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断末魔ミラクルハンターデッキガイド

 リストは以下の記事のリスト内のヨグをクレーンゲーム(663断末魔メカミニオンサーチ33バフ)に差し替えたものになります。

 画像はこちら。

Ⅰ:目的

 

 今回このガイドを書いた目的は、本デッキが(プレイングは難しいものの)流行りのデッキだいたいに五分以上を取れる(それなりに)強いデッキであるにも関わらず埋もれてしまっている点を憂慮したためです。

    レジェンド到達以降はともかく、レジェンドまでのラダーでは十分選択肢に入る強さです(大会シーンは僕がほぼ未経験なのでわかりません)。ナーフの影響も受けないため、今のラダーに飽きている方には是非オススメしたい楽しいデッキになります。

 強さの根拠として、戦績を取っていない時期で10-2(参考記録の為勝率計算からは除外)、取っている時期で13-8、勝率62%と比較的高水準を保っている事実を挙げようと思います(ダイヤ4までの戦績なので人によっては使えないと思うかもしれません)。多分このまま回せばレジェには行けそう。

    完全な不利マッチもアグロハンター及びコントロールウォーロックと大会シーンでは影の薄いヒーロー達であり(ナーフにより増えたかもです)、流行りの断末魔デモハンやコントロールプリーストには強く出られる点を強調したいと思います。以下証拠画像。
   

    

 


     しかし社会人である上休日もワクチン接種やらなんやらで忙しい私にはこのデッキの強さを証明する時間がありません。なんならガイド書いてる間にナーフ入ってメタ上での立場が悪くなった気がします。勘弁してくれ。

 よってガイドを書き、このデッキを楽しんでくれる誰かにデッキを回す時間をアウトソーシングしたい次第です。


    (07/28追記):レジェ到達。案の定戦績の取れないスマホのプレイばかりになったのでエビデンスは示せませんが、ランク3から11-2とかでレジェ到達だった気がします。そこまでの勝率は58%。



Ⅱ:デッキの特徴


 このデッキは盤面を維持して戦うデッキです。そしてこの盤面維持能力が非常に高く、コルカー+獲物の傷+サーペントブルーム、獣慣らしランク2、ウォーソングの獣飼育者→先生のペットor転生ジクソールなどのテンポスイング(同じ消費マナの平均的な動きよりも強力な動き)を備えている点が非常に強力です。

 またデッキ内リソースの多さも特徴です。頂点捕食者ジクソールをンゾスの魔石で復活させる、10マナ時点で伸縮自在ポーチを使い9コストドラゴンを展開する、発射準備からリソース補給、などハンターにあるまじきしぶとさを見せます。プリースト相手には除去を枯らせて勝つパターンが多くなるでしょう。

 一方でバーストダメージ(速射の一矢や竜の女王アレクストラーザのような、手札からすぐに出せる打点)はヒーローパワーに依存しており、急に勝つことはできません。従ってじっくりと盤面形成を図るとともに、神格化+サムローや乱闘などの全体除去に対し常に二の矢を用意する意識が重要です。

     クレーンゲームやウォーソングの飼育者、テイラン・フォードリングなどの単発ドロー要員により比較的息切れはしませんが、誘い込まれて全体除去などされるとプレッシャー不足になります。きちんと備えよう。

     負ける時の特徴として、中型ミニオンを処理しきれずクロック(盤面上のミニオンの総攻撃力)の差で押し切られる点が挙げられます。本来はサーペントブルームや伸縮自在ポーチ→サーペントブルームでクロックを維持したまま突破するのですが、これらが引けていない時に中型ミニオンを連打されると顔を詰められて負けがちです。

    この状況が発生しやすいコントロールウォーロック、そもそもボードを返す前にボコられるアグロハンター、返しきれないボード展開をしてくるトークンドルイド等には不利が付きます。いずれも100-0マッチではありませんが。


