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「どんなに苦しめられ傷つけられても、あの人からどうしても離れられない」と泣く人を強く抱きしめて「あなたはそんな扱いを受けていい人ではない」と伝えたい

Twitterやメッセージ箱にて
「どんなにひどい事をされても、深く傷つけられても、どうしても愛する人から離れられない時は、どうしたら良いですか」
という質問を、これまでたくさん頂きました。

Twitterのツイートとして、少しずつ色んなパターンを想定してお答えしていたつもりですが、これまでのツイートではカバーしきれていない部分が残っていることに今回気づき、それをこちらの記事にまとめました。

今回のテーマは、
今まであまり触れてこなかったややヘビーなものです。

これを読んで下さるすべての人が共感できるものではないかもしれません。
あてはまらない人もたくさんいらっしゃることでしょう。
ですが、たとえ一部だとしても、この記事が必要な人がいると信じて書きました。

書くのをためらう部分もありましたが、これ以上誰かに手ひどく傷つけられ、人生を台無しにされるような人が出ないことを願って、あえて踏み込んで書かせていただきました。

この記事が、抜け出せない暗闇の中にいる人の一助となることを、少しでも現状を変えるきっかけとなることを、心より願っております。


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「愛する人からひどい事をされたのに、どうしても離れられない」
という人は、きっととても優しい人です。

そして優しすぎるゆえに、
おそらく「人間の本当の恐ろしさ」を知らないのだと思います。

「自分を害する人を心から愛すること」のできる、とても優しい人だからこそ。

どうか気をつけて頂きたいのです。

その優しさにつけ込まれないように。
あなたが被害者とならないために。


*  *  *


あなたを平気で傷つけることが出来る人を、
絶対に甘くみてはいけません。

愛情に目がくらみ、相手を美化して、
その奥底にある暴力性や残虐さを見くびるのはとても危険なことです。

あなたを平気で傷つける、他人の痛みが分からない人というのは、追い詰められた時に想像もできないような残虐非道な行為をします。

「あの人に限ってありえない」
と思うようなことをする可能性が、一見どんなに善良に見える人でもあります。

普段は明るくて優しく、いつもにこにこしてあなたに愛情を注いでくれる人だとしても。
時々おかしい言動があったり、あなたをわざと傷つけるようなことをするならば、気をつけてください。
けして見てみぬふりをしないでください。

そういう人は何かのきっかけで豹変し、人が変わったような暴力性を見せることがあります。
タガが外れたら、何をするか分かりません。

例えば、父親が日常的に母親を馬鹿にしたり怒鳴りつけ抑圧する家で育った男性は、普段はやさしく温厚な人柄でも、何かのきっかけで突然豹変し、女性蔑視と男尊女卑のしみついた言動をすることがあります。

あなたには想像も及ばないような、今まで誰からも言われたことがないような激しい言葉で、口汚く罵倒されるかもしれません。

「明るくて優しかったあの人がどうして」
とパニックになるかもしれません。

あなたが人を疑うことを知らない思いやりあふれる心優しいであればあるほど「自分のせいであの人は変わってしまった」と自分を責めるかもしれません。

でも、
あなたは何も悪くありません。

目の前にある豹変した姿こそが、
その人の本当の姿です。

信じるべきは、今までの明るくて優しかった愛しいその人ではなく、目の間の信じられないほど暴力的な、あなたを平気で傷つける見たこともないその人です。


*  *  *


幼い子供ほど、
時に無邪気に残虐なことをしたりします。

それはまだ人生経験が少なくて、
他者の痛みが想像できないからです。

自分が何をしたら相手を傷つけてしまうのか。

絶対に踏み越えてはいけない、取り返しのつかないほど相手を傷つけてしまうラインはどこにあるのか。

自分が傷つけたら相手はどれだけ悲しみ苦しむことになるのか。

その痛みが分からないから、
平気で人を傷つけるのです。

けれど、
あなたを傷つけるその人はもう子供ではないはずです。

それなのにあなたを傷つけて平気な顔をしているのは、なぜでしょう。

それはその人が、
「誰かを思いやる心」や「人の痛み」
というものが分からない、
人として大切なものが欠落して育ってしまった人だからです。

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