見出し画像

奇跡のたまご【Miracle Fanta詩 Ⅱ 324】

ドブナガは
ウィードの意思号に向けて
勢いよく迫っていた

彼の発明品の自在フックが
その助けをしていた

しかしながらこのまま行くと
そのまま意思号へ直撃するばかりか
自らの生命いのちも危ういのだった


「ぼくもここまでなのか…?
ここまて来たって言うのに…?」

── 発明家、ドブナガ


一瞬だが
彼の脳裏にはそんな気持ちが過った

それは後悔よりも苛立ちに近かった

フックを離したところで
ハッチは開いていない
船体の下には
隙間も見当たらない

船は目前に迫っていたが
ここで彼は自らの身体が
空中浮遊していることに気がついた


「何が起きてる…?」

── ドブナガ


そのままゆっくり甲板に降ろされると
急いでハッチを開き
なかを確認した

するとアイウェオのたまごも
船内中央付近で空中浮遊していた

その周りには
不思議なオーラを纏っていた


◀︎ 前ページ◀︎


▶︎次ページ ▶︎

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?