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凝視法と派生についての考察

今回は色々とテーマを考えて下書きも何本か書いてみましたが、とりあえず凝視法についてにします。

凝視法 / Eye Fixation

古典的であり、且つ現代の臨床現場でも使われる基本的なアプローチになります。

名前の通り、視点を一点に集中させた状態で催眠誘導を行います。

見つめる箇所に付いては、空間のどこでも構いませんし、壁の点や空中のどこかでも構いません。集中して見つめていられる箇所であることが大事です。また見つめる物を「ターゲット」等と名前を付けておくとスクリプトが組みやすくなります。

度々名前を上げている"The Oxford Handbook of Hypnosis"でもこの方法が最初に出てくるくらいなので、基礎と言っても過言ではありません。

この書籍で紹介されている方法から分かるように、現代的な催眠術では基本的に被暗示性テストは行いません。また、催眠術に関する説明もターゲットを見つめた状態になってから始めています。(臨床現場ではセラピストと患者という関係によりラポールを既に築かれているという理由もありますが…)

主な原理

基礎的な方法だけあって、生理現象と催眠反応が組み併用されている点、本格的なスクリプトに入る前に、催眠について、どういった感覚になるかの説明が入る点が組み込まれているところが非常に合理的だと言えます。

また、スクリプトも全体的に「認知・知覚系」をベースにリラックスすることを目的とした、いわゆる反応率の良い組み合わせになっています。

基本的にはタスクに負荷を掛けることで、意識的な自己観察や論理的思考を阻害することで暗示を受け入れやすくするアプローチになります。意思的な思考を抑えることで、生理的な反応をより催眠的だと判断しやすくなりますし、この辺は流石クラシックと呼べる方法です。

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