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ぽてもん観戦記 #10 条件を追う熟考の一打 -第5節第2試合-

四麻じゃすクラシックルール(G3)

起家: 彩蘭胡蝶選手 わが家
南家: へちょーるプロ 食う寝る打つ
西家: しぐしぐ選手 ぽてっとモンスターズ
北家: ソーヤ・サトシ選手 くらびー

開局から繰り広げられる熱いぶつかり合い

2副露を見せるへちょーるプロを横目に聴牌一番乗りを果たしたしぐしぐ選手。現状はカン5pの立直のみの手だが…

しぐしぐ選手、迷うことなく聴牌即リー。実に清々しい。しかしこれは一発も裏ドラもないルールなので白を鳴いた時と打点の差が乏しく、ドラ引きも考えるとここはダマに取るのが良さそうだ。

2番手として追い付いたのは彩蘭胡蝶選手。45の並びシャボという待ちに不満はあるが、親番でドラ1もあれば十分ということで立直で追いかける。

南・ドラ2で仕掛けここまで粘っていたへちょーるプロだが、5pを掴んでしまう。

ここは2人に中スジの4s切りでほぼギブアップ。5pにくっつき、かつ東が通るとなればまだ復活はあるか。

この局を制したのはしれっと3sを押して聴牌を入れていたソーヤ・サトシ選手。七対子のアガリで2軒リーチを見事躱した。

トップと3900点差。条件を追う熟考の一打

オーラス3巡目、トップ目の親ソーヤ・サトシ選手との点差が3900のしぐしぐ選手。一通や白、遠くに混一が見える。

しぐしぐ選手は長考の末に3p切り。妙手である。最も安目である9pが暗刻になる形でのアガリでも700-1300、親のソーヤ・サトシ選手と4000点の差が覆るのでなんでもいいからツモれば逆転となる。1p切りは一通が消え、9p切りは3p暗刻が事実上の裏目、萬子を落としての混一は仕掛けが利くようになるもののやや遠い。しっかり考え抜いて導き出した精妙な一打だった。

結果はソーヤ・サトシ選手が南のみ1500のアガリ。2着目の立直に対してしっかり押し返し、チャンスを潰す効果的なアガリをみせた。

終局

最後はしぐしぐ選手が2着を確定させて終局した。
我がぽてもんのしぐしぐ選手は終始押し引きがしっかりしている印象を受けた。今後もメリハリの利いた打牌に期待したい。

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