COTレポート~ビットコイン先物(9月3日時点)
対象商品:CMEビットコイン(BTC)先物
9月6日に公表された9月3日時点のCOTレポートの内容は次の通りです。
ポジション数を反映しているOpen Interest(建玉)が9月3日時点で減少しました。
LEVERAGED (レバレッジド・ファンド)の投機筋は現物のBTCを活発に取引している傾向が強く、BTC先物市場では現物市場のヘッジとして、これまでポジションは売り越しのネットショートになっています。
彼らはロングを7.7%減らしましたが、同時にショートを7%減らした結果、ネットショート・ポジションは前週と比較して削減しました。BTCの反発に対するヘッジとしてBTC先物を売っていましたが、そのヘッジを減らしたということは大きな変化で、彼らはBTCが下落する可能性が高いと言う判断を下したと言えます。
BTCに強い影響を与えているASSET MANAGER(アセット・マネジャー)はロングを8.5%減らし、ショートを371枚減らしたことでネットロング・ポジションが減少しました。
9月3日時点では、アセット・マネジャーのロングは建玉比率(OI%)が65.8%で、レバレッジド・ファンドのショートのOI%は70.3%と、この両グループがビットコイン(BTC)先物に大きな影響を与えています。この二つのグループが先週、ポジションを減らしたと言うことで、Smart Money(スマートマネー)指数が下落し、13週移動平均値を割り込みました。
スマートマネー指数と建玉の下落が同時に起こり、BTC先物市場は上昇から横ばいへシフトしたと言えます。この先、BTCが安値を更新するようだと、BTCは下落相場に突入するでしょう。これまでBTCが下落相場入りすると上昇幅の50%を超える下げを記録しています。
今年に入って、アメリカでBTC連動型ETFの上場されました。これまでには居なかった市場参加者が増えたことは歓迎すべきことですが、彼らがパニックに陥ってしまい、パニック売りに出ると、ETFだけではなく、BTC現物、先物、そして、ここまで相関性が極めて高い米株式市場にも悪影響が及ぶことになるかもしれません。
分析者:なりた・ひろゆき
「PR」トレーダーズ・アルマナック
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