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誘導中における接触のリスクについて
先日、某所でこの話題が出たので、ここでもシェアしておきます。
みなさんご存知の通り(?)、私は肉体的接触をあまり好まないため、誘導中やパフォーマンス中も特別に必要がない限り触れない手法を使うようにしているのですが、この "特別に必要がない限り" という条件があまり浸透していないらしく、とにかく接触を避けている人みたいに思われているようです。
必要があれば、それで効果が高くなるのであれば、躊躇なく触れますし、それは催眠誘導中も同じことが言えます。
その上で、催眠誘導において「全く相手に触れない」というイメージを持たれるのは、触れない方がより効率的であるという持論の元、実際にそういう手法を採用しているからだと推測されます。
催眠誘導において相手に触れるメリットはほぼありませんし、むしろ致命的と呼べるデメリットが理論上存在すると個人的には考えています。
そのため、無意味に距離を詰めたり相手の身体に触れたりする術師を見ると、単なる無知なのか、或いはそういう性的嗜好を持っているのか判断に迷います(嘘)
ただ、相手に触れる行為は、パフォーマンスにおいては非常に有用であるため、これもステージ催眠由来の手法だった可能性があります。逆に言えば、パフォーマンスとしてやる必要がない、1対1や対少人数向けのセッションではあまり良い手法とは言えません。
これは言うまでもありませんが、触れることの一般的なデメリットとして、先ず「普通に初対面の人が急に触れてきたらキモい」ってのが挙げられます。
私がよく聞く催眠中で起きた嫌なことの2トップは…
距離が近い
触るな
催眠誘導を受けることへの同意≠何をされても良いことへの同意
という、極あたり前の認識が掛けている術師が多いのかな?ってくらい、この2つのクレームをよく聞くんですよね…
特に、女性は男性が距離を詰めてきただけでちょっとした恐怖感を持つ人も少なくありませんし、触れられることに対してはそれが妥当な行為であったとしても嫌悪感を抱くことが割とあります。
医師の診察レベルの必要性であっても、触れられるのは嫌だと感じる人が一定数いるくらいなので、催眠という必須では無いある種の娯楽行為における妥当性程度では触れられることに嫌悪感を持つ人はより多いと考えるのが自然だと思います。
これは別に異性同士だけに限らず同性同士でも起こることですし、特に女性は体質的に手汗等をかきやすい人も多いため、接触するのが基本的には好きでは無いってのも珍しくありません。
ある程度の関係値を築けるまでは肉体的接触をすべきではなく、その関係値を見極められない人、構築するのが苦手な人は触れる手法を全て切り捨てた方が無難です。
なお、関係値の構築ができているかどうかわからない場合は、「相手から触れてくることがあるか」を基準にしておくと比較的安全だと言えます。もし相手から触れてくることがなければ、それは普通にコミュニケーションに失敗しているか、生理的に受け入れられていない可能性が高いです…
間(≒距離感)については、3月に行われたセミナーで MIKITO 先生が話していたので、気になる方はそちらもご覧ください(ダイマ)
前振りが長くなりましたね…
肉体的接触の影響
催眠誘導において触れる行為は、単純にキモがられるだけでなく、効率を落とす、現象を弱くするリスクがありますってのが今回の本題です。
なお、本投稿の内容をより理解するために、以下の記事か書籍を読んでおくことを推奨しています。読まなくても問題はありませんが、少なくとも予測ベースの認知科学的な考え方を知らないとピンと来ない可能性はあります。
書籍については本投稿で使う部分がかなり少ないので、読む必要はそこまでありません。
メリット:
繰り返しになりますが、ステージ手法においてはメリットが若干存在します。
まず、術者が被験者に触れることで、そこで何らかの影響があって現象が成立していることがビジュアル的に分かりやすくなること、また現象を際立たせる際に触れることで注意を向ける場所をコントロールできるため、パフォーマンスにおいては有用だと言えます。
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