催眠誘導のマル秘テクニック?
そんなものは無いですよ…!って話です(出落ち感)
まず全く関係ない話をしますが…
少し前の投稿で、6月からnoteの更新頻度が極端に下がる可能性があるため、定期購読マガジンは解約したほうが良いかも?という提案をしたにも関わらず、まだ若干名の方が定期購読を続けているようです。
まぁ、マガジンの説明で更新頻度を月1〜4本としていますし?更新頻度下がると言いつつ月4本くらい書いているのが原因かも知れませんが…
月1本の投稿があれば良いんですかね????
とりあえず、定期購読をしている人がいる以上、何か書こう…ということで、今回の話題になります。
まず、冒頭で述べていますが、催眠誘導のマル秘テクニックなんてものは存在しません(2回目)
こんな投稿をしてはいますが、ある程度現代的な理論を知ってれば効率化が測れるという話で、「これさえできれば!」みたいなテクニックでは無いことに注意が必要です。
(※催眠に関してはマジック・メンタリズム以上に日本語で読める資料が少ない代わりに、英語で検索すればオンライン上で論文やらがかなり見つかります。フリーで読める場合も多く、マル秘ってほどの情報ではないんじゃないかと。)
ということで、催眠誘導のマル秘テクニックというものは存在しません(3回目)
むしろ、催眠誘導をする上で技巧が必要になることってあまりないのでは?とすら思っています。
それこそ医師がどうしても患者の治療に催眠を併用する必要があるものの、患者の催眠に対する感度があまりよろしくない…って状況であれば、技巧や工夫を凝らして催眠誘導をする必要はあるかも知れません。
(※催眠がどうしても必要な治療ってのがまず現実的ではありませんが…医師なら投薬等で目的を達成できますし、わざわざ催眠を選ぶ余地があまりないです。聞いたことがあるのは、歯科の手術で体質的に麻酔が合わない人に催眠で無痛状態にしたって話くらいです…)
更に言うのであれば、私の催眠誘導率は同業者からも驚かれるレベルで高いものの、手順自体に特別な物はありません。それどころか、同業者と比べてもかなり適当な方なんじゃないかと思うレベルです。
どれくらい適当かと言うと…
「腕を伸ばして、曲がらないと想像してください。ほら、もう曲がらないですよね?」だいたいこんな感じで硬直が起きています。早い時は、催眠未体験者を相手に事前説明なしで30秒くらいで誘導ができています。スクリプトもほとんどこのままなので、実は自分でも何故これで上手くいってるのか、正確には分かっていません(ぉぃ)
この誘導と呼べるか怪しい手順は以前投稿した、『催眠誘導を効率化する、たったひとつの考え方』に出てくる話もガン無視していますしね?
理論は掛かりにく人を相手に効率的にかけるのに役に立ちますが、掛かりやすい人相手であれば何をしても掛かるため、これくらい適当でも大丈夫なわけです(多分)
で、私の場合、その上で催眠誘導率が高い原因として考えられる要因は以下の3つです。
1.ペルソナ
2.知識
3.見極め
知識についてはペルソナに含まれる気もしますが…ちょっと違う要素なので分けました。
見極めについても、掛かりやすい人と傾向が直ぐに分かるって程度ですし、やはり最大の要因はペルソナだと考えられます。
ペルソナ
ペルソナについては他の言葉で代用しようと思いましたが、ちょっと上手い言葉が見つかりませんでした…個性とかキャラクターという意味と、背景や経歴、外観、声などの要素が合わせって生まれるパーソナリティとでも言いましょうか…
詳しくはこの本にあります(丸投げスタイル!)
