【No.6】採用工学のススメ ~採用の戦闘力は方程式で表せる!「採用力=企業の◯◯×採用活動の●●」~
No.6
━━━━━━━━━━━━━━採用工学のススメ━━━━━━━━━━━━━━━
採用の戦闘力は方程式で表せる! 「採用力 = 企業の○○ × 採用活動の●● 」
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みなさん、こんにちは。藤原ユウマです。今週も採用工学のススメをお読み頂きましてありがとうございます。
写真共有SNSのInstagramが投稿された写真を見て、気に入ったらその商品をすぐに買える新機能をつけることを検討しているようです。Instagramは写真という「視覚情報」に訴えかけることに優れたサービスであるという特性から見ても、この商品購入機能は高い効果が見込めそうだと思います。キレイに加工された写真、セレブやインフルエンサーなど自分の興味・関心のある人たちが身につけているものをそのまま購入できる導線、20~30代女性を中心としたユーザー層など、ちょっと考えるだけでも、これはかなり売れそうですね。
また、聞くところによると最近の若者はSNSでの検索が当たり前になっており、GoogleやYahoo!で何かを調べることはその次の手段という人も少なくないそうです。この前話した女子大生は、「#自由ヶ丘 #ラーメン 」などとInstagramの検索欄から食べたいお店を探していると言っていました。確かに食べログなど既存の飲食店掲載サービスの写真クオリティはいまいちなところが多いですが、いやはや、食べログやぐるなびなどもまさかライバルがInstagramになるかもしれないなど露程にも思っていなかったでしょう。
それにしても、Instagramは新しい機能をどんどん取り入れつつ、一方で目の敵にしている「Snapchat」に対して類似機能の導入も着々と進めています。これは親会社であるFacebookの戦略に起因していますが、まずは買収を試みて、それが叶わなければ類似サービスでどんどんつぶしにいくというスタイルです。Snapchat買収に失敗したFacebookは、Instagramをその対抗馬として仕向け、徹底的に叩き潰す戦略をとっていますね。Instagramを始めとして、Facebook全体も業績好調で今後もますます成長しそうな企業です。
■Instagram、写真の商品をすぐに買える機能をテストへ
http://japan.cnet.com/news/service/35091498/
ファッションECサイト「ゾゾタウン(ZOZOTOWN)」は、商品注文日から最大2カ月後に支払いができる新決済サービス「ツケ払い」を11月1日から開始しました。各所でも言われているように、これは素晴らしいサービスだと思います。まず、ユーザーにとっては今欲しい商品を手元のお金がなくても買える機会が増えます。
これは特にZOZOTOWNのメインユーザーでもある、ファッションに興味はあって色々買ってみたいけど手持ちの現金は乏しいことも多い学生や若者にとって、魅力的な選択肢が増えたことになります。
反対に言えば、「欲しい商品があっても、手元にお金がなくて買えない」という機会損失を減らしたいという点がZOZOTOWN側の思惑です。加えて、利用手数料は1注文につき324円とのことなので、その分の利ざやで稼ぐというメリットもあると見込めます。更に、ZOZOTOWNはユーザーの購買や決済データを有しているので、この手のツケ払いで一番のリスクである「踏み倒し」による資金回収困難も避けられる可能性が高いようにも思います。
既存のビジネスと親和性が高く、ユーザーメリットもあるサービスを打ち出す点を見ていても、本当に運営会社のスタートトゥデイ社はオシャレですね。ちなみに同社は一日あたり6時間勤務制度も導入しており、ビジネスだけではなく組織運営体制においても新しいチャレンジを続けています。
前澤社長がバスキアの絵画を62億円で落札したというニュースや、プロ野球ロッテの本拠地・千葉マリンスタジアム(現QVCマリンフィールド)の命名権を入札したなど、にぎやかな話題に事欠かない同社ですが、しっかりと事業運営基盤を整えているからこそ新しい取り組みが出来ているのだと感じます。
■ゾゾタウンが「ツケ払い」導入、最大2カ月後の支払いが可能に
http://www.fashionsnap.com/news/2016-11-01/zozo-newpayment/
さて、それでは今週の内容です。
【今週の目次】
1.「採用力 = 企業の○○ × 採用活動の●● 」
2.今週のトピックステーマ
3.気になるアイテム
4.お悩み人生相談 Q&A
5.読者感想コーナー
6.終わりに
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1.「採用力 = 企業の○○ × 採用活動の●● 」
前回号まで、複数回にわたって企業が採用でつまづく4要因を見てきました。失敗するフェーズとその理由を分類分けして解説をしてきた訳ですが、企業ごとの個別のケースで採用を成功させるには、やはり分析だけしていても不十分です。
もちろん、私自身も4要因が理解できればすぐに採用力が向上して結果に結びついていくとは思っていません。私が伝えたかったことは、重要だけれども上手くいくポイントや失敗する要因がいまいち分からないことの多い「採用活動を整理することができる」ということ。
そして、整理することができるということは、ケーススタディをもとに体系化できて、分析・対策がとれるということ。自分たちの立ち位置や特徴を理解して、自社にあった適切な採用戦略をつくりあげて、落とし穴をできるだけ避けつつ、人材会社の言いなりになる非効率的な採用活動から解放されることが、どんな会社でも実現できる可能性があるということを伝えたかったのです。
改めていうと、採用活動は企業にとって最重要業務の一つです。事業の継続運営には人材が、特に優秀な人材の存在が必要不可欠だからです。
企業の採用担当者は、このメルマガの内容と照らし合わせながら、自社の採用力を向上できるような施策を試して欲しいと考えています。
さて、先ほどから「採用力の向上」というフレーズを幾度かつかってきました。採用力の向上とは、企業が採用できる戦闘力を上げること、つまり「欲しい人材を採用できるようになること」だと捉えてください。では、そもそも企業の採用力ってどうやって計れば良いのでしょうか。
今回はそれをシンプルに整理したいと思います。
人事や人材業界界隈ではたまに言及される考え方なのですが、採用力は簡単に言うと下記のように表されます。
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