Ⅲ:各カード解説

 画像は暇なときに追加します。

  <0マナ>

〇サーペントブルーム

 テンポスイングを生むカードです。獲物の傷、コルカー、ジクソールと組み合わせることがほとんどです。相手の高体力ミニオンにぶつけましょう。

 獣がいないと腐るカードなので、発射準備のために温存するのはよくありません。またコルカーと組み合わせる場合必ず他の呪文が一枚必要になります。コルカーとこのカードだけ抱えていても何も起きません。気をつけましょう。


<1マナ>

〇トゥルーエイム・クレセント

 盤面優位を維持するカードです。疑似的な空飛ぶほうき効果を発揮します。相手のライフが残り少なければ、4ターンかけて4点を与える1コスト武器としての運用も視野に入ります。

 有利トレードを行えますが、こちらのライフが大きく削れて行きます。多用は禁物。耐久値も多いため2枚目以降は腐りやすく、活躍するマッチアップも限られるため1枚採用になっていると思われます。

 ハマると強力なカードでもあり、相手がミニオンを一体ずつしか出せない場合、このカードだけで盤面を取り続けられます。相手がミニオン主体のデッキであれば、マリガンキープを検討しましょう。


〇圧倒

 盤面優位を維持するカードです。基本1コスト2点ですが、獣が2体いれば4点、3体いれば5点と非常に大きなダメージを与えられるようになります。シャーマンの乾かしの嵐、ローグのタコロボは良いターゲットです。

 サーペントブルームが無い時でも、コルカーと組み合わせることで盤面を返す事ができます。発射準備の弾としても使います。


〇獲物の傷

 主にコルカーのトークン召喚に使いますが、1ダメージを2回出せる除去としても有効です。またサーペントブルームがあれば1コストの単体除去としても使えます。1ターン目に素直に使う呪文ではありません。

 この1ダメージは相手のフェイスにも撃てるので、相手のライフが少なければゲームエンドまでの時間短縮に貢献します。発射準備の弾にもなりますので、使いどころは考えましょう。



〇伸縮自在ポーチ

 一番使い手の実力が出るカードです。基本的には残りマナが1の時に使い、サーペントブルームを確定サーチしてコルカーや獲物の傷と併せます。

 残りマナが10の時に使うと、9コストの中立もしくはハンターのカードにアクセスできます。暴走ブラックウィング、大母オニクシア辺りは盤面確保に貢献します。特に竜の女王アレクストラーザ、キングクラッシュはリーサルに繋がる為、相手の残りライフが8に近ければこのカードはなるべく温存しましょう。

    6、7ターン目の動きが手札に無い場合、緊急避難的にこのカードを使う事もあります。特に7ターン目であればサバンナ・ハイメインやケーアン・ブラッドフーフのような強力な断末魔ミニオンが狙える為、他の動きが弱ければ検討しましょう。


〇追跡術

 疑似的なドローソースです。残り2枚のカードを破棄することが無くなったため、純粋に強い1コスト1ドローになっています。

 1ターン目に3コストミニオンやコルカーを探す、その他のターンの余ったマナで次のターン以降の強力な動きを探すときに使います。ただし、手札にウォーソングの飼育者や他の獣がある場合はサーチのために獣をデッキ内に眠らせた方が良いことも多いです。何も考えずに獣を引き込むとデッキ内から獣がいなくなります。

 判断がうまく付かない間は、ミニオンを優先して取りましょう。このデッキの呪文はコルカーとのシナジーや、バラク・コドーベインによる確定ドローが売りです。逆に言うとそれ以外の用途では役立たないことも多いので、確実に盤面に寄与するミニオンの方がおすすめです。

 もちろん、呪文の方が強い場面もあるので、プレイしていく中でその辺りは掴んでいきましょう。


〇発射準備

 呪文使用前に使用することで、デッキ外からハンターのカードをランダムに得られるカードです。ミラクルというデッキ名の由来でもあります。ハンターのカードは現在のカードプールではほとんどが8マナ以下なので、引いてきたカードが重すぎて使えないことはあまりありません。

