
【HS】聖典パラディンデッキガイド【レジェンド到達】
レジェンド到達記念に、聖典パラディンのデッキガイドを書こうと思い至りました。
ダイヤ9星2から戦績を記録し、41勝23負の勝率64.1%と相成りました。
ちなみにダイヤ5からは、37勝22負で勝率62.7%。まあまあ強いと言って良いでしょう。
対面はダンガードルイドやアグロシャーマン、アグロデモハンが多く、ムリムリカタツムリなダンガードルイド以外をターゲットにリストを作成しました。
意外と難易度が高いデッキなので、今後聖典パラディンを回したい中級者に是非読んで頂ければと思います。時間が無い人は以下目次の③まで読めば大丈夫です。筆が乗って1万字近くなっちゃったので(主に⑤が長いです)。
〜目次〜
①概要
②大まかなプラン
③マリガン
④有利不利
⑤リスト解説
⑥最後に
①概要
聖典パラディンは星間スタースライサー等のコスト減を活かしてテンポを取り、リネッサのバーストを決めて勝つデッキです。
星間スタースライサー(以下ss)のコスト減がとにかく強力で、ぶん回ると盤面を作りながら呪文もミニオンも引き込み、小麦色のリネッサ(以下リネッサ)を絡めると7ターン目に24点+αダメージを出したりします。

一方でリストを調整した事により、対アグロ性能も備えました。手札を上手く切っていく事で、様々な相手に勝ち筋を見い出せるのが強みです。みんなも始めよう聖典ライフ。ちょうどクリスマス時期でなんかホーリーだし。
以下リストとコードです。

デッキコード:
AAECAcOfAwKcnwTSuQYOuMUFhY4GqpYG0akG1LgGwr4Ghr8GjNYG7d8GkuAGnOgGn+gGougG5OoGAAA=
②大まかなプラン
このデッキの試合中のプランは主に以下の3つになります。
A:ss→信念の聖典と繋ぎ、その他のカードで テンポを取って盤面を維持。そのまま押し切 る
B:リネッサ+聖なるライトスティック、店長 を呼べ!、神徳の聖典のコンボでバーストダ メージを出す
C:ぬいぐるみのトラちゃん+神徳の聖典や各 種除去を用いてライフを維持し、プランAや
Bに繋げる
上記を意識しつつ手札や相手のデッキと相談し、最終的には相手のライフを詰め切るのが本記事における聖典パラディンです。
A〜C全てのプランを要求される試合も多々あるので、各カードが出せる打点やコンボパーツを把握し、試合中にどこまで手札を切るかを判断していく必要があります。むずかち。
③マリガン
まず基本のマリガンは以下の通り。
キープ:奇跡の薬売り、楽器技術者、ss
セットキープ:(楽器技術者 or ssが引けている時)ss、明瞭の聖典、信念の聖典
他は不要です。
というのは言い過ぎですが、基本的に他のカードはコンボ前提のカードなのでキープしても強く戦えません。
なお相手次第でキープの幅が広げられるので、以下に列挙します。
[1]シャーマン、デーモンハンター、プリースト
→ミクソロジスト、聖別もキープ可
ssでは捲れない、横展開で盤面を取るアグロデッキが想定される対面です。全体2点ダメージを出したい所存。
[2]デスナイト、ウォーロック、ウォリアー、ローグ、パラディン、メイジ、ハンター([1]とドルイド以外)
→後攻時のみ信念の聖典も1枚まで単独キープ可
3ターン目辺りまでそれほど試合が動かない対面です。この間にトップから楽器技術者やssを引ける可能性があるので(マリガン含め6枚トップが捲れます)、運良くそれらを引けた場合に行うテンポスイングとして残します。最悪5ターン目にコイン+信念の聖典で動く事も。
[3]ドルイド
→お祈り
ダンガードルイドはせっかく作った盤面よりも遥かに強い盤面を7ターン目くらいに作ってきます。しかもヨグでこちらの盤面崩壊させてくるし、体力はすぐ30近くまで回復するし、ムリムリの実を食べた全身ムリ人間です。
相手が今世紀最大に事故り散らかしている事を祈りましょう。一応2回は勝てました。
④有利不利
以下対面の有利不利を列挙します。
・有利〜微有利
→デスナイト、ハンター、ウォーロック、ウォリアー、メイジ
先にこちらが盤面有利を押し付けられるマッチアップです。信念の聖典は現環境において2手以上の除去を強要する為、相手が信念の聖典の処理でマナを使っている間にドローを進められます。
盤面が有利な内に、神徳の聖典による継続的なバフやリネッサ+聖なるライトスティック、店長を呼べ!で押し切りましょう。
なおssが全然引けない場合は有利じゃなくなります。5ターン目くらいまでにssを握れればまあ勝てんこともないですが……
・五分五分〜微不利
→プリースト、ローグ、デーモンハンター、シャーマン
先に強い動きを出来た方が勝つマッチアップです。こちらはssの二枚重ねをどこかで決める必要があります。
それまでは潮だまりの生徒等を活用し、相手がアグロならAOE(全体除去)や聖なるライトスティックを、それ以降の速度なら聖典カードを複数回使用してどうにかしましょう。
・不利
→ドルイド
2回当たったテンポドルイドには勝てましたが、ダンガードルイド相手は堂々の2勝5負です。明確に不利。
樫の召喚されたりサンダーブリンガーが出てくるだけでも挑発の突破に苦労するので、その間に回復されてしまいます。そうするとリネッサ絡みのバーストの要求値が上がり、間に合わなくなるという悲しみ。
勝てるパターンは相手が事故ってる時にこちらがss二枚重ねして、神徳の聖典で打点を稼ぎつつリネッサのバーストが間に合う時くらいになります。レッツお祈り。
⑤リスト解説
各カードの使用用途を箇条書きで列挙します。ssのみ公式の画像を加工し、バフ後の数値(バフ前は3/2/3)に直しております。
カード毎に役割が3つくらいあるので、試合の中で各役割を上手く取捨選択して行きましょう。
<1コスト帯>
・奇跡の薬売り

