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デッキ紹介記事 #05『直轄部隊』

皆さんこんばんは。そしてこんにちは。
2024年も残りわずか、XのTLには数多の『今年のデッキまとめ記事』が流れる季節となりました。
定期的に記事書いてる人ほんと尊敬する。

さて私も何か書こうかと思い、この記事に着手した次第です。
4か月振り五度目のデッキ紹介記事ですね。

今回ご紹介するのは《インヴェルズ・オリジン》と《王の舞台》を主体としたデッキ『直轄部隊』です。

ハール君ぼっちデッキ

わりと前から組んでいたデッキですが、今年登場したカードにより安定してレシピもほぼ固定しましたので文章にまとめておきたくなりました。
いつの日かターミナルワールドでヴェルズがバチクソ強化された時は知らん


▼《インヴェルズ・オリジン》

まず初めに、このデッキの根幹である《インヴェルズ・オリジン》について解説します。

レアリティ上がらねえかな

登場はLINK VRAINS PACK(2017年11月)で、かの悪名高き新マスタールール下、いわゆるリンクショック真っ最中に生み出されたカードです。

2017年3月から約3年間の適用

その後マスタールール(2020年4月1日改訂版)が適用されました。

許されなかったペンデュラム

ここで今一度《インヴェルズ・オリジン》の①を見てみましょう。

お互いに適用される古のルール

そう、ルール改訂によりロック機能が実質的に強化されたのです。
相手がLモンスターを出そうと関係ありません。
EXモンスターはお互いに2体までしか並べられない状況(EXモンスターゾーンとこのカードのリンク先)でデュエルが進んでいきます。

更に②により対象及び破壊耐性を獲得、③により破壊をトリガーに下級ヴェルズを展開する効果を持ちます。
③は「時〜できる」の任意効果のためタイミングを逃す点に注意!このデッキ最大の弱点です。
対面した際はお手柔らかに…

▼コンセプト

《インヴェルズ・オリジン》を活用すべく目を付けたのが《王の舞台》です。

勝手にドローは許しまへんで〜

ジェネレイドのリクルートにより《インヴェルズ・オリジン》に耐性を付与、エンドフェイズのトークン自壊によりヴェルズの大量展開を狙います。

この2枚を維持して相手をロックしつつ、全体破壊や下級モンスターの展開で攻めていくのがコンセプトです。

ジェネレイドが各種族を見限りヴェルズを直轄で配備したハズが、実はオリジンに操られ侵略されていた…という脳内ストーリーから『直轄部隊』と命名。

▼序盤

とにかく上記2枚を場に揃えます。
《インヴェルズ・オリジン》は《レスキューラビット》からの《ヴェルズ・ヘリオロープ》、または《ヴェルズ・カストル》《ヴェルズ・マンドラゴ》の展開により素材を用意します。

中からルメトモルメトモ
ヴェルズ界のふたご座
ヴェルズ界の可愛い担当

最優先である《レスキューラビット》のサーチ手段として《スモール・ワールド》、その中継役に《ピュアリィ・リリィ》を採用しています。

みんな大好き万能サーチカード
奇跡的な守備力100

ほぼ全てのモンスター→闇属性のみ一致で《ピュアリィ・リリィ》→守備力100のみ一致で《レスキューラビット》
素引きしていれば《ピュアリィ・リリィ》→闇属性のみ一致で適当な☆4モンスター→☆4のみ一致で《レスキューラビット》
といった具合でサーチできます。

次に《王の舞台》ですが、《メタバース》《トラップトラック》各3枚と《テラ・フォーミング》からアクセスします。
《トラップトラック》は《インヴェルズ・オリジン》を起動しつつ他の通常罠にアクセスできる便利カードです。

みんな大好きセルフブレイク

《王の舞台》のリクルート先は《轟の王 ハール》1種類です。
他のジェネレイドも試しましたが、事故と場の圧迫を嫌って単体での経戦能力が最も高い彼のみの採用に落ち着きました。

