【映画感想】浅野忠信さんの映画を雑に紹介
2010/10/20にアップしました。
好きな俳優を挙げるより、好きな監督を挙げる方が簡単です。
俳優さんの何が好きなのかって言われて、「演技!」と言えるほど演技を見る目も無いと思ってるし、著名人の私生活とか殆ど興味ないし、じゃあ俳優さんを好きになる要素って何よって言われたら、もう純粋に「顔」とかしか言いようがない。そんなペラペラな理由で好きって言われる俳優さんも嬉しくないだろうし。
そんな中敢えて宣言すると、好きな俳優は浅野忠信です。もう10年判で押したように言ってますが。
何が好きかって、顔です。かっこいいと思います。大好きです。髪は短い方がいいです。
最近さぼってますが、そんな浅野さんの出てる映画で、観た奴をしごく大雑把に紹介していこうと思います。
とりあえずアイウエオ順。
2006年ベネチア映画祭出品。ペンエーグ・ラッタナルアーン監督作品で2個目の出演作だったと思います。撮影クリストファー・ドイル。アジアの監督さんの作品らしく、対象を淡々と描写することで内面を描こうとするタイプの映画。結構好きです。
監督石井聰亙。あー、これはおもろいです。短いし、観やすいと思う。すごい石井聰亙っぽくて好きな映画です。筋など無い。無いが、そこがいい。頭をからっぽにして観られる映画です。
これもほぼ筋などない。ストーリーを追うタイプの映画ではないです。監督クリストファー・ドイル。これの初日挨拶に行って浅野さんを間近で見ましたちょうかっこよかったです。クリストファー・ドイルは、ウォン・カーウァイの撮影を手掛けている人なので、ウォン・カーウァイの映像が好きな人は観てもいいと思います。
監督侯孝賢。共演一青窈。「ザ・リスペクト・オヅ」。視点の低い画面構成、長回し、抑揚のないストーリーなど、とっても小津安二郎です。
監督石井聰亙。浅野忠信が源義経役です!弁慶じゃないですよ!弁慶は格闘の船木誠勝だった。石井聰亙が何を思ってこれを作ったのかちょっとよく解らないなあという作品。
監督三池崇史。最後まで観てないので感想描けず。途中でつらくなってやめた。大森南朋出てるじゃんね。
監督青山真治。「Helpless」「EUREKA」に続く作品なのに、真ん中の「EUREKA」観てない。それでも十分面白いです。俳優さんもストーリーもすごく良いです。青山真治は良い監督だと思います。石田えりの演技が素晴らしい。女って強い。そしてこわい。
有名な作品なので詳細は割愛。浅野忠信は時代劇でも結構いい味出しますよねー。
監督関口現。5つのショートフィルムのうちの1本目に浅野さんは出てます。こういう質感の映像流行ったよね、的な映像感覚って言うんですかねー。ちょっとお腹いっぱいだなあとは思いながら観てました。ストーリーが普通だったので更にそんな感じです。
監督石井克人。この映画の浅野忠信がいちばんカッコイイと思います。ちなみにこれも舞台挨拶に行きました。この映画は映像も良いし、テンションの緩急も良いし、音楽も良い。かなり好きです!このころの渋谷の単館、元気があったなあと思います。
監督、五十嵐匠。チームオクヤマ制作。割とエキセントリックな役柄が多かったこのころの浅野さんが、初めて正統派な人物に挑んだ作品だと思われます。ご本人もインタビューでそんなことを言っていますね。
監督岩井俊二、とか私が今更言うまでもない映画ですね。浅野さんはほとんど通りすがりの人状態の出演。
監督塚本晋也。名前も無い役で出てきますが。塚本晋也の映画の中だと割と毛色が違う気がします。
監督石井克人。最後まで頑張って観た。そんな自分を讃えたい。
監督石井聰亙。3本立てで、浅野忠信、永瀬正敏、伊勢谷友介がそれぞれ主役。だった気がする。あんまり面白くなかった気がする。あやふやですみません。
監督ペンエーグ・ラッタナルアーン。浅野さんはこの映画でベルリン映画祭の男優賞を取ったような気がする。気がするが、あまり印象に残っていない作品だったりする。「インビジブル・ウェーブ」のほうが、自分の皮膚感覚に合っていたように思います。こちらのほうが恋愛映画恋愛映画しているからでしょうかね。
「サッド・ヴァケイション」で浅野とオダギリジョーが並んでいるシーンに日本映画の未来を見、この映画で浅野と哀川翔(ふたりともヅラ)が並んでいるシーンに日本映画の極北を見た。でも嫌いじゃない。