 基本的にデッキ内のカードの方が盤面に寄与するため、あまり温存する必要もありません。一番よくあるパターンは4ターン目コルカー+発射準備+伸縮自在ポーチ+ポーチ産サーペントブルーム(2枚ハンド補充、トークン3体展開、内一体猛毒)のテンポスイングです。ここにコインが絡むとすごいことになります。

 デッキの構成上、6、7ターン目に撃つこともしばしばあります(他のターンはミニオンを置くことが多い)。その場合獣慣らしがランク2まで育っているので、コルカーが絡まなくてもボードを一部返す事ができます。


〇歴死学の予習

 未だにマリガンキープするか迷うカードです。確証が無いのでマリガンガイドには記載していませんが、3コストミニオンが引けなかったときに、3ターン目の展開札として4コストの断末魔ミニオンを探しておくことがしばしばあります。

 出てくる断末魔ミニオンは中立及びハンターのミニオンだけです。また欲しいカードは、膨れてるニシキヘビ、ジクソール、デスヘッドの狂戦士、貪り食らうエクトプラズム、顔を隠した放浪者、空を駆けるトビウオ、テイラン・フォードリング、先生のペット、アラールとかなり多岐に渡ります。

 ドラゴン学の予習同様使うと次に使う断末魔ミニオンのコストが減る為、1ターン目の動きとして機能します。また効果は累積するため、2ターン目までに2枚発動すると3ターン目に5コストの断末魔ミニオンを展開できます。この動きでテイラン・フォードリングや先生のペットを出すことがしばしばあります。

 また呪文なので、発射準備やコルカーの弾にもなります。特にコルカーと併せた場合は後の断末魔ミニオン召喚の際にコストが減少するので、トークン召喚した分さらにテンポスイングしていることになります。スゴイ!


    (07/28追記):マリガンキープした所序盤の動きが安定し勝率が上がった…気がします(スマホなので戦績取れてないのです)。ハンターのような序盤3ターンに凄まじい展開してくる相手以外ならキープで良いかもしれない。

 

<2マナ>


〇コルカーの群れ追い

 何回記事内に登場するか分からないくらい重要な、このデッキの中核を成すカードです。呪文を急襲トークンに変換するため、発射準備や追跡術で生じるテンポロス(マナを支払ったのに盤面強化に繋がっていない状態)を抑えることができます。

 最も多い使い方は、4ターン目にコルカー+1マナ呪文2枚+サーペントブルーム(トークン三体展開、内1体猛毒)のパターンです。1マナ呪文はほとんどの場合獲物の傷か圧倒が絡むため、まず間違いなく盤面を返す事ができます。

 一方で11トークンは試合後半になるほど盤面維持に貢献できなくなるため、半端に温存するカードではありません。時には223バニラ(無能力のミニオン)として使用する必要もあります。


〇獣慣らし(ランク呪文)

 盤面優位を維持したり、5ターン目以降に盤面を返す時に使います。基本的にランク1では使いません(シャーマンが慟哭の蒸気をバフせずに出したり、現地連絡員やセセックのヴェールウィーバーのような放置できないミニオンを処理するのに打点が足りない場合は使います)。

 ランク2になると2コスト呪文なのに44スタッツの獣が急襲持ちで出てきます。5ターン目時点で機能するため、ドルイドの本影のフクロウに匹敵するパワーラインです。盤面が五分状態であれば残りのマナで充分に盤面を返せます。

 このランク2でのカードパワーが評価されているのでしょうか、このデッキ唯一の2コスト呪文であり、バラク・コドーベインから確定サーチできます。その為、追跡術から引き込むかどうかは少し立ち止まって考えましょう。

 ランク3では66の獣になり、フレイムストライクや神格化+サムローを耐えるようになります。盤面や手札に余裕があれば、10マナまで温存するのも良いでしょう。


<3マナ>


〇マンクリック

 バニラスタッツで盤面維持に貢献する勇者です。マンクリックの召喚後は、バラク・コドーベインを出すことでオルグラをすぐ見つけることができます。激昂後の37スタッツはクロック確保に大きく貢献します。

