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テーマを絞って時間を決める

 ビジネスランチはインドネシア料理の店だった。注文したのはスパイシーナシゴレン。セットでついてきたレモングラスの効いた素麺かぼちゃのスープは絶品だった。

 ビジネスランチとはいえ、まずは美味しい食事を味わいたい。一口食べるたびに自然と「美味しいですね」と言葉が漏れる。食事が半分ほど進んだところで少しずつ仕事の話が始まった。

 食事をしながらだと、メモを取るわけにはいかないので、会話の内容もオフレコなものが少し混ざってくる。気持ちが緩み、プライベート的な信頼関係を築く雰囲気が醸成される。

とはいえ、ビジネスの話がメインなので当然お互いにテーマに沿った話ができる。

 通常のプライベートのランチだと、何時間も話したわりに帰った後何を話したか忘れてしまうほど雑多で疲れさえ感じることがあるけれど、ビジネスランチはそれがない。

 ビジネスランチの場合、始まる前は少し緊張もあり、テーマについてこちらから話せる事について予め整理して準備しておく必要があるが、終わった後に感じる清々しさは他では得られないものである。

 まあ、今回の相手が初対面ではなく、相手の家族構成を知るほどにはプライベートな話もしたことのある人であったため、お互い押し引きのタイミングを心得ていたのかもしれない。

 食事の後、タピオカ入りココナッツミルクにココナッツアイスと生クリームが乗った最高のデザートをいただきながら、今後の協力関係についての合意を得る事ができた。


 不思議だけれど、実は仕事とは関係がなく、家族でもない人たちとの食事は、帰った後、楽しかったはずなのに、とても疲れることが多い。一方、仕事でのランチはそこまで疲れない。

 違いは、会話のテーマが絞られていることと時間が決まっていることだと今日改めて認識した。

疲れる会議と疲れない会議の違いも同じだ。

私の脳の疲れを軽減させたければ、テーマを1つか2つ程度に絞って、時間を区切ること。それだけでいい。


少しはうまく生きていけそうな気がしてきたな。
今日も1日よく頑張りました。
ありがとう。

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