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【No.8】採用工学のススメ ~人材紹介会社から一切候補者が紹介されない謎~

No.8

━━━━━━━━━━━━━━採用工学のススメ━━━━━━━━━━━━━━━━

   人材紹介会社から一切候補者が紹介されない謎

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 みなさん、こんにちは。藤原ユウマです。今週も採用工学のススメをお読み頂きましてありがとうございます。

 人気チャットアプリのSnapchatが大型IPOするかもしれないというニュースです。飛ぶ鳥をおとす勢いで、新生SNSの筆頭と言われていたサービスですが、潮目が大きく変わったのは、やはりFacebook社からの買収を断ったことでしょう。当初、Facebook社は2013年11月に、Snapchatを30億ドルで買収することを計画していたと報道されましたが、結局買収まで至りませんでした。Facebook社の戦略は明確で、すばらしいサービスや自社の既存事業を脅かしそうなサービスを見かけたらすぐさま買収に動き、参加に納めていきます。そして、それが叶わないとなると、徹底的にそのサービスをつぶしにくるという具合です。

 実際に、Facebook社はSnapchatに対抗するために、顔入れ替えツールの「MSQRD」、顔認識のスタートアップ「FacioMetrics」を買収して、画像認識ノウハウを貯めてきました。結果として、今や最も勢いのあるSNSと言っても過言ではないInstagram上に様々な機能を加えています。撮った写真やビデオにテキストや落書きを追加でき、24時間経ったら消えてしまうという「Instagram Stories」、短時間で消えるライブ動画の配信や、ダイレクトメッセージの自動消去などの新たな機能を追加すると発表するなど、「Snapchatでなければならない理由」を徹底的に消しにかかっています。

 このような状況下でSnapchatのとれる戦略としては、大規模な資金を調達してめぼしいサービスの買収、優秀な人材の確保などに充てたいという所でしょう。ただし、資金が潤沢で、打ち手も的確なFacebookグループに対抗できるかと言われると、難しいというのが実状でしょう。この大型IPOがSnapchatの未来をどのように導いていくか、行き先が楽しみです。

Snapchat、大型IPOを秘かに申請

http://jp.techcrunch.com/2016/11/16/20161115snapchat-has-reportedly-filed-confidentially-for-its-massive-ipo/

さて、それでは今週の内容です。

【今週の目次】

1.人材紹介会社から一切候補者が紹介されない謎

2.今週のトピックステーマ

3.気になるアイテム

4.お悩み人生相談 Q&A

5.読者感想コーナー

6.終わりに

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1.人材紹介会社から一切候補者が紹介されない謎

 企業が採用をする際に、人材紹介会社を利用することがあります。人材紹介会社は、いくつもの企業から求人を預かり、独自のルートで求職者を集客し、最適配置して各企業に紹介するという流れをとっています。そして、紹介した人材が入社したら、企業から初年度想定年収の○○%をもらう、というような成果報酬の課金スタイルをとる所がほとんどです。

 人材紹介会社に入ってみるとわかるのが、ほぼ同じような案件でも「ものすごく沢山の求職者が紹介される企業」と「全く求職者が紹介されない企業」の2つに分類されるということ。企業側からすると驚きかもしれませんが、実際にこのようなケースは存在しています。それも結構な数で。

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