COTレポート(10月1日時点):BTC先物
対象商品:CMEビットコイン(BTC)先物
10月4日に公表された10月1日時点のCOTレポートの内容は次の通りです。
Open Interest(建玉:OI)は、ポジション数を反映した指標ですが、二週連続で減少しました。これは、方向感に乏しいビットコイン(BTC)先物市場において、市場参加者が様子見姿勢を強めていることを示唆している可能性があります。
先週のレポートでは、注目はLEVERAGEDの投機筋の動向と書きましたが、彼らのネットショートポジションは減少したものの、総建玉数も減ったため、総建玉数に対する彼らのネットショートポジション比率は横ばいです。
このグループは現物のBTC市場での取引が圧倒的に多く、BTC先物市場ではヘッジを目的とした運用が目立ちます。依然、彼らはBTCに対しては強気の見方を保っているようです。
米金利の引き下げからBTCが勢いを増し、対照なスタートを切った二週間と比べて、先週は中国での株価下落により、BTC ETFからの大規模な資金流出が発生し、BTCを含むほとんどの暗号資産の価値が下落しました。
Smart Money(スマートマネー)指数はBTCの上昇モメンタムが失速していることを示唆していますが、BTCが横ばいに推移しているだけで、下降に転じたと示しているわけではありません。しかし、今後のBTC価格の動向を占う上で、キープレイヤーであるLEVERAGEDが更なる売りヘッジを実行するのかどうかは重要なポイントとなります。今週末のCOTレポートから、彼らの動向を読み解く必要があります。
分析者:なりた・ひろゆき
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