FAIを使う
「フラッシュ・アムネシア・インダクション(FAI)」の基本構造を理解していることが前提です。
追記:フラッシュ・アムネシア・インダクション周りの情報をまとめたパッケージを用意しました。
催眠術(トリック)として使う
最も基本的な使い方ですね。前の投稿でも既に解説がされています。
演者が合図をしてから行うことで、催眠術の文脈で使うことができますし、RGM等の記憶操作がされたように見えるトリックに説得力を持たせる手法としても使えます。
記憶の特性を利用して直前に見た物の記憶を無くすこともできます。
催眠誘導のステップにする
「記憶が操作された」と相手に信じさせることで、催眠誘導の効率を上げることができます。
そして、他の手法と組み合わせることもできます。ってのが今回の本題です。
併用する手法:"Eye Fixation"
(日本語にすると「視線固定法」?)
簡単に言うと、視線を1点に固定した状態で行う古典的な催眠誘導法です。「催眠の父」ジェームズ・ブレイド医師がよく使っていたともされる、メスメリズム由来ではなく、純粋な催眠系テクニックになります。
基本的な要素として以下のものが含まれます。
1.被験者に一点を見つめさせる
2.見つめたまま言葉を聞かせる(特別に集中して話を聞かせる必要はない)
3.途中で催眠術に関する誤解や心配を除去する
4.見つめていると、心地よくなる・身体が重くなる・瞼が重くなることを実感させる
5.物の見え方が変化する可能性があることを示唆する(色や、形、大きさ、視界など)
6.リラックス状態を繰り返し強調する。
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