 ほぼ全てのマッチアップでマリガンキープします。このデッキのマリガンで彼より欲しいカードはコルカーくらいです。アグロハンター相手の時には返すかも。こいつは顔を守ってくれない。

    (07/28追記):オルグラ即発見効果の為、8ターン目にマンクリック→バラク・コドーベインで3点バースト、10ターン目にマンクリック→バラク・コドーベイン+ヒロパで5点バーストです。最後の詰めやデッキ内打点の計算として覚えておきましょう。


〇頂点捕食者ジクソール

 バニラスタッツではありませんが、急襲持ちの獣なので確実に有利トレードを行うことができます。緊急時にはサーペントブルームを当て、敵の大型ミニオンと相打ちできます。

 断末魔によりデッキ内に補充される転生ジクソールは、このデッキにおける重要な勝ち筋です。メイジ、シャーマン、プリーストといった断末魔を無効化できる手段(退化の矢、呪術、睡蓮に潜むもの、意思収束等)を持つヒーロー相手の時はなるべく敵ミニオンにぶつけて破壊し、転生ジクソールをデッキ内に仕込むようにしましょう。

 断末魔ミニオンなので、歴死学の予習のコスト減や発見先、ンゾスの魔石からの復活の対象になります。また3マナミニオンなので、先生のペットから出てくることもあります。勝ち筋に成り得るので覚えておきましょう。


<4マナ>


〇ウォーソングの獣飼育者

 後のターンでテンポスイングをするための布石となるカードです。出したターンは1マナ程度のテンポロスになりますが(4コストで3コストバニラスタッツミニオンを出すため)、このテンポロスはコルカーやサーペントブルームにより取り返せる範囲内です。

 体力も4と高めなので、相手に要求する除去カードの枚数も多くなります。積極的に出していきましょう。

 サーチ先は転生ジクソールか先生のペットが多いです。4ターン目ウォーソングの飼育者→5ターン目先生のペットという動きをすると、前のターンにミニオンを置きながら66スタッツの挑発ミニオン(破壊されるとミニオン召喚)というそこそこ強いテンポスイングを行います。

 転生ジクソールをサーチした場合、65スタッツ獣ミニオン4体を急襲持ちで8ターン目に展開できます。そのままゲームエンドになることも多い展開なので、可能な限り狙っていきましょう。

 またデッキ内の獣の数を絞っているため、転生ジクソール及び先生のペットは確定サーチになります。同様の理由で7ターン目にウォーソングの飼育者→頂点捕食者ジクソールの展開をすることもあります。いずれも強力な動きになります。


<5マナ>


〇テイラン・フォードリング

 こちらのフェイスを守るカードです。ほとんどの場合クレーンゲームを引いてきます(この時元のリストだとヨグ様引いてきてキレそうになったので抜きました。あいつ重い)。シャーマン相手の時はドゥームハンマーを受ける役目も果たします(ハンマー一枚では突破できません)。

 ジクソールを破壊できていれば転生ジクソールを確定サーチします。バフが乗っていないため若干パワーラインは落ちますが、ウォーソングの飼育者が出せていない状況で彼が破壊される状況ならどっちにしろしんどいので気にせず行きましょう。

 歴死学の予習のコスト減対象なので、4ターン目(事前に2枚使っていれば3枚目)に展開することもしばしばあります。挑発と聖なる盾で、盤面維持に貢献してくれます。歴死学の予習から発見することもあります。

 ンゾスの魔石の復活対象でもあり、相手がフェイスデッキの場合ンゾスの魔石で先生のペットとともに復活してこちらのフェイスを守ることがしばしばあります。ここまで読んでくれている方はお気づきだと思いますが、サーチはおまけです。重用はしない方が強いはず。


