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【2025年1月版】最強のLCCライアンエアー(Ryanair)の乗り方、荷物容量、重量の料金体系を徹底解説!

・スカイスキャナーで安いチケット取ったらライアンエアーだった
・予約後に荷物料金がかかることを知った
・聞いたことがない航空会社で不安
・検索してみたら罰金や平気で遅刻するなど総合評価が業界で一番悪いという航空会社の評判がでてきた。

この記事にたどり着いた皆様は上記のようなことはないでしょうか?
結論からいうと、筆者は数十回ヨーロッパ内の移動で使ったことがありますが、ルール通りに利用すれば全く問題ない航空会社です。
しかし、ルールや仕組みにクセがあり罰金まであるため体験談を踏まえ本記事で解説します。
また、世界中のLCC旅で使える最強の便利旅グッズも紹介していますのご参考にしてください。


1.Ryanairとは

ライアンエアーは、1984年にアイルランド発祥でヨーロッパを中心とした世界最大の格安航空会社(LCC)です。
€5(約750円)など驚くほどの低価格の航空券を提供する一方で、荷物のルールには独自の制限ルールがあり、フライトチケットの値段よりも荷物料金のほうが高かった!というケースもあります。
この記事では、世界一周70ヶ国を達成した筆者からライアンエアーの荷物に関する基本情報からトラブル対策まで、詳しく解説します。

https://www.flightroutes.com/
ライアンエアーの路線図、ヨーロッパ中を網羅しています。またアフリカ北部もカバーしています。

2. 荷物の種類と制限

ライアンエアーで持ち込める荷物の種類とサイズです。
航空用語では下記のように分類されます。

受託荷物 = 飛行機の貨物室に預ける荷物
手荷物 = 客席に持っていける荷物

ANAやJALなどFSCでは基本的には無料で預かってもらえますが、ライアンエアーはじめ多くのLCCでは有料となるため注意が必要です。
ライアンエアーではさらに小型荷物(One small bag)があるので注意が必要です。

小型荷物(One small bag)

ryanair.comより引用

サイズ制限: ライアンエアーでは、小型荷物のサイズは最大40cm x 20cm x 25cmまでです。
写真のように座席下に入る小さなバッグ(例えば、ノートPCが入るバックやハンドバッグ、小さめなバックパックやリュックなど)がイメージしやすいと思います。

手荷物(Overhead locker bag)

  • サイズ制限: 機内持ち込み手荷物のサイズは最大55cm x 40cm x 20cm、重量は10kgまでです。

  • 写真のような一般的なバックパックや小型のハンドル付きスーツケースで頭上の荷物入れに入るものであれば問題ありません。

受託荷物(20kg check-in bag)

  • サイズ・重量制限: 受託荷物の最大重量は20kg、サイズは158cm(縦・横・高さの合計)までです。

  • こちらはFSC(一般的なフルサービスの航空会社)と重量以外はほぼ同じなので気にしないで大丈夫です。


3. 料金プラン

ライアンエアーでは主に4つの料金プランがあり、それぞれ含まれている内容が異なりますので間違いないように注意しましょう。
後述しますが、予約後に追加したり、フライト当日に空港で追加するとかなり割高な手数料(罰金)を支払う羽目になるため注意しましょう。

BASIC

  • 小型荷物 | One Small bag(40cm x 20cm x 25cm)

REGULAR

  • 小型荷物 | One Small bag(40cm x 20cm x 25cm)

  • 手荷物 | Overhead locker bag(55cm x 40cm x 20cm、重量は10kgまで)

  • 座席指定予約

  • 優先搭乗

Plus

  • 小型荷物 | One Small bag(40cm x 20cm x 25cm)

  • 受託荷物 | 20kg check-in bag (縦・横・高さの合計が158cm以内)

  • 座席指定予約

  • 優先搭乗

  • 空港での無料チェックイン

Flexi Plus

  • 小型荷物 | One Small bag(40cm x 20cm x 25cm)