カジュアル禁止カードとの呼び声高し

余談として、他のジェネレイドも主要なヴェルズと種族シナジーがあります。
《虚の王 ウートガルザ》が《ヴェルズ・ヘリオロープ》をコストにできたり、《光の王 マルデル》で《ヴェルズ・マンドラゴ》をサーチできたり。。
中でも《轟の王 ハール》は優秀な《ヴェルズ・ケルキオン》と種族・属性を共有しています。

話を戻して、《インヴェルズ・オリジン》《王の舞台》が揃えば攻めに転じましょう。
揃わない内は《轟の王 ハール》で耐えるか、《インヴェルズ・オリジン》とほぼ同じ素材で出せる《ヴェルズ・オピオン》で嫌がらせをします。

かつて環境を制した元制限カード

今でも強いXモンスター。
デッキによってはこいつ1体で機能不全に陥れることも。
《轟の王 ハール》とは仲が悪いので出すタイミングには注意。
②でサーチした《侵略の汎発感染》はできれば温存して《インヴェルズ・オリジン》を守りたい。

守りたいこの笑顔

《インヴェルズ・オリジン》のリクルート先は場面に応じて《ヴェルズ・ケルキオン》《ヴェルズ・オランタ》《ヴェルズ・カイトス》を、枠が余れば《ヴェルズ・カストル》《ヴェルズ・マンドラゴ》となります。

有能アンド有能
ヴェルズ界のならず者
ヴェルズ界のならず者その2

▼中盤〜終盤

デュエル中盤以降は
・Xモンスター等による制圧
・モルガナイト2種の発動
・魔法罠による破壊
の3本構成で戦います。

Xモンスターはランク4主体です。
出番が多いのは《ヴェルズ・オピオン》に加えて《励輝士 ヴェルズビュート》《ライトドラゴン@イグニスター》です。

すべて壊すんだ!
実はパック表紙モンスターズ

《励輝士 ヴェルズビュート》は皆さんご存知のお手軽ぶっぱランク4。
墓地へ送る《天霆號アーゼウス》とは異なり破壊効果であるため《インヴェルズ・オリジン》の起動ができます(強がり)
更に《インヴェルズ・オリジン》は自身の耐性により生き残ります。

《ライトドラゴン@イグニスター》は①の起動効果による除去と③による効果破壊耐性の付与が可能です。
③は自分の効果による破壊からも守ることができる点が便利。

《轟の王 ハール》を戻したければ《ダイガスタ・エメラル》、相手の魔法罠が多ければ《竜巻竜》を出します。

墓地からルメトモ
ドラゴン(幻竜族) 

相手が大型エースで制圧してきたら《厄災の星ティ・フォン》の出番です。
極力《インヴェルズ・オリジン》を残したいため攻撃力2000以上のモンスターを素材にしたい。

こいつもハールと仲悪い

《厄災の星ティ・フォン》のバリューが高くなれば、攻撃力3000未満のジェネレイドを採用するのもアリですね。これは今思い付きました。

他のLモンスターは3種類います。
《トロイメア・グリフォン》:更に強固なロック効果で嫌がらせ
《混沌の戦士 カオス・ソルジャー》:場に残った《轟の王 ハール》を素材として活かす
《I:Pマスカレーナ》:トークンを素材に上のどちらにもなれる

意外とあっさり突破される
自分の《激流葬》には無力
はいかわいい


次にモルガナイト2種についてです。

遊戯王Ver.2.0
殺意高め

CYACで登場した《時を裂く魔瞳》とROTAで登場した《死を謳う魔瞳》は強力な効果がデュエル中永続的に得られます。
手札のモンスター効果が発動不可という重い制約が付きますが、このデッキにそんなモンスターはいないため問題ナッシング。
《時を裂く魔瞳》の召喚権追加が相性がよく登場時から採用しており、《死を謳う魔瞳》はそのサーチも可能なため安定性が高まったと同時にリーサルターンも早まりました。

ルールの解説として、《ヴェルズ・カストル》が「通常召喚に加えて1度だけ召喚を行う」、《ヴェルズ・ケルキオン》が「発動した効果の処理として召喚を行う」、《時を裂く魔瞳》が「召喚権そのものが2回になる」という分類のため、1ターンにこれら全てを適用すれば合計4回の召喚権が得られます。
同じ分類の効果を重複させても、召喚権を増やすことはできません。
ヴェルズのテキストで唯一得をしている点だと思います。