〇バラク・コドーベイン

 強力なドローソースであるとともに、4コストミニオン相当の盤面維持に貢献するスタッツを持ちます。デッキ構成の都合上、1マナ呪文6種のいずれか、獣慣らし、マンクリックの妻オルグラをサーチします。

 マンクリック召喚後に出すことで、35スタッツを出しながら3ドロー+37スタッツ召喚+相手フェイスに3ダメージという驚異的なテンポスイングを見せます。ドローソースであり最速で出さなければいけないミニオンでもないので、マンクリックを待てるなら待ってもいいでしょう。相当相手の除去が間に合ってない状況に限られますが。

 確定サーチの獣慣らしは前述の通りテンポスイングを生むカードです。6ターン目にコインと併せて、獣慣らしを発動するために撃つことも考慮して良いでしょう。1コスト呪文はマナカーブを埋められるので、ドローして損はありません。



〇先生のペット

 このデッキの中核を成すミニオンです。こちらのフェイスを守る時にも、盤面を形成したい時にも使います。基本的に早く出す程強いカードです。

 ウォーソングの飼育者から引いてくれば66スタッツの挑発になり、もう一枚の先生のペットもバフできます。手札にいても盤面にいてもバフされる点を覚えておきましょう。

 断末魔により3コストミニオンを盤面に残します。この中身は全ヒーローと中立から選ばれるので、フェルガラガラヘビのような強力なシナジーを発揮(サーペントブルームを付与すると断末魔の全体1ダメージにも猛毒効果が乗ります)することもあります。

 中からジクソールが出てきて転生ジクソールを増やすこともあります。AOE(全体除去)のケア(それをされた時に攻めを継続できるアクション)として展開することもあります。3コストミニオンの平均スタッツはおおよそ33であり、攻めを継続できます。

 断末魔ミニオンなので歴死学の予習のコスト減及び発見対象になります。ここから発見した先生のペットにもウォーソングの飼育者のバフが乗ります。10ターン目にバフの乗った先生のペット2体を並べる動きは地味に強力です。


<6マナ>



〇クレーンゲーム

 盤面の維持と後のターンのテンポスイングの布石を兼ね備えたカードです。ヨグの重さ(10ターン目まで使えないのは無理)に耐えかねてキレた僕が代打で採用したカードでもあります。転生ジクソールがデッキ内に入っていない場合、テイラン・フォードリングから確定サーチされます。

 敵ミニオンに6ダメージを与え、ほとんどの場合破壊されデッキからミニオンをサーチします。サーチされたミニオンには33バフが乗り、調整ランク2以上のバフ量を誇ります。その為ウォーソングの飼育者やバラク・コドーベインを出すだけでテンポスイングになります。

 断末魔ミニオンなので歴死学の予習のコスト減及び発見先の対象になります。しかし6コストと若干重いので、発見先の対象としては他のミニオンに席を譲ることがほとんどです。除去に使うミニオンなので早めに出しても十分な効果は得にくいでしょう。

 ンゾスの魔石の復活対象でもあります。発動時6点除去が入るので、不利盤面を覆したい時に重宝します。


<8マナ>


〇ンゾスの魔石

 フィニッシャーカードです。対コントロールマッチでは2回撃つことになります。同名のミニオンも復活するため、先生のペットが3体復活することもあります。

 復活対象はデッキ内であればジクソール、先生のペット、テイラン・フォードリング、クレーンゲームの4種類になります。ジクソールを確定復活させたい場合は破壊されている断末魔ミニオンがジクソール含めて3体になるように展開を調整しましょう。それをする余裕が無いマッチアップの場合、ジクソールを確定復活させてもオーバーバリューになりがちなので諦めましょう。

 歴死学の予習から発見した断末魔ミニオンも復活してしまうため、可能な限り歴死学の予習から発見するミニオンは3コスト以上のものを選びましょう。この時歴死学の予習の項で挙げたミニオン(破壊されるとミニオンを出す、挑発を持っている)を参考にしてください。