1ドロップ(1ターン目や1マナ余った時に出すカード)
手札枚数のかさ増し(動く地平線とコンボ)
スペダメによる1コスト1点兼ドローソース(イセリアルの託宣師とコンボ)
呪文カウント数増(潮だまりの生徒とコンボ)
交換可によるドローソース(ほんとに追い込まれた時のみ)
あまりにも役割が多いカードです。
出せなくても即負けにはなりませんが、出るかどうかで話がだいぶ変わってきます。きちんとマリガンで探しに行きましょう。
なお0コストになった明瞭の聖典から引き込むと1コスト4/3スタッツとなり、相手からすると無視出来ないサイズになります。聖典すごい。
<2コスト帯>
・楽器技術者

2ドロップ
ssの引き込み
手札枚数の維持(ssを引ける為。動く地平線とのコンボ)
魔刃嵐(ウォリアーのAOE)のケア
実質ssとなるカード。それ以外の役割はあんまりありません。
ミニオンではあるので、生き残れば神徳の聖典のバフ先として活用出来ます。だいたいその前に破壊されますが。
明瞭の聖典からアクセス出来るので、思っているよりもサーチはしやすいです。なるべく早く手札に加えてあげましょう。ss2枚引いたらもう用済みですが。
・星間研究者

2ドロップ(妥協ライン)
聖典用ドローソース(無理には狙わない)
手札枚数の維持(動く地平線とのコンボ)
魔刃嵐(ウォリアーのAOE)のケア
聖典カード(計3種類6枚)を引く為のカードです。
イセリアルの託宣師から聖典以外の呪文を引きたいので、盤面が崩壊しない程度に早めに出しましょう。
明瞭の聖典が引ければ楽器技術者→ssと繋がるので、ssに繋がるカードでもあります。
なお呪文活性分のドローは、呪文で盤面を取る際や他にドローソースが無い時に狙うようにしましょう。聖典はssを二枚重ねするまで、そこまで大きく試合を動かせるカードにならない為です。
・潮だまりの生徒

聖典カードの再利用(状況に応じてではあるがどれを覚えさせても強い)
AOEの再利用(聖別、ミクソロジスト産全体2点ポーションとコンボ)
バーストダメージ用カードの補充、追加(店長を呼べ!、聖なるライトスティックとコンボ)
なんで今まで採用されてなかったんやってくらい強いです。
リスト内の呪文はいずれもダブって強いカード(にしてある。奇跡の薬売り産ヘビの油のみ例外)なので、特定の呪文を待つよりはその時強い呪文を使っていく方が上手く回ります。
例えば試合序盤は明瞭の聖典やミクソロジスト産ポーション、中盤は信念の聖典、終盤は聖なるライトスティックが重ねて強いカードになりますが、どうせその時の最適解プレイをしているとこれらのカードを使う事になります。パワカを何度も使って相手を追いつめましょう。
一方で各種聖典カードや聖なるライトスティック等、潮だまりの生徒から発見したいカードが決まっている場合は発見したいカードをきちんと先に使いましょう。星間研究者やイセリアルの託宣師の呪文活性を発動させようとするとやりがちなので注意。
なお店長を呼べ!とのシナジーは特に強く、産み出されるコインと併せて呪文数カウントを2進められます。発見したいカードが決まっており、それをすぐにでも使いたい場合は活用しましょう。
・店長を呼べ!

