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ひとり出版社をつくる③「個人か、組織か」

書籍ライターに限らず、フリーランスのライターは経験を重ねるとふたつのステップアップの道があるように思います。

ひとつは、生涯現役でライターを貫いて書き続ける道。もうひとつは、ライターとしての経験を活かして個人から組織に飛躍する道。

それ以外にも講師やコンサルタント、作家などいろいろ道はあると思いますが(あるいは会社員に戻るのが多い?)、ざっくり大別すると、個人か、組織か、このふたつに集約されるはずです。

このうち、生涯現役ライターを貫く場合は〝書ける人〟であると同時に〝書き続けられる人〟でないとしんどいと思います。

それが難しい場合はほかの道を探さなければならない。ぼくは残念ながら書き続ける自信はないので、「組織」という方向を漠然と考えながらここ数年やってきました。

ライターが組織化をめざす場合、仲間内で編プロのような会社を立ち上げるのがいちばん現実的な気がします。ものづくりの下流で原稿執筆という「部分」を請け負っていた立場から、仲間と力を合わせて上流に遡上し、書籍や雑誌といった出版物の「全体」を丸ごと一冊引き受けるという方法です。

編プロの立ち上げも考えましたし、ひとり出版社の設立を準備しているいまも事業の柱のひとつとして「編プロ事業」を検討しています。

でも編プロではなく、あくまで出版社の立ち上げにこだわったのには理由があります。

それは「三人四脚」のものづくりです。

このあたり、次回、改めてまとめてみたいと思います。

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