横浜F・マリノスの決算(2021年度)vol.1
2022年4月27日に、2022年1月期の横浜マリノス株式会社の決算公告がでたので、クラブ経営情報開示の前に貸借対照表からわかること、そして今年度の損益計算書の注目ポイントをつらつらと。
※損益計算書と貸借対照表以外の数値やコメントについては、ニュースや噂等を参考にした個人的な見解になりますのでご留意ください。
1.貸借対照表トピック
(1)流動資産と流動負債がほぼ同額減少
→流動負債の金額が大きくて心配していたので減少したのはよきよき
(2)利益剰余金から資本剰余金に振替
→利益準備金にあった6百万円が資本準備金6百万円へ
なので当期純利益が4百万円計上されたが、利益剰余金としては2百万円のマイナスが増加
2.損益計算書トピック注目点
(1)当期純利益4百万円の黒字達成!
今年度は、移籍金収入や2019年の優勝の理念強化配分金5億があるので大丈夫かなと思っていたが無事に黒字計上!
(2)移籍金収支プラス約数億
主な収入:遠藤渓太、ボス、オウイウ阿道、ティーラトン、扇原
主な支出:永戸勝也、藤田譲瑠チマ
今年度は主力の移籍が多かったため、移籍金収入は支出を大きく上回ったはず。なので前田大然のレンタル移籍(+レンタル後買取前提)もマリノス側の戦略の1つだったのではないか。
(3)営業収支(売上)60億越えなるか!?
昨年度は、入場料収入、アカデミー関連収入、物販収入の3冠で売上合計で58億円!
・売上2年連続1位なるか!?
→昨年度は毎年、入場料収入で2位にダブルスコアをするぐらいの浦和がコロナの影響で大幅な減収があったため、売上合計で僅差で浦和に勝てたが、今年度はどうなるか!?
・スポンサー収入で30億超えなるか!?
→圧倒的なスポンサー収入を記録する浦和・名古屋に、ここ数年徐々にその差を縮めてきている。30億を超えられればその背中が見えてくる。
・物販収入は10億超えなるか!?
→昨年は、優勝記念グッズブーストがあり10億を超えたが、それがなくなっても、毎週のように新商品が発売されるフロントの頑張りで大台キープできるか!?
3.他チーム注目点
(1)神戸のスポンサー収入
→昨年神戸は、スポンサー収入が大幅減少しており心配したが、最終的には特別利益で補填しており、当期純利益では問題なかった。
バルセロナからの撤退もあり、補強を見る限り収入は元に戻るか!?
(2)清水のスポンサー収入
→鈴与グループの支援があり、マリノスを一気に抜いて3位になっていた。記事等をみると、コロナ禍での特別協賛金とのことだが、それが継続となっているのかどうかは気になるところ。
昨年度は3月決算会社を除くチームの経営情報が5月末に公表されている。それが公表され次第、損益計算書を中心にまとめたい。