レシピ内に《召喚僧サモンプリースト》が1体いますが、《ヴェルズ・ケルキオン》を持ってこれる、余ったモルガナイト等をコストにできる、《轟の王 ハール》《ヴェルズ・ケルキオン》と共に《黒魔術のヴェール》の範囲内(リリース不可のため《轟の王 ハール》のコストにはならない)…といった理由で入ってます。
長いこと《レスキューラビット》へアクセスできると勘違いして入れていたのは秘密。。

「リリースできない」
手札からも出せるの地味に助かる

また《死を謳う魔瞳》の登場を受けて採用したのが《No.60 刻不知のデュガレス》《魔頭砲グレンザウルス》です。

再録ありがとう
そこからビーム出るんかい

共に攻撃力を上げる効果を持ち、一気にLPを削ることができます。
基本《轟の王 ハール》の3000が上限ラインであるため、上から殴る手段はやはり必要ですね。
《魔頭砲グレンザウルス》の①は1ターンの発動回数に制限が無く、戦闘破壊できるモンスターが並んでいれば攻撃力4200まで上昇するついでに2000バーンを与えられます。


魔法罠について、複数体のモンスターを破壊するカードを中心に採用しています。
ジェネレイドトークン自壊を待たずに《インヴェルズ・オリジン》の効果を起動するターンの方が多いですね。
《激流葬》《つり天井》に加え、ROTAで登場した《超獸の咆哮》の3種類です。

遠目で見るとメタバース
フリチェ最高
同時破壊最高

ジェネレイドトークンがいれば《つり天井》はほぼ無条件の全体除去カードです。
《超獸の咆哮》はサーチこそできませんが、相手の魔法罠も対象に取れるのが汎用的で使い勝手いいですね。

せっかく《トラップトラック》があるので、便利通常罠も3種類入ってます。
《貪欲な瓶》:なんでも戻せる偉いやつ
《戦線復帰》:なんでも蘇生できる偉いやつ
《エクシーズ・リボーン》:オピオン再び

こいつも光ってほしい
困ったら入れちゃう
年々強くなってるカード

念の為触れておきますが、このデッキの《貪欲な壺》は最強です。
《轟の王 ハール》とヴェルズの再利用、《レスキューラビット》が腐らない、2枚ドロー、言うことないですね。。

ピンチに引きたいカードNo.1

▼デモンスミスギミック

最後に、このデッキの革命とも言えるデモンスミスギミックを紹介します。
従来「攻めたい場面なのにオリジンのせいでEXモンスターを出せない」という致命的な弱点がありました。
《インヴェルズ・オリジン》のリンク先に《轟の王 ハール》が居座っている事も多く、なんとしても解決したいと思っていたところ!こいつらが現れたんです。

激ヤバリンク1
女ラクリモーサ
これが特異点
融合ラクリモーサ

動き方なんですが、ニューロンのコンボ機能をこの機会に初めて使ってみました。

これ伝わる…か??

これの何が革命かと言うと「《インヴェルズ・オリジン》を自発的にEXモンスターゾーンからどかして、最終的に再利用できる」という点です。
光・悪魔を素材とするリンク1、「デモンスミス」名称として扱う女が落として墓地効果で融合できる《刻まれし魔の憐歌》、《インヴェルズ・オリジン》を戻せてサンドバック化を防ぐ打点減少効果を持つ融合体…
こーーーれ、革命ですね。。

豊富な召喚権で好き勝手展開して、最後に《インヴェルズ・オリジン》をドン!
いやぁ、現代パワーって素晴らしいですね…

▼終わりに

ここまで読んでいただきありがとうございます!
嫌われがちな《轟の王 ハール》ですが、エース構築での適度なパワーと相手をどういなしていくか考えるのが楽しいお気に入りのデッキです。

相手が封印されしメインモンスターゾーンを使ってきたらチャンス!
「あ、そいつ出せるのココだけっすね(^^)」
と指摘して精神的に優位に立ってデュエルを進められるのも高ポイント…おっとこれは半分冗談です。

それでは!来年も楽しいデュエルを!