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【No.1】採用工学のススメ ~人材採用は体系化された学問である。すなわち、学べば誰だって出来る。~

No.1 創刊号

━━━━━━━━━━━━━採用工学のススメ━━━━━━━━━━━━━━

  人材採用は体系化された学問である。すなわち、学べば誰だって出来る。

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こんにちは。『採用工学のススメ』編集長の藤原ユウマです。今日こうして創刊号を発行できたことを嬉しく思います。購読して頂いている皆さま、本当にありがとうございます。

このメールマガジンは、企業にとって重要であるにも関わらず「どうすれば良いかよくわからないもの」となっている採用活動を、裏を返すと就職活動や転職活動、自身のキャリアに悩む働く個人をサポートするために、企業の採用活動を軸に分析・解説して体系化していくメルマガです。

今回、「企業や組織が人を集める・採用する」ことを手助けしたい、そしてそれを活用して「働く個人の充実した仕事や豊かなキャリアの実現」をサポートしたい、という想いからこのメルマガを発刊させて頂きました。私はこれまで500社を超える企業やNPO団体の採用コンサルティングを行ってきました。

一方で、企業の採用コンサルティングを行う傍ら、10,000人以上の方の就職・転職・キャリアについてのご相談を受けてきました。これらの経験を通じて、企業の採用と個人のキャリアコンサルティングは相互に密接に関連しており、大切なポイントや抑えておきたい考え方が随所にちりばめられていることを感じました。

採用活動も仕事探しも「企業」と「働く個人」という相手ありきの話です。ですが、現実には相手の状況や考え方、思惑を理解せずに行動しているケースがほとんどです。それでは上手く行くはずがありません。実際、採用活動に失敗した、転職活動が上手く行かない、仕事は悩みだらけでキャリアが不安だというご相談を頂く機会も本当に多いです。

時代の潮流や企業・個人の考え方の変遷などを理解した上で、企業は採用活動を、働く個人は仕事や働き方を選んで行くと、実はその成功確率は格段に上がります。

それらを纏めつつ情報発信しているものが、私がメディア編集長を努める「新しい働き方が集まるワークスタイルメディア -Trigger-」です。そちらのメディアをご覧頂いた方々から個別の質問や相談を受けることも増えてきたため、それらにお応えして「知」を共有する場をこのメルマガでつくっていきたいと思います。

メディアでは触れづらい個別の企業採用事例や個人のキャリアコンサルティングについて、このメルマガだからこそ言える情報も織り交ぜながらお答えしていきます。

出来る限り汎用的に使える採用理論をこのメルマガで体系化して、少しでも皆さんのお力になれればと願っておりますので、どうぞお付き合いよろしくお願いします!

【今週の目次】

1.採用工学とは

2.今週のトピックステーマ

3.お悩み人生相談 Q&A

4.読者感想コーナー

5.終わりに

■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■1.採用工学とは

この『採用工学のススメ』では、私と読者のみなさんが「人材」と「働く」をテーマにして考察を深めていきながら、企業の採用活動が成功したり、働く個人がより仕事が面白く感じることが出来たり、充実したキャリアに結びつけられるようなエッセンスを共有したいと考えています。

私たちが生きていく上では、仕事や働くことは大きな意味を占めてくるでしょう。

それは時間総量という意味はもちろん、楽しく満足感を得ることができるものであり、自分の人生を豊かにしてくれる重要なピースだからです。

仕事や働くと言っても「採用・就職・転職・キャリア・ワークスタイル」などテーマは多岐に渡ります。そして、それらは各自の人生や価値観が異なる以上、十人十色の話になってくると思います。

けれども、仕事を始めたり、仕事で成果を出したり、仕事を変えたりする中で生き生きしている人もいれば、そうで無い人もいます。一見、属人的とも思われるこの「人材」と「働く」のテーマにおいても、一定の法則性や基本的なポイントがあるのではないかと感じ始めたことがキッカケで、考察を始めるようになりました。

そして、ひっそりと始まったのが私が提唱している「採用工学」という考え方です。

採用工学とは、企業が「人材採用するために必要な考え方・戦略・運営方法」を学問のように体系化していこうと言う取り組みです。

先述したように、これまで500社ほどの企業様の人材コンサルティングをさせて頂きましたが、その中で見えてきた共通項、色々試行錯誤してわかった人材面で上手くいく企業とそうでない企業の違いを纏めていきます。(もちろん、まだ完成ではなく時代とともに変化をしていくものですので、今後もみなさんと一緒に考察を深めて行きたいと思います。)

そして、採用工学を深めて行くともう一つ大きな価値が生まれることに気付きます。

企業にとっての「人材採用や育成・管理」、それはすなわち働く個人にとっては「就職・転職・キャリア・働き方」などと密接に結びついてきます。

つまり、採用工学は「企業が良い人材を採用するためのツール」というだけではなく、働く個人の方にとってはそれを理解することで企業の人材についての考え方や思惑がわかるようになるのです。

私がキャリアコンサルティングをしてきた個人の方にアドバイスをする際にもこの採用工学の考え方が非常に役立ちました。恋愛もそうですが、相手が考えていることがわかると、当然こちらも打つ手が準備できるので、成功確率は上がります。

私は採用工学の考え方をベースに就職・転職活動、キャリア相談などを行うスタイルであり、このメルマガで各自の個別相談にも週次でお答えできると思っているので、キャリアに悩んでいる方はぜひご利用してみてください。

さて、まずは採用工学という名前の通り、「企業の採用活動」というテーマから考察していきましょう。

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