ちなみに、これ定価が3700円(税抜)なので、直で買ったほうがお得です。たまにセールしてますし?(販売元はこちら)
内容的に言えば、『影響力の武器』などに出てくる話を説得するためのテクニックとしてまとめた感じなので、その辺を既に読んでいる人には少し物足りないかも知れません。ただ、これ1冊で広く浅く知ることができるため、関連書籍をすべて読むよりは時間を節約できます。
目次から引用しますが…
この2つのチャプターが特に参考になりました。これ説得云々っていますが、説得を催眠に置き換えても通用するレベルですよ…
あと、メンタリズム・セミナーで参加者からあった質問で、メンタリズムのテクニックを使って相手を操作することに対する心理的な負い目云々ってのがありましたが、chapter14の『「説得者」と「操作者」の決定的な違いはどこにある』の話がその答えになるんじゃないかなと思っています。
また、この作者は説得用のペルソナを用意するって話してたはず(既にうろ覚え…)なんですけど、ペルソナは解釈によって色々あり、あるところではペルソナはパーソナリティーそのものであり不可分って考え方もあります。
何れにせよペルソナはその人自身の要素であることには変わりませんし、グラデーションなんだろうなと思います。別人格になるのではなく、状況によって特徴の濃淡を変えるイメージです。
基本こそ究極の奥義である
話は大きくそれましたが、催眠誘導を行う上で最も大事なことは「ラポールの構築」という超初歩的なものになります。
強固なラポールさえあれば他のテクニックは殆ど必要ありません。
まさに基本こそ究極の奥義…
で、このラポールを築く上で、ペルソナの要素が大きく関わってきます。
知識の要素
自信のある態度を構築するために、知識は役に立ちます。
例えば、「催眠術ってなんですか?」という質問があった場合、どう答えるでしょうか。
ここでふわっとした情報ではなく、定義をしっかり説明できればそれだけで信頼感が生まれると思いませんか?
私としては定義すら知らない技術を他人に使うなんてのは、非常に怖いことだと思うので、一応調べています。
自分のやっていることを知り、必要な能力を伸ばすってのは、何か新しい技術を覚える場合にも役に立ちます。
サッカーをやりたいのに野球のルールしか知らなかったら何を練習して良いのかも分かりません。それと同じです。
また、「どうして催眠に掛かるのか」という質問があったとします。これに答えることは可能でしょうか?これについては多くの理論が出ていますが、最近のレポートを見る限り「無意識」や「変性意識状態」って単語はあまり見かけません。
で、これも定義と同じで、原理がよくわからないものを他人に使うってのは本来恐ろしいものだと思うんすよ?その恐ろしさを一度実感してしまうとやはり自信が揺らぐんじゃないかと…
催眠のプロセスを説明することは、ラポールの構築以外にも、相手の催眠予期性を高めることに繋がりますし、できればそれだけ催眠誘導の効率があがります。
知識をつければ誘導の効率が良くなる上に、知識由来の自信も付きます。
それこそ、試験前に十分に勉強した人と、全く勉強せずに「なんとかなるっしょ」と言いながら本番中に焦る人くらいの差が出るのではないかと…(適当)
テンプレート的な催眠誘導法しか知らない人が対個人での誘導率が落ちるのは、例えるなら過去問だけやって試験に挑み、見たことがない問題や応用問題になるとお手上げになってしまう状況と似ています。
「他の催眠術師がやったけど掛からなかった」と言った人のほとんどは被暗示性テストの反応が良くなかった、或いは硬直が起こらなかったかのどちらかです。
ステージ催眠の文脈であれば、そこで反応がなかった人たちを切り捨てるのはよくあることですが、対個人で同じ手法でやろうとしているのは単なる知識不足です。
ちょっとお詫び的なサムシング
今これを読んでいる人には少し申し訳ないことをしたかも知れません…
偶然この投稿を読んで自分の知識が乏しいことに気がついてしまった人は、もう以前と同じ態度で催眠誘導に臨むことが出来ない可能性があります。
無知であることは最強であり、自信の揺らぎようがありません。しかし、その無知を一旦自覚すると人によっては不安になります。
実はよく知らない技術を騙し騙し使っているという実感を持ってしまうと、その感情は相手に伝わり、ラポール形成にも影響が出ることも考えられます。
ということで、もし今、知識不足を実感してしまった人は勉強をしましょう!(雑)
とりあえず、この辺がオススメです
後者はもっていませんが、試し読みの部分を読んだ感触的に良書の可能性がビンビンします。アマゾンのレビューも高評価ですし、そのうち購入したい所です。
ここからは
購読者向けに超適当な話を始めます。既に主要な主張は終わっていますし、おまけみたいなもんです。
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