東西金杯 最終見解
ホープフルステークスではS評価の2頭で決着。3着は最低評価が激走してしまったので何とも言えないけども、一応的中と言っていい結果と自己評価。
1年の計は金杯にあり、ということで…今回も
本命候補:S
相手候補:A
紐候補 :B
当落線上:C
消し :D
で評価した。
なお、一記事で掲載する都合上、今回はC・Dの馬のコメントは割愛する。
15:30 GIII 京都金杯 中京芝1600m 16頭
○S評価 2頭
⑤アスクコンナモンダ 牡6 57.5kg O.ルメートル
偽ルメールことルメートルに乗り替わり。昨年1月の短期来日ではレイチェルに次ぐ評価を勝ち取り、いきなり有力馬に騎乗。
馬自身は中京競馬場で(4-0-0-1)、それ以外で(1-3-2-7)。
敗れた1戦は中2週・外枠・先行有利と条件面が揃っていなかったレースでの1番人気5着。それも2年4カ月も前の話。
今回は年明け1週目の開催、かつメンバー構成から前に行った馬に利がありそうに見えるが、JRA公式発表では昨年後半の代替開催の影響で内が荒れたまま戻っていないとの情報。この枠なら前半は溜めて、後半外から差すという競馬も可能と見た。
⑩セルバーグ 牡6 57kg 田口貫太
中京マイルではGIII勝ちを含む(2-0-2-1)。先行馬だけに、今村聖奈→田口貫太の乗り替わりもプラスに働きそう。
ただ間隔が空くのと、馬体重が減っていそうなのが気がかり。当日マイナス馬体ならば評価を落としたい。馬体がしっかりしている前提でのS評価。
それから人気も現状7番人気である点妙味も考慮したので、もし8倍以下とかになるようならA評価でいい。
○A評価 3頭
⑦サクラトゥジュール 騙8 58kg R.キング
昨年の東京新聞杯を人気薄で制した人馬コンビ。最重量ハンデと最高齢はあるが、調教の動きを見ても問題は無さそう。
引っかかるのは去勢手術明け1戦目で間隔が空いた点。ここでS評価からは一つ落とした。
恐らくオーキッドロマンスの2番手で運ぶだろうから、レイチェルお得意の展開には持ち込めそう。
⑫フィールシンパシー 牝6 54kg 坂井瑠星
軽ハンデ組の中ではチャンスが一番ありそうなのがこの馬。
横山琉人騎手にこだわって乗せ続けてきたがクビになり、テン乗りの瑠星に。これはプラスと言っていいだろう。
これまで重賞は全て牝馬限定戦を使われているし、重賞実績も右回りのみではあるが、3勝クラスは牡馬相手の東京コースだし、そこは問題無いはず。
中京コースは初だが鞍上がその中京大得意の騎手であるため心配は少ない。
この人気なら迷わず買いだ。
⑮ドゥアイズ 牝5 55.5kg 武豊
9戦連続の外枠発走になってしまった。が、鞍上はテン乗り武豊。枠の有利不利があまり無い騎手にのためそこまで気にしなくて良さそう。
実はこの馬、12月~2月の冬の成績が(1-2-2-0)で、寒い時期は走る。
時計のかかる展開になりそうなのも追い風で、人気はしそうだが人気なりに走りそう。
○B評価 3頭
①ロジリオン 牡4 57kg 三浦皇成
人気薄で3度も馬券に絡んだ高配当の使者も、今回は上位人気。新聞の読める馬だけに全幅の信頼を置くには至らず。
また三浦騎手は元々キープカルムに騎乗予定だったが、これが除外となり急遽ロジリオンに騎乗。鞍上とのコンタクトも取れていないため、人気に反して凡走してもおかしくない臨戦過程。
ハンデもこのメンバーではやや重いか?56kgなら買いだが抑えまで。
⑨シャドウフューリー 牡5 57kg 川田将雅
1,2番人気想定。初めての重賞出走で1番人気になるかもしれないとなると全幅の信頼は置きづらい。
前走は初マイルで好走したが、元々出遅れ癖のある馬であり、先行できなかった時の脆さを考えると今の馬場を考慮しても馬券の妙味は無いか。
⑯ウォーターリヒト 牡4 57kg 田辺裕信
1,2番人気想定。大外を引かなければAないしS評価を予定していたが、この枠順でしかも現状2番人気と来ると流石に評価を落とさざるをえない。
ただ前走で今回S評価のアスクコンナモンダに勝っているし、12/25の追い切りが無かったという臨戦過程は疑問符ながら抑えでは買わざるを得ないだろう。消すまではいかないか。
15:45 GIII 中山金杯 中山芝1600m 18頭
○S評価 2頭
⑧エアファンディタ 牡8 57.5kg 戸崎圭太
大穴馬をS評価にしたのには理由があって、まず大前提として今年の中山金杯は荒れる要素が多すぎる。だからB評価も含めると10頭も印を付けてしまった。それくらい実力も近いメンバーとも言える。
