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報告書の作成ポイント(4)

この写真は、コロナ前にドイツ、デュッセルドルフ見本市会場で開催されたMEDICA展示会に参加した事がありますが、その際に、クリスマス・マーケットで散策した際に立ち寄ったお店です。デュッセルドルファー・ゼンフラーデンという名前のお店で、ドイツでも最も古いマスタード屋との事です。なんと店内で、色々なマスタードの味見ができました。

本日は、私がベンチャー企業でエンジニアを育てる際に、意識してきた技術報告書の作成ポイントについて、続きのお話をさせて頂きます。

1. 論文/報告書;「てにをは」について
(4) 冗長表現:
・ 不用意に長く書けばいいという錯覚から、冗長な表現に陥りやすい。簡潔にすること。
例えば、「この問題は、XXXを行ったことにより起因しているが、・・」
→「この問題は、XXXが原因であり、・・」
(5) 正確な日本語:
・ 新語を作らないようにすること。例えば、「実験する」「たばこする」など
(6) 文学的な表現:
・ 主観的な表現や、感情を表わすような表現は使わない。
・ 例えば、「・・は、絶大な影響がある。」→ 「・・は、・・に影響し、・・が半分になる。」
(7) 口語的な表現:
・ 例えば、「もちろん、問題もあるが、たいしたことはない。」→ 「一方、・・いう課題はあるが、
・・なので、今回は考慮しないことにする。」
(8) 文語表現:
・文語的な表現は避ける。例えば、「・・すべく、・・」→「・・するために、・・」で充分である。
(9) 副詞、形容詞、接続詞:適切に使い分けること。また、文のつながりをよく考え、指示語で受けるか、接続詞で受けるかを考えよ。
・「一方」、「従って」、「また」などを有効に使うこと。
(10) コロンとセミコロン:
・ 横書きなので、英文と同じようにコロン(:)、セミコロン(;)を使うことができる。
・ コロン(:)は、並記や、説明に使え、セミコロン(;)は、内容の補足に使うことができる。
(11) 「の」の多用:
・「の」だけで名詞の連結をしないこと。WORDの文章校正機能でも指摘されるはず。適切に直すこと。
・「現行のモジュールの伝送速度の限界は、」→ 「現行モジュールでの伝送速度限界は、」

ここで、少しまとめると、「技術報告書、論文記載手法」について理解することで、特許作成・考案の際の論理思考にも役立ち、そして、技術力もアップします。

また、エンジニア向けの特許講座ですが、おかげさまで定員に達したので、締め切りとさせて頂きます。

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