スマホロスト、インタクシー。
何度もリュックを調べて腰袋も調べた
やっぱりスマホはない
タクシーを降りてからスマホをイジっていた記憶がない
ということはタクシーに置き忘れた!!
どうする!?
ホテルの受け付けにダッシュ!!!!
「スマホ、ロスト、インタクシー!」
アホでしょ?
大丈夫、理解しているから
でもイケた!
ホテルマンが何やら電話をしている
5分ほどかかっただろうか、受話器を置いて言った
「1時間くらい待っててー」
「リアリィ!?マイスマホ、オーケー!?」
「部屋で待っててー」ノックしてあげるからとジェスチャーしてくるホテルマン
「マイスマホ、バック、ヒア?」
「うん」
感謝感激アメラーレ!!
というか「スマホ」で通じるんだな
しかし、そう言われてもにわかには信じがたく、落ち着きなくホテル内をウロチョロして
コンビニでビールを買って飲み、タバコを吸っては道路に出てホテルに入ってきそうなタクシーを待ち呆ける
まだかまだか、本当に返ってくるのか?と疑心暗鬼になりつつもロビーで待っていると
「ヘイ!」とホテルマンが指さして言う
後ろを振り向くとあのタクシー運転手!
手にはオレのスマホ!!!
不安も疑心暗鬼も一瞬で吹き飛んで、これは奇跡かと思うくらいホッとした
運転手に用意しておいたシンハビールの3本セットを渡してスマホを受け取る
「サンキューべリマッチ!マジで!ありがとう!!ホントサンキュー!!これポチ袋って言うの、ほんとありがとう!」
オレなりの精一杯の謝意を示してポチ袋を渡して4車線道路にバックで出ていくタクシーを先導していると
運転手は「もういいよ」とばかりに手を振って去っていった
オレは安堵のため息をついてホテルのロビーに入るとタクシーに連絡してくれたホテルマンにもまたしつこいくらいに礼を言ってこちらにもポチ袋を渡した
なぜこんなにも簡単にスマホが戻ってきたかと言うと
空港からタクシーに乗りホテルについた時、料金は700バーツだった(これはメーターではなく固定料金)
それに対してオレは1000バーツを渡してお釣りを出そうとする運転手に「お釣りはいいです、ありがとう」と言うと運転手は
「おお!ありがとう!またよろしくね」と言って名刺をくれたんだ
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オレはその名刺をホテルのロビーで出して「スマホを忘れたんだけど、ここに連絡をお願いできますか?」
と言い、ホテルマンはすぐに連絡してくれたんだ
だから他の客を乗せる前に運転手がオレのスマホを確保してくれた
そして、おそらく高速に乗り空港に向かっている途中で、空港で客を乗せバンコクまで来た後に、オレを降ろしたホテルまでスマホをわざわざ届けてくれた
スマホ?知らねーよ!なんて言わずにわざわざ届けてくれたんだ
本当に感謝!!
タイ最高!!