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現代の神経科学的見地から催眠現象を考えた結果、1つの仮説が生まれました…って話は前からしていますが、それを今回は軽くまとめてみました。 催眠概念仮説の話催眠現象はその人のもつコンセプトから発生するという仮説を立てました。 催眠概念が構築されることで催眠が経験されるという考え方です。 状態論と非状態論催眠概念仮説を採用することで。この両者の論争に終止符を打つことが出来るんじゃないかと思っています。 結論から言うと、どちらも正しく、どちらも間違っています。 まず、状態論
ブログやこちらで散々「硬直(カタレプシー)から始める催眠誘導は非効率的」という話をしてきたため、このタイトルを意外だと感じる人も少なくないと思います。 今回もHC仮説に基づく推測なので、HC仮説が否定された瞬間にこの説はたち消えるわけですが…まぁ、今回に関しては以前投稿した驚愕法についての話にも繋がるかと思います。 当時はそれが基本であり、被験者もその意識があるため当時のスタンダード足り得たみたいな考察もされています。 投稿をわざわざ読む必要は全くありません。 催眠の
被暗示性テストの話になります。 催眠誘導に慣れていると「被暗示性テストは意味が無い」と考える人がいます。私も必須ではないと考えていますし、どこかで出演する時以外はほとんどやることはありません。 ただ…個人的な意見としては、被暗示性テストは有用であると考えています。正確には有用に使う方法があります。 被暗示性テストにおいて見聞きすることが多い問題点は、被暗示性テストで被暗示性が高いと判断された被験者を相手に催眠誘導が行えないということです。 理由は幾つかあります。うち1
以前から 「催眠誘導は意識/無意識に対するある種の説得行為」 の持論を持っていたわけですが、この考え方に若干の更新がありました。 「全ての催眠は自己催眠である」って本当?この考え方に至った理由については、「全ての催眠は自己催眠である」みたいなことを提唱していた人がいたからです。(エミール・クーエだったかな?) つまり、催眠術師が行うのは、被験者が自発的に催眠状態になるように導くことになります。 凄く雑に言うと、催眠術師は被験者に向かって「お願いします、催眠状態になっ
そんなものは無いですよ…!って話です(出落ち感) まず全く関係ない話をしますが… 少し前の投稿で、6月からnoteの更新頻度が極端に下がる可能性があるため、定期購読マガジンは解約したほうが良いかも?という提案をしたにも関わらず、まだ若干名の方が定期購読を続けているようです。 まぁ、マガジンの説明で更新頻度を月1〜4本としていますし?更新頻度下がると言いつつ月4本くらい書いているのが原因かも知れませんが… 月1本の投稿があれば良いんですかね???? とりあえず、定期購
みなさんは催眠術と聞くとどういったイメージをお持ちでしょうか? もしかすると以下のような現象をイメージするかも知れません ・被験者の言語、聴覚、視覚を奪う ・術者が許可しない限り、被験者は「椅子から立ち上がるor 座れない」などの自発的な行動ができなくなる ・自分や友人の名前を忘れる ・術者の指定した部分の感覚が変化する(痛くなったり) ・杖が蛇に見える、水の味が変わるなどの幻覚が起こる... メスメリズムのパフォーマンス上述の現象は全て18世紀〜19世紀にかけて行われ
皆さん催眠の定義に付いてどれくらいご存知でしょうか。 今回は原点に戻って催眠の定義についてです。 ウィキペディアで「催眠」を調べてみると以下のように書かれています。 催眠(さいみん、英: hypnosis)とは、暗示を受けやすい変性意識状態のひとつ。また、その状態(催眠状態)、およびその状態に導く技術(催眠法)を指す場合がある。催眠術(さいみんじゅつ、英: hypnotism)とも呼ばれる。 誰が書いたかは分かりませんが、非常にざっくりとしていますね。日本語版ウィキペ
疲労と催眠の関係少し前から、脳が疲労すると催眠に掛かりにくくなるって話をしていますが、2019年の別の論文で行われた実験結果を見る限り、必ずしもそうとは限らないってことが判明しましたよ…
毎度のことですが、今回も適当なタイトルになっています。 少しスピリチュアルとか宗教みを感じるかも知れません。ただ、最後まで読めば納得できる考え方だと思います。 また少し話は脱線しますが、何故こんなに前置きが長いのか読者の方は既にご存知だと思うので、もう少しだけお付き合いくださいm(_ _)m 3月といえば私の誕生日なので、恒例の欲しい物をリストをこちらでも貼らせていただきます(流石に今年は三角コーンを除きました。まさか送ってくる人がいるとは…) https://amz
催眠をやる上でコールド・リーディングのテクニックが結構使えますよって話です。 ミスター・ヒプノシスなんて称されるミルトン・エリクソンもリーディングが上手かったという逸話がありますし、催眠の技術とリーディングの技術は結構似ているんじゃないかとも考えています。これについてはブログの方でも言及しているので、気になる方はそちらも御覧ください。 で、今回はリーディングの中でも特に話術の意味でのコールド・リーディングのテクニックで催眠誘導の前に使える物について触れていきます。 催眠
今回は色々とテーマを考えて下書きも何本か書いてみましたが、とりあえず凝視法についてにします。 凝視法 / Eye Fixation古典的であり、且つ現代の臨床現場でも使われる基本的なアプローチになります。 名前の通り、視点を一点に集中させた状態で催眠誘導を行います。 見つめる箇所に付いては、空間のどこでも構いませんし、壁の点や空中のどこかでも構いません。集中して見つめていられる箇所であることが大事です。また見つめる物を「ターゲット」等と名前を付けておくとスクリプトが組み
度々話題にするサブスケールについてです。 以前はTwitter等のSNSやサイトでこれについて触れている人は少なかったのですが…当ブログで言及してからTwitterでこれについて語る人が検索で引っかかるという興味深い現象が起きたりしている、被催眠性に関するサブスケールです。 なお、Tweetだったかで見かけた人は、私の意訳をそのまま使っていたので、単純に影響を受けただけかも知れません。 話は脱線しますが…マジック関連の書籍、特に和訳本では故意の誤訳や余り使われない言い回