<デッキ外カード>


〇転生ジクソール

 ジクソールが破壊されるとデッキ内に入る、44スタッツ急襲持ち獣ミニオンを4体召喚するハイパワーカードです。急襲持ちなのでこちらに都合の良いトレードを仕掛けられるのが特徴です。獣持ちなのでサーペントブルームの対象にもなります。

 デッキ内の獣の数を絞っているため、ウォーソングの飼育者で確定サーチできます。サーチすることで65スタッツ急襲持ち獣ミニオンを4体召喚できます。相手にAOEが無ければ、これだけでほぼ勝負が決まります。

 対コントロールマッチではジクソールをンゾスの魔石で1回は復活させ、転生ジクソールをウォーソングの飼育者でバフし65スタッツの転生ジクソールを複数回ぶつけるのが勝ち筋になります。質量で押し潰しましょう。


IV:各マッチアップ解説


    ラダーで頻繁に見かけるコンプリ、エレシャマ、急襲ウォリ、断末魔デモハン、OTKデモハン、スペルメイジ辺りについて書きます。



    <コントロールプリースト>

    

     マリガン:追跡術、コルカー、ジクソール、マンクリック、バラク・コドーベイン


    盤面を維持し続けて勝つ典型的なマッチアップです。同時にジクソールをンゾスの魔石で量産し、ウォーソングの獣飼育者で転生ジクソールをサーチする事で勝ちに繋げます。
   
    
    コルカー+呪文+サーペントブルームのテンポスイングはなるべく光の雨のエレメンタル等の挑発ミニオンに当てたいですが、序盤からプレッシャーを与え続ける方が勝ち筋になる為大事にし過ぎてもいけません。

    また10マナ時には伸縮自在ポーチから竜の女王アレクストラーザや暴走ブラックウィングといった勝ち筋に成り得るカードが貰えます。温存出来るタイミングであればポーチは温存しましょう。

 発射準備を温存するかについては正直わかりません。僕は温存せず盤面展開を優先して勝っていますが、本当に上手い人相手の場合捌ききられる可能性もあるからです。しかし基本的には盤面を強くし続けるのが一番なので、コルカーに絡ませるくらいの気持ちで十分かなとは思います。


<エレメンタルシャーマン>

 マリガン:トゥルーエイム・クレセント、コルカー、獲物の傷、マンクリック、ジクソール

    1、2ターン目はボードを譲り、3ターン目にマンクリックかジクソールを展開、4ターン目のコルカー+1マナ呪文+伸縮自在ポーチ→サーペントブルーム等でボードを返すのが理想的なムーブになります。


    ドゥームハンマー型であればテイラン・フォードリングやウォーソングの飼育者→先生のペット等で蓋をしてそのままクロックで押し切る事が出来ます。基本的に転生ジクソールやンゾスの魔石を返される事は無いので、そこまでライフを充分保てればリソース差で勝つ事が出来ます。


    純エレメンタル型(ファイアエレメンタルや大地のレヴナントを採用している型)の場合、敵ミニオンのヘルスが総じて高い為、相手に一度盤面を返されてしまうとクロック差で押し切られがちになります。


    可能であればサーペントブルームは大地のレヴナント、睡蓮に潜むもの辺りの高コストエレメンタルに当てられるよう温存しましょう。高コストエレメンタルに当てる事で残りマナによるクロック形成を狙う事が出来ます。    


<急襲ウォリ>

 マリガン:トゥルーエイム・クレセント、コルカー、マンクリック、ジクソール、バラク・コドーベイン(マンクリックとセットキープ)

    五分状況を続けて後半まで盤面を維持し、転生ジクソールやンゾスの魔石で一気にアドバンテージ差を付けるマッチアップになります。3ターン目マンクリック、5ターン目バラク・コドーベインと続くとより楽になります。


    ミニオンの質はこちらが上ですが、調整やランサック元帥のハンドバフにより五分まで持ち込まれます。剣食い男で装備される3点武器も、こちらのデッキ内ミニオンのほとんどが体力4以上なので充分に機能しません。


