手作りのチョコバナナクレープ
SNSというのは、時々生活に新しい視点や楽しみをくれる。
飲食店で新商品が出たと知れば食べてみたくなり、温泉旅行のレポートを見れば温泉に行くプランを立てる気になる。
昨日の誰かの投稿を見て、今日はどうしてもクレープを食べたくなった。そこで、久しぶりに自分でおやつを作ることを思い立った。
食べたいのは、生クリームとチョコソースとバナナ、そしてチョコスプレーのシンプルなクレープ。
スーパーへ足りない材料を買いに行き、家に帰ってネットで作り方を検索し作り始めた。
クレープはケーキなどと比べればそれほど難易度は高くない。ただ、家にあるフライパンは直径が26㎝、通常店で買うクレープは多分その倍以上。小さなものを複数作ることで納得するしかない。
結局3枚のクレープ生地を作り、その生地にデコレーションをして扇形に形を作る。1つ形にしては食べて、を3回繰り返し、生地を作り始めてから食べ終わるまで1時間半で十分に満たされた。
味はいたって普通の美味しいチョコバナナ。プロ並みの美味しさというわけではない。けれど、店で買うより少し厚めの素人っぽい生地が、なんだか懐かしい気持ちになった。
昔、まだ学生だった時に友達と一緒に作った事がある。あの時は中身はいちごと生クリーム、そしてホットプレートで作ったという点が今回とは違うけれど、あのワクワク感は微かに感じられた。
生地を焼く時に、うっすらキツネ色になるぐらいまで焼こうと思えたのは、学生時代の経験があったからだ。焼き目の全くない白っぽい生地よりも、適度に焼き目がついている方が美味しい。そんな記憶が自然と生地を焼く時のちょうどいいタイミングを測るときの慎重さを再現していた。
手作りのおやつを食べるとなんだか満たされるなぁ。
食べながらそんなことを独りごちた。
おやつは付加価値がつくことで、空きっ腹を満たす目的以上の広がりを見せる。
時々は思いついて作ってみるのもいいな。
心の余裕も自然とできた気がして嬉しくなった。
今日もありがとう。
いい一日でした。