】
下記2枚の写真は、肌のざらつきがなく綺麗に撮れたと思う写真。輝度差を確認すると、ほとんどの部位が露出基準から1EVに収まっており、特に顔は1/3~2/3とプロカメラマンの推奨値に収まっています。
上の写真の顔には直射光が当たっていますが、緑の葉で光は半分程度にディフーズされており比較的柔らかい。
おもしろいのは下の写真で、アイボリー色のセーター反射率は高くないこと。結果顔の反射率と差が少ないこと。
今後は周辺の光と色による輝度差、例えば、(1) 太陽光下、(2) 曇天の拡散光、(3) 反射光etc でどう変化するかも調べ、素材ごとの差も調べる必要あり・・・
【まとめ】
①顔のまだらを回避するには、輝度差を極力1EV以内に収める。
②輝度差が2EVを超える部位にはドットが入る。
③周辺の光と色、例えば、(1) 太陽光下、(2) 曇天の拡散光、(3) 反射光etc で輝度差がどう変化するか調べ、素材ごとの差も調べる。
こりゃ大変だ・・・今日はここまで・・・・
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