    一方で五分状況が続いた場合、相手はバンパーカーの中身やチームの司令塔を切っている筈なので、こちらのウォーソングの飼育者→転生ジクソールのコンボを返す術がありません。この辺でクロック差が付き、トレードを相手に押し付けられるようになるはずです。


    盤面を返されるパターンとしてはバフの乗った剣匠サムロー、チームの司令塔+パレードのリーダー+バンパーカー+乗客数名が基本になりますが、こちらのデッキには転生ジクソールとンゾスの魔石2枚と展開札が3枚あります。


   ンゾスの魔石からジクソールを復活したり、発射準備や伸縮自在ポーチからデッキ外ミニオンを調達するなどして相手の手札を尽きさせられると勝ち筋になるでしょう。


<断末魔デモハン>

 マリガン:トゥルーエイム・クレセント、コルカー、マンクリック、ジクソール

       基本的に有利なマッチアップです。相手の盤面を返す手段はかなり限られているため(フェルガラヘビ、大道芸人、空駆けるトビウオ)、こちらの盤面優位を保ったままンゾスの魔石や転生ジクソールでクロック差をつけて勝てます。


    危険なパターンとして、フェルの異端審問官の連打によるフェイスプランを取られると負けに繋がります。落ち着いて先生のペットやテイラン・フォードリング、歴死学の予習から引いてきたデスヘッドの狂戦士等を展開しましょう。それらを突破されてもンゾスの魔石でこちらの顔を守りながら展開出来ます。




<OTKデモハン>

 マリガン:コルカー、マンクリック、ジクソール、ウォーソングの飼育者(上記3枚とセットキープ)、バラク・コドーベイン(マンクリックとセットキープ)

   非常に苦しい戦いです。相手のプレイングが完璧であればまず勝てません。


   幸いにも、このデッキタイプは非常に難易度が高いものになります。3ターン目マンクリック→5ターン目バラク・コドーベイン、4ターン目ウォーソングの飼育者→5ターン目先生のペット等の強い盤面展開を続ける事で、相手の引きが悪かったり捌ききれなかった場合にそのまま押し切る事が出来ます。


   自分のライフは常に25以上を保ちましょう。24以下にすると相手のリーサルに必要なパーツの数が少し減ってしまいます。そうすると攻め切る前に相手にリーサルを取られる可能性が高まります。挑発ミニオン等で相手の序盤のフェイスプッシュ(ヒーローパワー、アルドラキ・ウォーブレード等)を防ぎましょう。


    その他の小テクニックとして、発射準備から引いたヴォルパーティンガーやコルカーから生み出したトークンを先生のペット等の高打点ミニオンで挟む事で、相手のフェルスクリームブラストにより高打点ミニオンが纏めてやられる事を防げます。決して100-0マッチではないことをお忘れなきよう。



<スペルメイジ>

 マリガン:コルカー、マンクリック、ジクソール

    基本的に有利なマッチアップになります。相手の序盤は詠唱者の循環等で遅くなる為、5ターン目まではどんどん盤面展開していくのが吉です。その間の相手の対抗手段は基本的に燃焼だけになる為、強いミニオンを隣同士にする等ケアをしていきましょう。
 


    6ターン目以降はフレイムストライクを撃たれる可能性が高くなります。既に盤面展開は済んでいる筈なので、ここからはヒーローパワーを絡めたりコルカー+発射準備+呪文複数で直接打点を引き込んだり、追跡術でンゾスの魔石を引き込むなどして二の矢を備えましょう。


    ンゾスの魔石を引き込んだ場合、相手の輪投げ→呪文相殺のケアの為に1マナ呪文を残すと良いでしょう。勝ち筋が1つ消えてしまうので、ここのケアは怠らないように。


    その他の小テクニックとして、3ターン目にジクソールをそのまま出すと退化の矢で転生ジクソールが封じられる可能性があります。マンクリックやコルカー等、他の展開札があればそちらを優先しましょう。



