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ダンジョウとギロチヨ 【地底帝国の詩 98】
ヤマトは
ゾニィ暴走族の副族長を務めるギロチヨとバディを組み
その他数名の構成員とともに
レーザーセンサーの主電源を探した
「ギロチヨさん、でしたっけ?
ぼくはダンジョウヤマトです。よろしく」
「それ、さっき聞いたよ」
ぶっきらぼうで
しかもゾニィよりも背が高く
体格もかなりのものだった
「"なんだかとっつきにくいなぁ…」
ダンジョウはやりづらさを
感じていたが
まぁなんとかなるだろうと思った
現在二手に分かれたそれぞれは
牢を出た後直ぐ側にあった
ダクトに侵入していた
このダクトは
どうやら一旦どこかに
抜けるようになっているみたいだ
「ここは…、生体実験室だな…。
なんでそんな悪趣味なことしてんだよ…。
最近見慣れない姿をした人間を目撃することが多くなったのはその所為か…?
ヤツら…、裏で何やら悪事を働いているようだな…」
ギロチヨがぶつぶつと呟いた
「それって最近の話なの?
ぼくもここに来る前に恐竜人間と出会したんだけど…」
「あぁ、それもきっとここで改造された者だろう。
ヤツらは地上からさらって来た人間たちをそこで実験したり、改造や強化を施して帝国軍の駒の一部にしているのさ」
「やっぱりぼくは、そんなことをするヤツらが許せない…!」
◆ 新事実 ◆
・近年、地底帝国において、
地上から連れ去られてきた人間たちは、
帝国軍の手によって改造・強化され世に送り出されている。