終盤のバーストダメージソース(リネッサとコンボ。2コスト4点4マナ増加のハイパワーカードに変貌)
序中盤のミニオン除去(なるべくこの用途では使いたくないが使う時は使う)
呪文数カウントのかさ増し(潮だまりの生徒とコンボ。なるべくこの用途では使いたくないが使う時は使う)
呪文活性の発動(星間研究者、イセリアルの託宣師とコンボ。なるべくこの用途では使いたくないが使う時は使う)
基本的にリネッサのバーストダメージソースとして手札に温存しておく呪文です。そんな事言ってられない状況の方が多いですが。
リネッサとコンボさせる場合副産物のコインが計2枚貰えるので、リネッサの効果により4マナ回復出来ます。
この増えた4マナ分で聖なるライトスティックのコスト減要件を満たしたり、聖なるライトスティック自体を撃ったり出来ます。増えたマナを活かして7ターン目に24点+αのバーストを叩き込めるので覚えておきましょう。
ちなみに副産物のコインは出てくるのがめちゃくちゃ遅いので、リーサルを出すターンに入ってすぐ動き出さないとロープが切れる事があります。要注意。
<3コスト帯>
・イセリアルの託宣師

魔法活性による呪文の引き込み(特に聖典以外の呪文3種類。メイン目的)
ミニオン除去の補助(ヘビの油、店長を呼べ!、聖別、ミクソロジスト産ポーションとのコンボ)
バーストダメージの増加に伴うリーサル範囲の拡大
ソフトトーント(無視しにくいミニオン)である故の相手への処理の強要
手札枚数の維持(動く地平線とのコンボ)
このデッキを成立させているパワーカード。明瞭の聖典とのコンボで4ドロー出来る為、ssを決めた後の5ターン目以降に多用するカードになります。明瞭の聖典自体にアクセスする手段としても有効です。
その他では聖別やミクソロジスト産ポーションと併せて全体3点除去を行ったり、奇跡の薬売りから出たヘビの油と併せて1点2ドローとして使う事が多いです。
このデッキは圧縮とドローを繰り返してリネッサと呪文に辿り着くデッキなので、このカードの魔法活性は試合のどこかで決める必要があります。従って3ターン目ポン置き等は余程の事がない限り行わないようにしましょう。
・ミクソロジスト

最低限のスタッツ、ミニオン復活ポーションによるボード確保(特に序盤)
3点ダメージポーションによるバーストダメージ(リネッサとコンボ)
全体2点ダメージポーションによるAOE(イセリアルの託宣師とコンボ)
4点装甲ポーションによるライフ回復
1ドローポーションによる後続確保
ヘルス+2ポーションによる盤面強化
手札枚数の維持(動く地平線とコンボ)
役割が多いカードその2。上記のポーション以外はあまり狙いません。引きたいポーションが引けない場合があるので不安定、故にこいつを出す時は大概この後困りそうだなぁと思う時です。
出さずに試合が進んだ場合、3点ダメージポーションがリネッサのバーストの足しになるのでどこかで握っておくとリーサル範囲が6点分拡がります。つおい。
・星間スタースライサー

序盤のボードコントロール
聖典カードのコスト減(最重要)
3マナ3点のバーストダメージ(2ターンかければ3マナ6点)
本デッキ内最重要カードです。
装備さえ出来れば、次のターンマナを消費する前に断末魔を発動出来るのがえらい。凍結されるとアカンですが。
1本振り切るだけでも明瞭の聖典は1コスト2ドローに、神徳の聖典は2コスト3/3バフに、信念の聖典は4コスト総スタッツ9/9のパワカに変貌します。これらで盤面有利を取るのがこのデッキの基本です。
なお1本目を装備中に2本目を引けた場合、2本目を装備してから武器を振りましょう。武器装備で失うテンポより、聖典カードのコストを下げた事で得られるリターンの方が大概大きいです。
またなるべく相手の顔に振るのもポイント。バーストダメージによるリーサル範囲を縮める事が出来ます(対ダンガードルイド除く)。
・聖別