  • 手荷物 | Overhead locker bag(55cm x 40cm x 20cm、重量は10kgまで)

  • 座席指定予約

  • 優先搭乗

  • 空港での無料チェックイン

  • ファストトラック

  • フライト変更(元のフライトと差額が発生する場合は差額の費用が必要)

    • オンライン (出発の 2 時間半前まで)

    • 空港のチケットデスク (出発の 40 分前まで)

  • 予約より早い便への無料フライト変更(元のフライトと差額が発生する場合は差額の費用が必要)

    • コンタクト センター (出発の 1 時間前まで)

    • 空港のチケットデスク (出発の 40 分前まで)

4.オプション

上記基本プランの他にいくつかのオプションがあります。
実は、基本プランでは手荷物と受託荷物がセットになっているプランが無いため、多くの旅行者は何かしら追加をしなければなりません。(要注意)
また、フライトの路線区間や繁忙期などで料金が変更になったりしますが、組み合わせによっては上記の基本プランよりも個別にオプションをつけたほうがトータルで安くなる可能性があるため時間がある際は組み合わせを調べたほうがよかったりもします。

座席指定

プランに入っていない場合は選択が有料で選択が可能です。(路線によって値段の設定は違います)
分かりづらいようなデザインにされていますが、右上のOption 2: Select seats laterを選択することで、無料でランダムの座席が割り当てられます。ライアンエアーは数時間の短距離路線が多いので基本的には不要なオプションだと思います。

荷物の追加

荷物の追加ができます。
一般的な旅行スタイルは、リュック+スーツケースだと思いますので下記に代表的な組み合わせを記載しています。

BASICプラン
Priority&2Cabin Bags
20kg check- in Bagの追加が必要です。

REGULARプラン
20kg check- in Bag
の追加が必要です。

PLUSプラン
Priority&2Cabin Bags
の追加が必要です。

FLEXI PLUSプラン
20kg check- in Bag
の追加が必要です。

そのため実質的な料金は、路線によって値段が違いますが最低でもフライトチケット+€20~(約3000円〜)と考えておいたほうが無難です。

特大荷物の追加

あまり利用しないと思いますが、ゴルフクラブや楽器やベビーベットなどの荷物を追加できます。
特大荷物の料金は高いのでLCCよりもFSCのほうがトータルで安い場合があるので留意が必要です。

ファストトラック

FLEXI PLUS以外のプランはファストトラックも追加できます。
基本は不要かと思いますがホリデーシーズンなどは海外の空港はありえないくらい混む場合があり、フライトに乗り遅れるというケースも稀にあるので、心配であればつけておいても損はないと思います。
特にホリデーシーズンで空港に1時間30分前着のようなギリギリなスケジュールの場合は価値があると思います。

旅行保険

ライアンエアーにだけではなくLCCでは頻繁に遅延は発生するので念の為つけ置いたほうがよいオプションです。
しかし、クレジットカードによっては航空遅延保証などがついているためそちらで代替もできます。
筆者は基本的に余裕のあるスケジュールを組んでいるため遅延が発生したり翌日に振替となっても問題ないのでこのオプションは使っていません。
(過去にギリシャのサントリーニ島で台風に遭遇し2日間サントリーニ島に閉じ込められましたが、ライアンエアーは保険なしでも2日間分のホテル代金と振替フライトを無料で用意してくれました。)

レンタカー

レンタカーも割引で予約できます。ただ普通に予約した場合よりも高いケースがあるため注意が必要です。

駐車場

駐車場も予約できます。ただ普通に予約した場合よりも高いケースがあるため注意が必要です。


5.ライアンエアーを利用する際の注意点

とにかく罰金が多い!!

