フリーターに対する軽蔑
「フリーターにだけはなりたくないんです」
就活真っ只中である職場の学生に言われた。
当人である私を目の前にして言わなくてもいいのに..
分かっている。
きっと彼女に腹はない。
あ、しまった、という感じは見られなかったけど。
テンポよく会話が盛り上がっていた中で
ふいにポロッと出たことばだから
力が抜けた時の発言には本音が見える。
どんなに慕ってくれていても信頼していても。
そうか、これが相手の本心なのだと分かった。
価値観とか本質が見えて残念だなと思う気持ちと
そこはかとない悔しさ。
遠回しの軽蔑ほど痛いものはない。
私だってずっとそう思ってきた。
朝から夕方まで働く正社員が偉い、と。
ものさし、価値観、社会的風潮。
みんなそう思ってるんだろうかと思うと急に人間不信が襲う。
こういう事のために資格を取ろうと奮起したのだ。
初心を思い出させてくれた彼女にむしろ感謝しよう。
今後こういう場面に見舞われたとしても、
己の心の中で跳ね返せるバネが自信と信じて。