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Jリーグの成長戦略


◆Jリーグクラブ経営ガイド2024

Jリーグ30周年である2023年に発表された「次の10年で目指す姿」を実現するためにクラブの経営力の向上が必須であり、各クラブの経営強化を支援することを目的としている。

https://aboutj.jleague.jp/corporate/assets/pdf/club_guide/jclub_guide-2024.pdf

この中で示されている「次の10年で目指す姿」の成長戦略をまとめてみた。
2023年2月27日に公表されている「Jリーグの成長戦略について」参照。

https://www.meti.go.jp/shingikai/mono_info_service/sports_future/pdf/002_05_00.pdf


◆Jリーグの成長戦略について

下のようなつながりだと考える。

J1・J2・J3のクラブ数を増やし60クラブとする

各地域でのサッカー露出を圧倒的に増やし、ファンの拡大を狙う

それぞれの地域で成長することで、Jリーグ全体の価値を向上させる

【DAZNの加入者増加 ⇒ 国内放映権料の増加】

J1への分配金の配分比率を高める(最終的に現状の約2倍)※1

上位チームへの分配金の配分比率を高める(競技&人気)※2

100億円クラブが3-5クラブ程度できる

世界に伍するトップクラブが生まれ、ナショナルコンテンツとして輝く

【海外放映権料の増加】※3

※1 現状のカテゴリー放映権料割合

Jリーグは、欧州リーグを参考に6:1程度が適正水準と考えている。

※2 現状のクラブ配分割合

Jリーグは、均等配分への比率が高く、結果(競技&人気)配分による競争促進が不足していると考えている。

※3 海外放映権料


◆所感

<すべては放映権料の増加のために>
2024年から数年が種まきのシーズンであり、10年以内に刈り取りを目指している。
つまり、これから10年間の成績は、それ以降のチームの将来を決めるといっても大げさではないぐらい重要なものとなる。
成績がよければ収入が増加するし、成績が悪ければ収入が減少する。
その幅が今まで以上に大きくなる。
今のJリーグはスポンサー収入割合が高く、Jリーグ分配金の割合が低いため、収入が成績に左右されない。
上記の施策がうまくいき、放映権料の増加につなげられれば、Jリーグ分配金の割合が高くなり、チーム編成の成績依存度が高くなる。
つまり、J1下位に沈んだり、J2に落ちることがあれば、選手や体制の縮小が今以上に必要になる可能性が高くなる。
最近、利益度外視で先行投資をして、選手補強やスタジアム建設を行っているのはこのためだと思われる。

また、チーム数増加によるタイトな日程への批判的な意見もたまにみるが、今を凌いで強いチームで居続けることができれば、後々その見返りが期待できる。
にしても何か対策はしていただきたいが…

世界との戦いを目指すJ1、国内のサッカーファンを増やすJ2というすみわけをしてみてはどうか。
J1はチーム数を減らし、CWCやACLの日程を優先し、タイトな日程を避ける
J2はその間や国際試合優先期間も試合を行い、J1への昇格やサッカーのある生活を優先とする。
そのために、全国にまんべんなくチームがいれるように都道府県別の登録チーム数を制限する等検討していただきたい。
(個人的に神奈川県にチーム数が多すぎる問題をどうにかしてもらいたいので)

この10年のJリーグの変わりように期待したい!

次回は「クラブ経営における原理原則」。

以上

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