ぽてもん観戦記 #22 「静」から「動」へ -第11節第2試合-
四麻じゃすクラシックルール(G2)
起家: りょう選手 ろりぽっぷ
南家: KeyWords選手 ぽてっとモンスターズ
西家: Cr7選手 とっととツモ太郎
北家: ポカリ盛選手 食う寝る打つ
苦しいほど長い滞留
東2局、親番KeyWords選手の配牌。索子の一通、789三色、索子混一あたりが見えるか。ドラ周りを引き込んでのタンピンもありそうだ。
4巡目、9pが暗刻になって大体リーのみの手に。こねくり回したくなる気持ちもあるがまっすぐ東切りとした。
直後5mがすっぽり入ってリーのみペン3p聴牌。こうなったら立直だろう。
ツモればテンパネして1300オール。打点としては十分である。
親リーに対して2p2s6m6p4s3sとスジ7本分も押し返しているのはCr7選手。明らかに勝負手が入っている。
KeyWords選手の1pが放銃となり、一盃口・ドラ2の5200の失点に。ぽてもんはここまで四麻ではトップが0回と逆風なのだが、ここで「またか」というような雰囲気が流れ始める。
起死回生の一撃ー「静」から「動」へ
東4局1本場、絶賛3着争いのKeyWords選手、平和・一盃口の一向聴でここから3p切り。
次巡、4mが打たれ4m3枚見えとなり、加えて7m4枚見えかつフリテンと5m周りが非常に弱くなったため5m切りとした。
そして4pを引いて平和聴牌となるがフリテンである。一手替わりで高目三色の手となるのでダマ。
待望の6m。
依然としてフリテンのままだが、またとない満貫聴牌。立直に魂が籠る。残り2巡、果たしてツモれるか。
いた。いてくれた。フリテンの6pをツモって立直・ツモ・平和・三色の満貫。実はぽてもんはここまで四麻では満貫以上のツモ和了がなかった。止まっている物を動かすにはかなりのエネルギーが要る。魂の籠った立直がついに動かした瞬間だった。そして一度動き出せば今度は動き続ける。
南1局にも再び満貫ツモ。
さらに南2局の親番で2600オールのツモ和了。ここまでなかなか生まれなかった、「立直してツモる」がここに来て溢れ出てきた。
終局
リードを守り切ってKeyWords選手が自身初、チーム四麻初のトップを見事獲得した。さらにこの日ぽてもんはデイリーダブルを獲得しており、シーズン後半戦に入り止まっていたぽてもんの時がようやく動き出したように感じた。