COTレポート分析~ビットコイン先物(8月6日時点)
対象先物商品:ビットコイン(BTC)先物 2024年8月6日時点
8月9日に公表された8月6日時点のCOTレポートの内容は次の通りです。
出来高ではなく、ポジション数を反映しているOpen Interest(建玉)が8月6日時点で、二週連続で減少していました。ビットコイン(BTC)先物は上昇モメンタムを失いましたが、取引内容のSHORT(売り)は一向に増えていません。
LEVERAGED (レバレッジド・ファンド)の投機筋は現物のBTCを活発に取引している傾向が強く、BTC先物市場では現物市場のヘッジとして、これまでポジションは売り持ちのネットショートになっています。
BTCが緩やかに下がってきていましたが、投機筋は一向に売り玉を増やさず、ヘッジの売りを減らしていました。ここではヘッジ売りの解消はヘッジによる利益分を確定させていたことになります。これは、市場全体のセンチメントが変化し、BTCのさらなる下落を予想していない可能性があります。
DEALER(ディーラー)は、SHORT(売り)を0.6%増やしていましたが、BTC先物市場に大きな影響力を持っているASSET MANAGER(アセット・マネジャー)は売りを2.2%減らしていました。
BTCが下がってきていた中で、多くのグループはBTCを売っていなかったわけです。
一方で、多くのグループはLONG(買い)を減らして、持ち高を調整していました。そのため、総建玉が二週続けて減ったわけです。
今回のレポートに注目すべきはOTHER REPORTABLE(その他報告者)のLONGが133.5%増加したことです。このグループは他のグループに属していないヘッジを目的として先物運用をしています。彼らはBTCが下がる局面で積極的にBTC先物を買っていました。
これらの動きを総括すると、SMART MONEY(スマート・マネー)指数はこれまで通り堅調で、13週移動平均値を超えています。依然として、BTC先物市場参加者はBTCに関しては強気のようです。
分析者:なりた・ひろゆき
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