監督、竹中直人。竹中さんはあんまり映画は撮らないほうが…と観ていて思った。淡々とした映画を撮りたかったんだろうけど、緩急と抑揚が無さすぎてもう死にそうになりました。中山ミポリンはとてもきれいでしたねー。浅野さんは超チョイ役ですw
監督ナイスの森。もう石井克人の映画はいいや、と思ってしまった。ごめん。寺島進の演技が白眉過ぎる。アントニオ猪木のモノマネとか。
監督石井克人。鮫肌の次の作品で、これは相当やりたい放題やってるけど、すごい面白かった。石井克人さんは、「茶の味」とか「ナイス」みたいなまったりした作品より、こういう緩急のあるストーリーの作り方が巧いと思います。
監督手塚眞。手塚眞のマニアックな映像へのこだわりが炸裂している感じですかねー。絵を観るための映画だと思います。
監督是枝裕和。浅野さんと是枝裕和と言えば「DISTANCE」のハズだが、「DISTANCE」、観てません。今度観ます。この映画はストーリーが可愛らしく、キャストの演技もハマっていて、バランスのとれた良い映画だと思います。
監督岩井俊二。これももう有名過ぎて私がどうこう言うレベルの映画じゃない気がする。90年代後半の、腺病質というか、メンタルの危うさというか、そういう独特の雰囲気を先取りしている映画だと思う。
監督井坂聡。この映画はいいです!本当に観た方がいいと思います!10代後半の私は衝撃を受けました。ああ、映画って面白いんだ、こういう映画もあるんだ、映画をたくさん観よう、と思った初めての作品です。浅野さんの、-10℃くらいからいきなり沸点に達するみたいなキレ方の演技も最高です。大好きです。
監督、岩井俊二。浅野さんがまだ少年って感じで、かわいいです。それだけは確実です。岩井俊二の若さと才気が炸裂している作品。
監督、青山真治。上で紹介した「サッド・ヴァケイション」の前段にあたる映画。このころの浅野さんはいきなりキレる人の役ばっかりやってたねえ。この映画は滅茶苦茶挑戦的で、「ついてこれるならついてこい」くらい観客を突き放してる感があります。青山真治も若かったんだろうね。で、私は、勿論置いてかれました。
宮本輝原作、是枝裕和監督。ヴェネチア国際映画祭で賞を獲っているのですね…。江角マキコが綺麗だったなー。浅野さんの浮世離れした雰囲気と、役柄の人物のはかなさがとても合っていたと思います。
主演UA。監督杉森秀則。2002年の浅野さんの出演映画って、あの頃あれだけ映画に出てたのに、これだけなんですねー。でも実はあんまり記憶にないんですよねー。映画館に行って、観たのですが。全然紹介になってないって言う。
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監督、石井聰亙。浅野さんは主演のバス運転手役。97年の作品なので、彼が24歳のときに出演したのですね。若いなー。モノクロの淡々とした映像の映画で、個人的に、浅野さんがいちばん美しく撮れている作品だと思います。夢野久作原作のストーリーも最後まで謎めいていてとても良いです。
原作村上龍、監督庵野秀明。浅野さんはキャプテンXXXのぬいぐるみと会話するという変な青年役でした。女子高生の援助交際とかもう懐かしくて涙もののテーマだねえ。この映画は、今まで観たことがないような構図を多用していたのと、映像の質感が印象的でした。
4本立て。監督は実相寺昭雄、佐藤寿保、カネコアツシ。タイトル通りの江戸川乱歩×ポップ、と言う印象の映画です。浅野さんの演じた運転手はほんとーに気持ち悪くて、浅野さんまで嫌いになりそうになりましたw これもどっちかと言うと映像を愉しむ映画って感じですねー。
↓2021年追記。以降観た作品。すくなー!
青山真治が天才すぎてついてけなかったやつ。
浅野さん役作り超頑張ったね!ってやつ。
夫が観て感動してるのを横で見てたやつ。
原作が大好きすぎてどうなるかと思ってたら結構楽しかったやつ。
浅野さんが出てるから頑張ってみたやつ。意外とイケメンが豊作。
頭を空っぽにできて超楽しいから一回見てほしい。浅野さんの「あいつ阿呆だな!」が大好き。ブリトー食べたくなるやつ。
大変恐縮ですが、1回、一体私は浅野忠信の映画をどれだけ観たのか視覚化したいと思っていたので、非常にいい機会になりました。でも、何だかんだと観そびれてしまっている作品も多いですね。
淵に立つ、と、岸辺の旅、と、私の男、と、沈黙、は録画済みなのでいつでも見ようと思えば観られるのですがね。。 浅野さんこれからも頑張ってください!大好きです!