ぽてもん観戦記 #6 曲げ続ける折れない心 -第3節第2試合-
四麻じゃすクラシックルール(G2)
起家: いちろ~262歳選手 space-cat-pirates
南家: おしげ選手 bastet-claws
西家: KeyWords選手 ぽてっとモンスターズ
北家: 鈴木直樹プロ ろりぽっぷ
クラシックならではの手順
普段我々が打っている喰いタン・赤ドラ・一発・裏ドラがあるルールではなかなか見られない、じゃすクラシックならではの打牌をここで2つほど紹介したい。
いちろ~262歳選手、ここから打3p。タンヤオが比較的強くないこのルール、5面張の形に見切りをつけ456三色とドラ重なりを最大限に見た思い切りのいい一打だ。
KeyWords選手はここから打2s。クイタンありの場合、5mがポンできた時などに片和了の4s待ちにならないよう2pを切るのが自然だが、これはクラシックルール。受け入れ最大を取る当然の一打となった。
曲げ続ける折れない心
南2局1本場、ここまでで立直を3回撃つも全て空振りに終わっているKeyWords選手。三色確定となる入り目を引くがカン5pは2枚見え。ここまでの流れから、また終盤ということもあり、立直してもどうせアガれないのではという考えがちらつくかもしれない。
KeyWords選手は立直を撃ち続ける。ラス目、5200聴牌、立直を撃たない理由はないと言えばそうかもしれないが、筆者はそのひたむきな姿に頼もしさを覚えた。
4度目の立直は今度こそ実った。一発も裏ドラもないのでそのまま5200の和了。KeyWords選手はこの和了でこれまでの重々しい雰囲気を払拭し、次の親番でも5800の和了を重ねる。
1時間の末のせめぎ合い
オーラス1本場、対局開始からここまでで既に1時間が経とうとしていた。疲労も見え隠れする中、鈴木直樹プロが先制立直を放つ。そして8sをチーしておよそ聴牌のいちろ~262歳選手。KeyWords選手は3番目として追い付いた。ここが正念場か。
立直してドラの方をツモっても同点で席順2着だが、ダマだと脇からの5mで2着にすらなれない。当然の立直だ。
決着は15巡目、KeyWords選手が9sを掴んで鈴木直樹プロの2900(3300)の和了。これで鈴木直樹プロの連荘、上下2つに分かれる展開となった。
終局
次局におしげ選手が逆転手の立直を放つも流局となり、親の鈴木直樹プロもノーテンで伏せたため終局した。
KeyWords選手は前回とは打って変わって今回は立直立直の攻め展開。結果には繋がらなかったものの復調の兆しを見せ、次回こそと思わせてくれる内容だった。