アグロ対面での盤面除去
相手ライフへのささやかなダメージ(2点)
神聖呪文条件の達成(聖なるライトスティックのコスト減条件)
このデッキリストのオシャレポイント。ダブるとあんま強くないのと、イセリアルの託宣師からは聖なるライトスティックか店長を呼べ!を引きたいのでピン刺しです。
プリズムビームと異なり相手の顔にも入るので、AOEを撃ちつつ地味に相手ライフを削れるのが利点です。またコストが3と軽く、プリズムビームのように相手のミニオン数が少ないと撃てないという事も無いのも良き。
また神聖呪文でもあるので、聖なるライトスティックと併せて4マナ6点を出す事が出来ます。盤面有利のまま試合が進むとたまに発生する場面なので覚えておきましょう。
・明瞭の聖典

楽器技術者、リネッサの引き込み及びミニオンドローによるデッキ圧縮(特にss2本目持った後)
魔法活性の起動(星間研究者、イセリアルの託宣師とコンボ。積極的に狙いたい)
神聖呪文条件の達成(聖なるライトスティックとコンボ)
ss2本目を振れた際のささやかなミニオンバフ(オマケ)
手札枚数の増加(動く地平線とのコンボ)
ss2本目まで行くことで0コスト2ドローになる、このデッキのドローソースです。ssを1本振り切るだけでも1コスト2ドローになるので、なるべくそれまで温存しましょう。
このカードから星間技術者やイセリアルの託宣師等の別のドローソースに繋がり、それらからこのカードにまた繋がるので、このデッキではドローソースの循環が発生します。
またコストを減らさずに使うのは完全なテンポロスなので避けたいですが、ssを引けていない場合は楽器技術者にアクセスする為に泣く泣く使う場合もあります。上手くやりましょう。
なお0コストで神聖呪文条件を達成出来るカードでもあるので、残りマナ数1でも聖なるライトスティックが撃てるようになります。覚えておきましょう。
<4コスト帯>
・ぬいぐるみのトラちゃん

ボードコントロール、ライフ回復(神徳の聖典とコンボ)
蘇りジリアックスの聖なる盾剥がし(ミニ工作分含む)
ソフトトーント(無視出来ないミニオン)としてライフを保護
手札枚数の保持(動く地平線とのコンボ)
必須枠ではないカード。アグロ対策の意味合いが強いので、他に入れたいカードが出てきた場合は入れ替え候補になります。
神徳の聖典2枚と併せると9点回復、ミニ工作の中身も併せると10点回復になります。ボードコントロールしながら回復するのでアグロ相手には効果抜群。ジリアックス相手でも神徳の聖典込みでヘルス6をワンパンしてくれるので頼りになります。
②大まかなプラン内でお話ししたAプラン、Bプランに絡むカードではないので、出さずに手札で腐る事も多いです。
・神徳の聖典

中盤の有利トレード用のバフ
手札枚数の保持(ss2本目を振り終わってから)
盤面強化(なるべくss2本目を振り終わってから)
バーストダメージ(ss2本目を振り終わってから)
神聖呪文条件の達成(聖なるライトスティックとのコンボ)
ss2本目を振り終わってからでないと3/3バフで終わってしまう、ちょっと扱いにくいカードです。0コストにさえなれば毎ターン使用出来るため、相手とのアドバンテージ差をゴリゴリ拡げられます。
またリネッサが場にいる時に使用する事でバフ量を倍に出来るだけでなく、ターン終了時に返却される枚数も倍に出来ます。バーストダメージだけでは押し切れない場合に活用しましょう。
他のカードの引きが悪い場合は潮だまりの生徒に記憶させ、後々ssを引けてから使うと再利用出来ますので覚えておきましょう。
・聖なるライトスティック