基本先行馬有利なレースなのだがそれにしたって先行馬が集まりすぎであり、更に有力馬が全部不利な外枠に集まってしまっている。普段なら斤量の重い馬から買っておけば当たるレースだが、ペースも流れては開催の進んだ中山でどこまで耐えきれるか、と考えてしまう。
そこで後ろから来られそうな馬の中からこの馬を抜擢。
中山は去年マイルかつ重ハンデで大敗した京成杯以来2戦目で、元来右回りを得意としてきた馬なのでそこは問題無いと見た。
直線が短いのは気がかりだが、鞍上の戸崎騎手は中山金杯2勝、大穴を持ってきたことも何度もある騎手なのでそのあたりは考慮して乗ってくれるはず。前走に続けての大駆けに期待したい。
⑮クリスマスパレード 牝4 55kg 石川裕紀人
牝馬ではシンリョクカよりこちらを評価。斤量もそうだが枠も幾分マシ。
中山では重賞を含む3戦3勝で、同型馬は多いが何が何でもハナというタイプではないので融通は利きそう。
1番人気想定ということもありマイナス要素が増えるとその分買いづらくなるので、久々だけに大幅に馬体が増えていないことを祈る。
○A評価 3頭
⑦マイネルモーント 牡5 55kg 丹内祐次
軽斤量の中では一番期待できそうなのでA評価にはしたが、正直勝ち切る望みは薄いと思う。
それでも前に行きたい馬の中では上積みがあり、前走輸送を経験した分、当日輸送の中山でのイレ込みも軽減されそう。
ただ勿論パドックは重視したい一頭だ。この斤量なら重賞でも通用していい。
⑯ボーンディスウェイ 牡6 57kg 木幡巧也
クリスマスパレードとどちらをSにするか迷ったが僅差でこちらを下げた。
ここを目標に来ているのとハンデが比較的マシなことから買い要素は多い。
隣の枠のシンリョクカ共々、木幡兄弟のお手馬で調教もずっと乗っていることからここにかける思いは強いだろう。
昨年のこのレースでは2番人気を背負いながら4着だったが0.3秒差。去年より2kg増えたハンデ分でA評価。逃げるタイプではないが今回は抜かさないといけない馬も多い。
⑱ホウオウビスケッツ 牡5 59.5kg H.ドイル
陣営がしきりにハンデの文句を言っている点が気がかり。臨戦過程と枠、鞍上の面が無ければ本命間違いなしだったが、そのあたりで評価を落とした。
同型馬が多く、この枠では逃げを打つのは至難の業。ドイル騎手は逃げられないと脆い印象があり、また中山も上手いとは思えない。
ただ調教のタイムなど見るにつけ流石と思わされる部分があり、ここより下の評価にはできない。
○B評価 5頭
②アルナシーム 牡6 58kg 藤岡佑介
中山の2000mは初の条件になるが、マイルで通用していない重賞馬であることから距離延長は大丈夫と見ている。
藤岡佑騎手がしっかり調教で乗り込んでいるし、ハンデさえ克服できれば内枠の利を使っていい競馬ができると思う。もう少し人気薄でもいいところ、穴人気しているので妙味を考慮して評価は落とした。
③パラレルヴィジョン 牡6 58kg T.マーカンド
本来A評価を予定していたが、最終追いが新馬相手に合わせたような走りでちぐはぐな印象。
国枝厩舎ということで押さえはするが、走り時のわからないマーカンドということもあり、そこまで。ただ枠は良い。
④ジェイパームス 騙5 56kg 佐々木大輔
ここまで印を回すといよいよだなという感じだが、去勢明け3戦目で今度こそという雰囲気があるのと、堀厩舎エースの佐々木くんに乗り替わるというのも悪くない。
中山はホープフル以来になるが、調教は良く見えるし馬体重も勝っていた頃まで戻っているらしく、勝負気配を感じる。
⑭リカンカブール 牡6 58kg 津村明秀
昨年の勝ち馬で、今回はそこから斤量が+2kg。前走も中山で強い走りをしたので当然といえば当然だが、調教では2勝馬相手に手ごたえ劣勢。
ボーンディスウェイと同じで抜かさないといけない馬が多く、斤量の分だけ追走に苦労しそうと考えてこの評価。
また有力馬の中で一番内ということから、想定以上に人気しているのもある。
⑰シンリョクカ 牝5 56kg 木幡初也
新聞を読むタイプの馬なのでこの人気ではBとする。調教もバッチリだが、ここまでも散々書いたように同型馬が多い。
実績があるので仕方ないが牝馬であることを考慮するとハンデも軽くない。
陣営のここに賭ける思いは鞍上ともども強いことはわかるが、環境に恵まれなかったなあという印象。
とは書いたものの実力は当然重賞馬なので高く、普通に3着ならあると思う。