ここが一番のライアンエアーの問題点なのですが、ライアンエアーは数多のくの罰金があるので要注意です。ANAやJALのようなノリで行ってしまうと罰金の嵐でとんでもない金額を請求されるためしっかりとルールを押さえる必要があります。

罰金1 | 荷物の重量超過料金

これが一番トラブルとして多いです、定期的にグラウンドスタッフと乗客が揉めているシーンを目撃します。ライアンエアーはLCCの中でも特に機内手荷物のサイズと重量が厳しいです。

サイズがオーバーした場合受託荷物に変更(当日空港扱いのため罰金2~4が強制適用されます)
重量がオーバーした場合1kgあたり€/£12(約2000円)の支払いが必要です。

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経験上基本的には荷物のサイズはチェックされません。しかし、あからさまに大きな荷物を持っているとグラウンドスタッフから上の画像のようなものでチェックされることがあります。
重量はチェックインカウンターの重量計でチェックされます。(チェックされるかは空港の混雑状況やスタッフ個人の裁量によってバラバラです)

ここで問題が発覚し解決できないと罰金ルートになってしまうので注意が必要です。(一応押し込んだらギリギリ収まる場合や数十gくらいのオーバーなら見逃してくれるスタッフもいます)
荷物周りの罰金は下記に記載しています。

罰金2 | Priority & 2 Cabin Bags(手荷物と優先搭乗)の追加

予約時は€/£6 - €/£36で追加できますが、予約後や当日空港で追加すると€/£20- €/£60の支払いが必要です。
BASICプランで予約して2つ目の荷物をお持ちの場合、または荷物が大きすぎて座席の下に入らない場合も対象です。

罰金3 | 10kg Check-in Bag(手荷物)の追加

予約時は€/£11.99- €/£29.99で追加できますが、予約後や当日空港で追加すると€/£23.99 - €/£35.99の支払いが必要です。

罰金4 | 20kg Check-in Bag(受託手荷物)の追加

予約時は€/£18.99 - €/£59.99で追加できますが、予約後や当日空港で追加すると€/£44.99 - €/£59.99の支払いが必要です。

罰金5| 氏名変更手数料€/£115(18,000円)

姓名を逆に入力し間違えた場合やミドルネームが抜けていた場合の変更手数料は脅威の18000円です。さらに、代理店経由の予約の場合は€/£160とフライトチケットの何倍もの値段します。
特にEU圏から圏外に向かう場合は国際線扱いになるため氏名が間違っていると搭乗拒否or入国拒否される可能性もあるため氏名の入力ミスは本当に気をつけましょう。

罰金6 |  搭乗券再発行手数料 €/£20(約3500円)

搭乗券発行後になくしてしまうと再発行で€/£20の費用がかかります。(一般的な航空会社は無料です)

罰金7 |  空港チェックイン手数料 €/£55(約8000円)

一般的な航空会社は無料で行えますが、ライアンエアーの場合は事前にサイト上でチェックインを行う必要があります。
もし、Web上でチェックインをやり忘れると脅威の8000円を支払う必要があるため注意しましょう。
以前はチェックイン後に紙の印刷が必要でとても不便でしたが、最近はiOSやAndroidのWalletに対応して便利になりました。

空港が中心地から遠い

ライアンエアーに限らずLCC全般に言えることですが、発着空港が中心地まで遠いことが多いです。
例えば、パリではシャルル・ド・ゴール空港、オルリー空港、ボーヴェ・ティレ空港と3つの空港があります。
その中で、シャルル・ド・ゴール空港、オルリー空港は市内まで30-40分程度で到着しますが、ライアンエアーが利用しているボーヴェ・ティレ空港は市内まで1時間30分~2時間とかなり遠いです。
(余談ですが、ボーヴェ・ティレ空港は日本に例えると東京から茨城空港くらいの距離感です、これをパリと言い切るライアンエアーすごい…)

搭乗エリアが遠い

これもライアンエアーに限らずLCC全般に言えることですが、大抵空港の一番アクセスが悪いターミナルの端っこに配置されていることが多いです。
日本に例えると、電車でアクセスできない成田空港のターミナル3の端っこにチェックインエリアや搭乗エリアがある感じです。
そのため、時間に余裕を持って空港に到着する必要があります。

