公道の脅威 【地底帝国の詩 88】
ヤマトの瞳には
一瞬星海が映り込んだが
次の瞬間には別人の瞳だった
それはまさしく
ヤマトの深緑色の瞳ではなかった
ヤマトの意識は完全に
黄金騎士団員のひとりを
支配していた
騎士団員たちは
騎馬型機動石器に搭乗し
基地への帰路についた
しかしその途中
公道を先ほど見た
自転車かバイクのような
マシンに乗り
物凄いスピードで疾る
暴走族に出会し
ヤマトが精神潜入していた騎士団員は
勢い余って落馬してしまった
その瞬間
精神潜入状態が解け
ヤマトの意識は
彼自身の身体に戻った
◆ 新事実 ◆
・精神潜入、悪用禁止。
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