【No.2】採用工学のススメ ～その採用ターゲットは存在するのか、Noターゲット状態の落とし穴～

No.2

━━━━━━━━━━━━━採用工学のススメ━━━━━━━━━━━━━━

　 〜その採用ターゲットは存在するのか、Noターゲット状態の落とし穴〜

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こんにちは。藤原ユウマです。今週も採用工学のススメをお読み頂いてありがとうございます。

さて、先日女優の石原さとみさんがあるTV番組で「（芸能界で仕事が無くなった時のことを考えて）看護師を目指している」と発言した所、それを見た看護師さんたちから大バッシングを食らったというニュースがありました。

現役看護師の彼女たち曰く、看護師の仕事は大変だからなめるなということですが、訳が分かりません。あれだけ売れっ子の女優でありながら、将来仕事がなくなるかもしれないという危機意識と実際にリスク回避のための行動をとっていること自体素晴らしいことです。

さらに、仮に石原さんが看護師になったとしても、ほとんどの看護師にとっては自分の仕事にも出世にも影響は出ない「他人事」のはずです。けれども、自分には無関係であり番組内で発言された願望に対して、不必要に噛み付く様は嫉妬以外の何者でもないでしょう。

たしかに看護師の仕事は大変なのは間違いないです。だからといって、他人のコメントをネガティブに捉えて、勝手にストレスを溜め込んでしまうのは誰も得しません。心に余裕が無いと、こういうヒステリックな反応をしてしまうので、自分自身気をつけたいなと思いました。それにしても、彼女はパラレルキャリアへの道を歩んでいますよね。他分野での専門性がこれからの自分の価値を築く鍵の一つであることは間違いないですね。

■石原さとみに「看護師なめんな！」批判殺到

http://www.j-cast.com/2016/10/08280149.html

また、中国最大のスマホメーカーであるシャオミ（小米）の業績が芳しくないというニュースもありました。シャオミと言えば、iPhoneを模倣した商品を中国お得意の低コストで製造し、低価格で市場に流すという戦略で成長してきたメーカーです。

苦戦の要因は色々あるようで、売り上げの大半を占める中国国内の市場飽和、競合他社への乗り換えにサプライチェーン問題などが挙げられています。シャオミ製品は、スマホがまだ多くの人の手元に無かった際には最も魅力のある製品だったのかもしれませんが、すでに多くの人がスマホを持っているほどに市場が成熟した現在では、また別の戦略が必要になってくるということでしょう。

今回のシャオミのケースを見ていると、中国という市場は、非常に移り変わりの激しいマーケットだと改めて思い知らされます。爆発的に成長する可能性を秘めていますが、その分衰退するスピードも早いマーケットで、企業は極めてスピーディな判断をしなければ勝ち残っていけないことを体現している国です。栄枯盛衰の中でイノベーションが産まれてくるので、私たちユーザーとしてはありがたい限りですが。

■iPhone追撃狙うシャオミの苦悩　企業価値は10分の1に下落

http://www.forbesjapan.com/articles/detail/13837

さて、それでは今週の内容です。

【今週の目次】

１．企業が採用でつまづく４要因

２．今週のトピックステーマ

３．気になるツール

４．お悩みキャリア相談 Q&A

５．読者感想コーナー

６．終わりに

■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■１．企業が採用でつまづく4要因

前回の創刊号で、「採用工学」という考え方に沿って、いまいち整理できていない企業の採用活動を分析・解説、そして対策をしていきたいというお話をしました。

今回はまず核心から。採用が上手く行かない企業の「原因」を探ります。

結論から言ってしまえば、企業の採用活動が上手くいっていない原因は大きく分けて４つしかありません。

ですから、まずはこの４要因とは何なのかを理解することが大切です。そして、その上で各４要因に対して対策を立てて行けば良い、という至ってシンプルな方程式が成り立ちます。もちろん、あくまでベーシックな理論として、という意味であり、個別のケースはこの基本に立ち返りながら、それぞれの状況に合わせてカスタマイズしていった方が良いでしょう。

さて、早速「採用が上手く行かない４要因」を見てみましょう。

それでは、下記をご覧下さい。