奇跡のたまご【Miracle Fanta詩 Ⅱ 324】
ドブナガは
ウィードの意思号に向けて
勢いよく迫っていた
彼の発明品の自在フックが
その助けをしていた
しかしながらこのまま行くと
そのまま意思号へ直撃するばかりか
自らの生命も危ういのだった
一瞬だが
彼の脳裏にはそんな気持ちが過った
それは後悔よりも苛立ちに近かった
フックを離したところで
ハッチは開いていない
船体の下には
隙間も見当たらない
船は目前に迫っていたが
ここで彼は自らの身体が
空中浮遊していることに気がついた
そのままゆっくり甲板に降ろされると
急いでハッチを開き
なかを確認した
するとアイウェオのたまごも
船内中央付近で空中浮遊していた
その周りには
不思議なオーラを纏っていた
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