<トークンドルイド>

 マリガン:トゥルーエイム・クレセント、コルカー、マンクリック、ジクソール

    非常に厳しいマッチアップです。グローフライを最大展開されたらまず返せません。祈りましょう。

 相手の展開札が茨生えの番兵などの弱いカードであった場合、こちらが一方(こちらのミニオンだけが生き残るようなミニオントレード)を取り続けてクロック差で勝てる可能性があります。

 あまりトレードを繰り返していると、相手が草攻強花や群れの怒りのような強いバフカードを引いてきて対処できなくなる恐れがあります。1,2体のトークンは残して残りは相手のフェイスを詰めるとゲームエンドまでの時間を短くできます。頑張ろう!



<アグロハンター>

 マリガン:獲物の傷、圧倒、トゥルーエイム・クレセント、コルカー、ジクソール、マンクリック?

 厳しいマッチアップです。コルカーである程度は返せますが、こちらはライフの回復手段が無いため、だいたい貫通弾や踏み潰すサイでライフレース(ヒーローの体力差がそのまま試合展開になるゲーム展開)に敗北します。

 序盤のミニオンのフェイスプッシュ(ヒーロー本体のライフへの攻撃)さえ防げれば相手の息切れは早いので耐えられます。がんばれ!


<コントロールウォーロック>

 マリガン:追跡術、コルカー、ジクソール、マンクリック、ウォーソングの飼育者(上記3枚とセットキープ)、バラク・コドーベイン(マンクリックとセットキープ)

 非常に厳しいマッチアップです。こちらのテンポスイングへの解答をすべて持つヒーローであり、容易に捌ききられます。全校徴霊、魂憑き事故、社会心理学者マリシア、ねじれし冥界などです。手札に大事に抱えてたジクソールはミュターヌスに喰われます。むりぽ。

 一応のケアとして、先生のペット2体とジクソールを破壊されておいて、8ターン目にンゾスの魔石を展開することでねじれし冥界に対しても強く出ることができます。変妖しきった魂憑き事故で吹っ飛びますが。むりぽ。

 除去が枯れたかと思えば背徳の魔手ヤシャラージュから3、4枚目の魂憑き事故を投げてきます。チケッタスは容赦無くデッキ内リソースを破壊してきます。ふざっけ。

 ・・・がんばりましょう!


(07/28追記):

    最近出てきた始原ドルイド、アナコンドラドルイドはだいぶ不利です。本記事のデッキは大型ミニオンが複数体並ぶと処理しきれない為です。

    始原ドルイドの場合は相手の守護獣や始原の守護者を待ってサーペントブルーム付き獣トークンを大物に当てる必要がありますが、その後の適者生存→カーニバルのピエロを返せません。

   アナコンドラドルイドの場合はアナコンドラ→発芽+発芽+αのハイパワームーブを返せません。サーペントブルームをそこまで温存出来ればアナコンドラはどうにかなりますが、ついでで使われる草攻凶花や滋養から引いてきた日食→セナリウスの結界辺りが返せない為です。


    相手がマナ加速してる間にコルカーで盤面を作り、相手がパワーカードを引く前にライフを削って、相手が返せない盤面展開をしたターンにマンクリック→バラク・コドーベインや獲物の傷、ヒロパにより押し込むのは1つの勝ち筋になります。それ以外はだいたい厳しい。



Ⅴ:最後に

    

 いかがだったでしょうか。誤った事も言っているかもしれませんが、参考になれば幸いです。 

 一線級でないデッキは研究も進まず、デッキガイドも普及しないのはプレビュー数を考えれば仕方のない事ではあります。ファンデッカーにしてコピーデッカーの私としては少々残念ですが、今後も今回のような「ちょっと強いのにあんまり使われてないデッキ」が見つかればデッキガイドを作成していきたいと思います。

 ・・・やれたらやる!


(07/28追記):ここまでご拝読頂いた皆様、ありがとうございましたm(*_ _)m今後ともよろしく!

   


 

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