ラウンジや免税店やお土産ショップが少ない

ライアンエアーが就航する空港は郊外のマイナーな箇所にあることが多く、ラウンジや免税店などのショップが充実していない場合が多いので、こちらを求める場合は注意が必要です。

6.罰金を取られないために最適な旅行グッズ、バックパック、リュック、スーツケースのおすすめ

ライアンエアーの罰金をいくつか紹介しましたが一番問題になりやすいのが荷物のサイズと重量です。世界一周で自分が使ったおすすめアイテムをいくつか紹介します。
ライアンエアーに限らず世界中のLCCでも使える神アイテムなので是非確認してみてください。

デジタル重量計編

荷物の重量はバッグのサイズと異なり事前に予想することが非常に難しいです。
日常用品だけでもそこそこの重量になりますし、いざ一生に一回の思い出を残そうとカメラやPCなどのガジェットを持ち歩くと結構簡単に10kgを超えてしまいます。
そのため出発前にバックパックやスーツケースの重量を計る必要があります。もし空港のカウンターで重量オーバーが発覚してしまうと罰金がかかってしまいます。

こちらの商品は安価でコンパクトでカラビナに引っ掛けることで持ち運びが便利でした。
さらに、最大50kgまで図れるので重めのスーツケースでも問題ありません。

バックパック、リュック編

自分自身10数個バックパックを買って試してみましたが、いちばん重要なのはバックパック自体の重さです。LCCの重量制限は大抵手荷物で7kgまでです。
多くのバックパックは本体が1.5kg~程度あり実質5kg程度しか荷物を入れることができません。
上記で紹介しているバックパックはCabinZeroが780g、コンパス40が910gと1kgを切っています。また、サイズも機内持ち込みできるギリギリのサイズで容量も40L以上と短期〜中期の旅行ならスーツケースなしでも旅行可能です。
リュックだけの旅行だと受託荷物の料金もかかりませんし、ロストバゲージの心配もなし、到着時の荷物が出てくるまでの待ち時間もないのでおすすめです!

スーツケース編

スーツケースもバックパックと同様に本体の重さが重要になります。自分が数多くのスーツケースを調べましたが受託荷物の制限内で最も容量と軽さがよかったのがサムソナイトのシーライトシリーズです。
このサイズ感だと通常のスーツケースは本体だけで5kg超えるため実質15kg程度しか荷物が入りません。しかし、サムソナイトは脅威の3kg切りの2.8kgとかなり2kg以上荷物を収納できます。
サイズは75.0 x 51.0 x 31.0 cmと三辺合わせて158cm切っており基本的にどんなLCCでも受託荷物として預けることができます。また、容量も94リットルとこのサイズでは最大級の収納力があります。

番外編 : 着るバッグ編

旅慣れた上級者が使っているアイテムです。
あくまで着るバックは「服」という扱いなので荷物扱いにはなりません、そのためチェックイン時に着るバッグに、PCや一眼レフなど重いものを一時的に詰め込むというムーブを上級者は行っています。(笑)
こちらの商品はそれぞれのポケットがかなり大きく一眼レフやバッテリーなど収納可能です。裏面にはノートPCが入るスペースがありMacBook Pro14インチあたりまでは楽々収納可能です。(16インチを試してみましたがかなりギリギリで入口のチャックが壊れましたが収納は可能です)
自分は着るバッグにPCやカメラやバッテリーなど10kg程度を詰め込んで旅しています。


6. まとめ

いかかでしたでしょうか?
ライアンエアーを利用する際は、荷物の制限と料金プランをしっかりと理解しておくことが、快適な旅を実現する鍵です。手荷物と受託荷物の規定を守り、罰金を避けるために十分な準備を整えて、楽しい旅行を楽しんでください!

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