ping試験用バッチファイルの紹介
こんにちは。PMPの旅渡(たびと)です。
今回はネットワークやサーバの作業で通信先が変更になる際に行うpingを行うバッチファイルの紹介をします。
はじめに
サーバを構築したり、ネットワークの更改をする際に、通信経路が変わったり、通信に影響の出る作業をする際にpingを打つことがあります。
pingで疎通の確認先が多いと手で打つのが結構大変です。ExPingでも確認できるけれど、特定の通信先だけを確認したい。
そんなニーズがあり、サクッと自作したので紹介します。
Windowsバッチファイル
DOSバッチファイルです。
内容のわかる名前で保存してください。拡張子は[bat]もしくは[cmd]です。今回はサーバA_ポート1.batとしています。
文字コードは[Shift-JIS]で保存しないと、ウィンドウに表示させるタイトルが文字化けします。
@echo off
color 0b
Title サーバA_ポート1
Ping /4 /t 192.168.xx.100
colorで色を変えることでDMZ/LAN側のどちらのポートなのか、センター/拠点側のどちらなのか等見分けが付きやすくなります。
colorで指定している2文字は16進数で、1文字目は背景色、2文字目は前景色を設定しています。
0 = 黒 8 = 灰色
1 = 青 9 = 明るい青
2 = 緑 A = 明るい緑
3 = 水色 B = 明るい水色
4 = 赤 C = 明るい赤
5 = 紫 D = 明るい紫
6 = 黄色 E = 明るい黄色
7 = 白 F = 輝く白
今回の例では黒の背景色(=0)に明るい水色の前景色(=b)にしています。
想定した使い方
今回のバッチが効果を発揮するのは切り替え作業などの際に通信経路が変わる場合です。
切り替え前にはpingが通るが、切り替え後には通らなくなる、とか、
切り替え前後にはpingが通るが、一時的にpingが切れる(大量のサーバメンテなど)場合などが複数ある場合に効果を発揮します。
トラブル発生の時には同じ対象に何度もpingのipアドレスをコンソールに打ち込む必要があり、焦っていると打ち間違いによって正しい結果が得られずにトラブルを大きくしていくことがあります。
一カ所だけのpingの場合は手で打っても手間が変わりませんが、あらかじめバッチファイルにしてわかりやすい名前にすること、コンソールにping対象の名前が出ることで簡単にping実施でき、結果も一目でわかります。
応用技
このバッチを呼び出すバッチをさらに作ることで、作業ごとに必要なpingを一度で呼び出すことができます。
先ほどのサーバA_ポート1.batと同じ要領で複数のバッチファイルを作成し、同じディレクトリ内に作業A.batとして保存して下さい。
@echo off
start サーバA_ポート1.bat
start サーバA_ポート2.bat
start サーバB_ポート1.bat
start サーバB_ポート2.bat
作業A.batを実行すると4つのコンソールが起動し、4カ所へのpingが同時に開始されます。
作業Bなども作ると作業ごとに確認ができて便利です。
皆様のお役に立てば幸いです。