COTレポート~ビットコイン先物(9月17日時点)
対象商品:CMEビットコイン(BTC)先物
9月20日に公表された9月17日時点のCOTレポートの内容は次の通りです。
ポジション数を反映しているOpen Interest(建玉:OI)が2週連続で増加しました。
LEVERAGED (レバレッジド・ファンド)の投機筋は現物のBTCを活発に取引している傾向が強く、BTC先物市場では現物市場のヘッジとして、これまでポジションは売り越しのネットショートになっています。
彼らはロングを9.5%増やしましたが、同時に、ショートを5.7%増やしていました。その結果、ネットショート・ポジションは前週と比較して増加。彼らは、BTCが下落する可能性が高いと判断を下していたましたが、その判断を変更したようです。それは、彼らはBTCの反発に対するヘッジとしてBTC先物を売る傾向が強いからです。彼らはBTCの買い戻しが単なる反発とはみていないようです。
BTCに強い影響を与えているASSET MANAGER(アセット・マネジャー)は前週、ネットロング・ポジションが増加していたが、17日時点では、ロングを35.8%と大幅に解消した。
24年9月限は最終金曜日、27日に満期を迎えるが、その前に大きくポジションを減らし、ポートフォリオの見直しを行った模様。米国証券取引委員会(SEC)は、ブラックロックのスポット・ビットコインETFであるiシェアーズ・ビットコイン・トラスト(IBIT)に連動する現物決済オプションのリストを承認したことがポジションの見直しを引き起こしたという説も流れています。
一方で、その他報告者はロングを249%増やし、ネットロングポジションは過去最大となりました。このグループは短期的な市場動向をヘッジする目的で先物を運用していると言われています。その点では、彼らはBTCは単なる反発ではなく、ここから上昇に転じる可能性が高いとみています。
スマートマネー指数と取組高の上昇が同時に起こり、スマートマネー指数が13週移動平均線を超えることができました。しかし、7月の最高値を超えるまでは、BTCが市場最高値をつけることは難しいと思われます。
分析者:なりた・ひろゆき
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