中盤のボードコントロール(なるべく使いたくない)
終盤のバーストダメージ(リネッサとコンボ)
基本的にリネッサとコンボさせるカードです。使わないとボードを取られ続けて負けそうな時は使いますが、極力リネッサやイセリアルの託宣師(こちらは妥協)を引けるまで温存しましょう。
また神聖呪文を同一ターン内に撃つ必要があるので、バーストダメージを出したい場合は神聖呪文をきちんと温存しておきましょう。明瞭の聖典、神徳の聖典が主な温存カードになります(明瞭の聖典はほとんどの場合早くに撃つので、大概は0コストになった神徳の聖典が手札に帰ってきてそのまま温存カードになります)。
塩だまりの生徒が引けた場合は再利用も視野に入れます。後を見越して先に顔に撃つのもありですが、店長を呼べ!とのコンボでバーストダメージを出すターンに再利用する事も出来ます。具体的なコンボ例として以下のパターンがあるので覚えておきましょう。
リネッサ(5コスト)+明瞭の聖典(0コスト)+聖なるライトスティック(1コスト)+店長を呼べ!(2コスト)+コイン×2(4マナ増)+潮だまりの生徒(2コスト)+聖なるライトスティック×2(2コスト)
=4×2+2×2+4×2×2
=28点
かなり余裕のある試合展開だった時の話にはなりますが、出せるダメージ量として覚えておきましょう。なお表記の順番で投げないと潮だまりの生徒から聖なるライトスティックが発見出来なくなるので注意。
<5コスト帯>
・小麦色のリネッサ

フィニッシャー(店長を呼べ!、ミクソロジスト産3点ポーション、聖なるライトスティックとコンボ)
盤面強化(0コストになった神徳の聖典、2コストになった信念の聖典とコンボ)
強引なドロー(0コストになった明瞭の聖典、ミクソロジスト産1ドローポーションとコンボ)
ソフトトーント故の相手のテンポロス誘引
このデッキの中核です。基本的にフィニッシャーとしてのみ運用します。盤面をプッシュしながら20点前後を叩き込めるのは、このカードがあってこそ。
バーストダメージ呪文が間に合わない時や、盤面だけで押し切れそうな時は思い切って盤面強化に使いましょう。相手からすると何がなんでも除去しなければならないミニオンなので、その分相手に無理な動きを強制出来ます。ヘルス6なのもえらい。
具体例として、ssを2本振り終わった試合の7ターン目に
リネッサ(5コスト)+信念の聖典(2コスト)+神徳の聖典(0コスト)×2
=2/6+9/9×2+6/6×2
=総スタッツ32/36
のような盤面をイチから作る事も出来ます。すごい。こんなブン回りはした事無いですが。
また明瞭の聖典も4ドローに増やせる為、潮だまりの生徒を引き込んで聖なるライトスティックの再利用に繋げたりも出来ます。試合展開次第では逆転も出来るので覚えておきましょう。
<6コスト帯>
・信念の聖典

盤面形成
このデッキの盤面の7割を作ってるカードです。「3/3スタッツの聖なる盾持ちミニオン」を3体展開する為、多くのAOEが一手で返せないのが特徴です。但しターンが進む程相手も除去出来るようになっていくので、試合後半になるほど価値が落ちるカードでもあります。
とにかく盤面に残りやすいので、相手の顔面にきちんとダメージを入れてくれます。なるべく多く相手の顔面を削り、リネッサのリーサル範囲を拡げましょう。
基本的な使い方ですが、3ターン目にssを握って振り、4ターン目にssを振って4コストでこの呪文を撃つのが良くあるパターンになります。4ターン目に出来上がる盤面としては破格なので、積極的に狙っていきましょう。
もし先にss2本目が引けている場合は、ss2本目を振る方を優先するのが基本です。どうせ次のターンに2コストでこの呪文を撃てるので、多くの場合除去を絡めつつこの呪文も発動出来ます。ssの影響は他の聖典カードにも及ぶので、結果的には勝ちに繋がります。
<10コスト帯>
・動く地平線

試合中盤〜終盤での盤面形成
ライフの保護
必須枠ではないカードその2。デッキの性質上どうしても腐りやすいので正直抜きたいですが、盤面を無視されて負ける試合も多く泣く泣く採用しています。
逆にデッキが上手く回れば手札枚数を減らさず動けるので、後攻3ターン目に3コストで場に出たり、中盤以降2コストで場に出たりします。その割に突破が大変なのはえらい。
基本的に聖典関連の動きの方が強いので腐る事も多いです。腐った時ほんと弱くてねえ……
⑥最後に
ここまでお読み下さりありがとうございました。読者の皆様の知的好奇心や、純粋な知識の充足になっていれば幸いです。……なんでこんなに長文になったんだ……?
聖典パラディンは決して最強デッキではないですが、ブン回ると気持ちいいデッキの一つである事は間違いありません(事故った時はキレそうになるほど動けませんが)。
新拡張のギミックを多用するデッキでもあるので、是非遊んでみてください。そして宜しければ使用感や感想をフィードバックしてくれると嬉しいです。
因果の交差路でまた会いましょう。バイバイ!