【読書記録】ザ・ロード / コーマック・マッカーシー
2011年8月1日にアップしたやつ。
鈍色の物語の最後の最後に、美しい景色が微かに見えた。救済された気持ちになった。多分、それは物語の冒頭からずっと彼らに、読者に、寄り添っていたのだろう。凄惨な世界が目隠しをしていたから、気付けなかっただけで。
2006年上梓。
文学の死滅を薄々疑っていたこんな時代にこういう小説の出て来るところが、アメリカの奥深さ。こんな小説を映画に出来るのが、アメリカのデカさ。だと思いました。うーんすごい。久しぶりに物凄い読書体験をしたと思った。衝撃だった。勿論日本語訳版を読んでいるので、訳者の方の力量もものすごいんだろうなあと思います。
文体自体は平易で読みやすいので、3日くらいで読めると思う。すごいお勧め。
映画版公式サイトはこちら。ロバート・デュバル出てるやんけ! 観たい。でも悲しくなりそうで観たくない。
とりあえず「ノーカントリー」は観るし読もうと思いました。